国宝 動植綵絵@三の丸尚蔵館 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

三の丸尚蔵館 で開催中の、『皇室のみやび ー受け継ぐ美ー 


』 のレポートの続きです。

現在展示中の、第1期 『三の丸尚蔵館の国宝』。

この展覧会で、11/26(日)まで展示されていた国宝のレポートになります。



それに、国宝 屏風土代をレポート 


しました。


今回が、この展覧会、最後のレポートになります。




・国宝 動植綵絵 伊藤若冲筆より
秋塘群雀図【前期】
南天雄鶏図【前期】
老松白鳳図【前期】
菊花流水図【前期】

江戸時代の作。

伊藤若冲は有名な画家で、作品数も多いのですが、この動植綵絵が唯一の国宝指定作になります。

この動植綵絵は、10年もの間に描いたシリーズで、全30幅あり、その中から前期で4幅、後期で4幅の、計8幅が展示されます。
最高の絵師が描く作品は、200年を経ても色鮮やかです。

では、1点ずつ見ていきましょう(^_^)/



秋塘群雀図(しゅうとうぐんじゃくず)
宝暦9年(1759年)8月の作。

秋の稲穂と、そこに群れるスズメの群れを描いています。
↑一羽だけ、白いスズメがいるのは、何か意味があるのかな?

また、この絵は、上半分と下半分で印象が異なる…というか、別の絵になってる印象です。
↑上半分で飛ぶスズメは、すべて同じポーズで同じ向きに飛んでます。
↑対して、下半分のスズメは、すべて異なるポーズをとっています。



南天雄鶏図(なんてんゆうけいず) 
明和2年(1765年)の作。

南天の樹の下の、勇壮な黒の雄鶏を描いています。
↑一羽、南天の実をついばんでいる、小鳥がいますよ(^_^)
↑若冲特有の、葉っぱの"枯れ"も沢山描きこんでます。意地になって描きこんでる?



老松白鳳図(ろうしょうはくほうず)
明和2〜3年(1765〜1766年)頃の作。

老松と白い鳳凰です。まるで孔雀の尾羽根のような、❤と💚の模様です。
↑画面右上には、真っ赤な太陽☀が見えているので、朝の風景なんでしょう。
↑山鳩の姿も、見えます。



菊花流水図(きくかりゅうすいず)
明和2〜3年(1765〜1766年)頃の作。

画面の上から下へ、弧を描いて川が流れています。大振りな白菊が、画面全体に配され、そこに小鳥が4羽います。四羽目を見つけるのが難しい。
ん?難しい?(^_^;)
とぉー
↑逆さまに花の後ろに、いまぁ〜す🐥

前にも書きましたが、若冲の「絵のすべてにピントが合ってる」感じは好みじゃないんですよね~

て、ことでレポートはあっさりめです(^_^;)

しかし、写真撮影オーケー👌っていうのは、良いですね(^_^)

特に、高階隆兼の描く、国宝 春日権現験記絵が撮影OKだったのは、良かったですね。
全20巻、すべて撮影したいくらいです\(^o^)/

後期も行きたいと、思っていま〜す。