O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba -25ページ目

トム・ヨークを7時間も連続で聞いてはならない。だってダウナー具合が。

レディオヘッドに延髄のあたりまで陵辱されて、
すっかりダウナーなまま週明けを迎えてしまった。

飲み会なのに急遽決まったドライデー、
つまり州まるごとアルコール禁止の日で、
選挙がもうすぐあるせいだそうだけど、
そんなダウナーな状態でアルコール無しの飲み会で、
アドレナリン受容体が干からびてしまった。



ムンバイの北寄りに、謎の施設があると言うことで足を伸ばした。



船で行かなあかん僻地。
メトロで乗り換えて電車で終点まで、そこからオートでフェリー乗り場まで。
フェリーにはバイクも乗る。

結構北上したけれど水辺はM・ナイト・シャマランの世界観。


そうか、あれはインド人か。
どーりで。

さようですか。

なるほどなるほど。



船に揺られること10分ほど。
黄金色に輝く下品な屋根。



瞑想するところ、と聞いてノリでやって来たのは良いけれど、
何も陽を遮らない中ここに向かうまでの数十分で、
三十路過ぎには過酷すぎるほどの紫外線を浴び、
さらに10日以上の瞑想コースを取らないと中には入れてあげません、
と言われ、
そんなことウェブに書いてなかったのに。
マッチも黒柳さん、って叫ぶほどにはギンギラギンにさりげない。
いや、さりげなくない。
あからさまにギンギラギン。
他人の瞑想する場所をただ外から見る、っていう、
いささかシュール過ぎる何分かに耐え切れず、
ブディズムに改めて色んな複雑な思いを経由して、
そしてそもそも何をしにいったんですか、私は。
瞑想て。




もはや迷走でしかない。


ここにあったドアの無いトイレ。

横の仕切りは意味ありますか。
横はだめよだめだめ。
前(うしろ?)はいいよ。
ってそんなことありますか。

迷走している。


これでよろしくて?/川上弘美

人は変わっていくもの。
変わらなければ生きていけないもの。
親しい人ほど遠い時がある。
近いほど遠いなんてもうとっくに知っている。
永遠なんて無いんだったら、
今と向き合うしかない。
この作家の芥川賞を取った「蛇を踏む」は、私の人生で、
最も意味不明の作品だったんだが、
今回のはとってもおもしろかったし、
他人との付き合い方にこの歳になったって未だに、
相手の気持ちを慮り間違えてばかりの自分には、
耳の痛い様なそれでいて心地良いような言葉がたくさんだった。
今と向き合うしかない、そんな大事なことを本で気付かなあかんほどには、
インドにいるのに日本のこと考えている自分がしょぼいなーと省みたりする。

歯医者に続きとうとう開けてしまったこの扉を。

もう天パがどうしようもなくなって、
日本に帰るのはまだ先で、
天パでぱっさぱさなので、この長さになるともうトリートメントとかしても、
全然効かない。

そんなことわかっていたから、
前回日本に帰った時、いつもの下北沢の美容室に行って、
限界まで短くしてもらっていた。

それから半年近く経って、
ただでさえ天パなのがインドの乾燥した空気も相まって、
もう限界だと言っていた。

で、本当に背に腹はなんとかで、
勇気を振り絞って行ってきたのは美容室です。



家の近くにも一応、路上床屋さんがあって多分30円ぐらいで切ってくれるだろうけど、
ちょっと床屋はってゆうか、
切るのはちょっと、
で、きれいなモールの中の、ロレアル、って書いたきれいな美容室に入ってみた。

でも切るのはちょっと。
切るのってあれ、専門学校行って国家試験通った人たちしかやっちゃだめでしょ。
インドの美容室、資格とかないから。

で、切るのはちょっと。

あのアンニュイなニュアンスは絶対出せないでしょう。

だからトリートメントと天パのひどいところだけまっすぐにしてもらった。

下北沢の倍ほど払わされてどうにか髪が生き返った。

ComeとかWaitとか命令形で言われて、
ぶすーっとしたおばちゃんに、
そこそこ丁寧にやってもらったは良いけど、
下北沢の倍ほど払わされて、
Keepするためにお前はこのシャンプーを使わねばならない、だから買え、
みたいな言い方をされてもう二度と行くもんかって決めた。

もう二度とインドで美容室には行かないのだ。



ムンバイの選挙があるらしい。
選挙だからって、爆竹鳴らして煙上げる必要はないって思ってる。



パーフェクト・ブルー/今敏監督

ペテロの葬列→高橋一生→ペテロの葬列→高橋一生→
高橋一生→高橋一生→ペテロの葬列→宮部みゆき→パーフェクトブルー→
パーフェクトブルー

完全なるパーフェクトブルーちがい。
パーフェクトブルー違いにもほどがある。

怖かったああああああああああ
こわいこわいこわい
一人でムンバイで夜中に観るもんじゃない。

人の心なんて簡単に壊れてしまうもの。
あなた、だれなの?
私、だれ?
ちょっとした心の均衡が崩れるだけで、
きっとすぐ心なんて壊れてしまう。
そうならないようにしっかりするんだけれど、
しっかりしようとすればするほどふとした時鏡に写った人が誰かわからなくなったりするもんだろ。

ミステリーとしても結構おもしろかったです。
でもはっきり言います。
完全なパーフェクトブルー違いです。

キューピーちゃん

思いがけず手に入れたキューピーちゃん。


お好み焼きやるの。
関西人だから。
小麦粉と、だしと、山芋は売ってないから里芋と、
たった40円ほどの小ぶりなキャベツと、
べらぼーに高い小エビと、
すぐに腐ってしまう無農薬のネギと、
お好み焼きをやる。

関西人だけど、お好み焼きとお米は一緒に食べない。
そんな炭水化物ばっか摂ってたらすぐインド人みたいな体型になってしまう。

今日、インド人の仲良し同僚に張り切って緑茶を作ってあげた。
お抹茶入りの贅沢なやつ。
鉄板で美味しいやつ。

そしたら苦いねって言われてお砂糖を入れていた。

異文化交流に絶賛鬱発症中。

ビブリア古書堂の事件手帖/三上延

おもしろかった!!!
ゴウリキーのドラマがどうだったかは知らないけれど、
本は1冊を通してちゃんと伏線がつながって、
最後はすっきりして、
とてもおもしろかったです。
やっぱりミステリーが大好き。
自分のミステリーをブーソって超えてもはやミラクルなインド生活の中でだって、
ミステリーはちゃんと異世界に連れて行ってくれる。
日本人で良かった。
日本人で日本語の本を読めて本当に良かった。