トム・ヨークを7時間も連続で聞いてはならない。だってダウナー具合が。
レディオヘッドに延髄のあたりまで陵辱されて、
すっかりダウナーなまま週明けを迎えてしまった。
飲み会なのに急遽決まったドライデー、
つまり州まるごとアルコール禁止の日で、
選挙がもうすぐあるせいだそうだけど、
そんなダウナーな状態でアルコール無しの飲み会で、
アドレナリン受容体が干からびてしまった。
ムンバイの北寄りに、謎の施設があると言うことで足を伸ばした。

船で行かなあかん僻地。
メトロで乗り換えて電車で終点まで、そこからオートでフェリー乗り場まで。
フェリーにはバイクも乗る。
結構北上したけれど水辺はM・ナイト・シャマランの世界観。

そうか、あれはインド人か。
どーりで。
さようですか。
なるほどなるほど。

船に揺られること10分ほど。
黄金色に輝く下品な屋根。

瞑想するところ、と聞いてノリでやって来たのは良いけれど、
何も陽を遮らない中ここに向かうまでの数十分で、
三十路過ぎには過酷すぎるほどの紫外線を浴び、
さらに10日以上の瞑想コースを取らないと中には入れてあげません、
と言われ、
そんなことウェブに書いてなかったのに。
マッチも黒柳さん、って叫ぶほどにはギンギラギンにさりげない。
いや、さりげなくない。
あからさまにギンギラギン。
他人の瞑想する場所をただ外から見る、っていう、
いささかシュール過ぎる何分かに耐え切れず、
ブディズムに改めて色んな複雑な思いを経由して、
そしてそもそも何をしにいったんですか、私は。
瞑想て。
もはや迷走でしかない。

ここにあったドアの無いトイレ。
横の仕切りは意味ありますか。
横はだめよだめだめ。
前(うしろ?)はいいよ。
ってそんなことありますか。
迷走している。

これでよろしくて?/川上弘美
人は変わっていくもの。
変わらなければ生きていけないもの。
親しい人ほど遠い時がある。
近いほど遠いなんてもうとっくに知っている。
永遠なんて無いんだったら、
今と向き合うしかない。
この作家の芥川賞を取った「蛇を踏む」は、私の人生で、
最も意味不明の作品だったんだが、
今回のはとってもおもしろかったし、
他人との付き合い方にこの歳になったって未だに、
相手の気持ちを慮り間違えてばかりの自分には、
耳の痛い様なそれでいて心地良いような言葉がたくさんだった。
今と向き合うしかない、そんな大事なことを本で気付かなあかんほどには、
インドにいるのに日本のこと考えている自分がしょぼいなーと省みたりする。
すっかりダウナーなまま週明けを迎えてしまった。
飲み会なのに急遽決まったドライデー、
つまり州まるごとアルコール禁止の日で、
選挙がもうすぐあるせいだそうだけど、
そんなダウナーな状態でアルコール無しの飲み会で、
アドレナリン受容体が干からびてしまった。
ムンバイの北寄りに、謎の施設があると言うことで足を伸ばした。

船で行かなあかん僻地。
メトロで乗り換えて電車で終点まで、そこからオートでフェリー乗り場まで。
フェリーにはバイクも乗る。
結構北上したけれど水辺はM・ナイト・シャマランの世界観。

そうか、あれはインド人か。
どーりで。
さようですか。
なるほどなるほど。

船に揺られること10分ほど。
黄金色に輝く下品な屋根。

瞑想するところ、と聞いてノリでやって来たのは良いけれど、
何も陽を遮らない中ここに向かうまでの数十分で、
三十路過ぎには過酷すぎるほどの紫外線を浴び、
さらに10日以上の瞑想コースを取らないと中には入れてあげません、
と言われ、
そんなことウェブに書いてなかったのに。
マッチも黒柳さん、って叫ぶほどにはギンギラギンにさりげない。
いや、さりげなくない。
あからさまにギンギラギン。
他人の瞑想する場所をただ外から見る、っていう、
いささかシュール過ぎる何分かに耐え切れず、
ブディズムに改めて色んな複雑な思いを経由して、
そしてそもそも何をしにいったんですか、私は。
瞑想て。
もはや迷走でしかない。

ここにあったドアの無いトイレ。
横の仕切りは意味ありますか。
横はだめよだめだめ。
前(うしろ?)はいいよ。
ってそんなことありますか。
迷走している。

これでよろしくて?/川上弘美
人は変わっていくもの。
変わらなければ生きていけないもの。
親しい人ほど遠い時がある。
近いほど遠いなんてもうとっくに知っている。
永遠なんて無いんだったら、
今と向き合うしかない。
この作家の芥川賞を取った「蛇を踏む」は、私の人生で、
最も意味不明の作品だったんだが、
今回のはとってもおもしろかったし、
他人との付き合い方にこの歳になったって未だに、
相手の気持ちを慮り間違えてばかりの自分には、
耳の痛い様なそれでいて心地良いような言葉がたくさんだった。
今と向き合うしかない、そんな大事なことを本で気付かなあかんほどには、
インドにいるのに日本のこと考えている自分がしょぼいなーと省みたりする。