四天王寺 新春名宝展「国宝 懸守(火取香炉)」 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

四天王寺へ、行ってきました(^_^)/


」へ訪問するためです。
「新春名宝展」は、正月に一度レポートしましたが、展示替えが行われ、国宝 懸守(かけまもり)が「松喰鶴文」から「火取香炉」(〜2/20)へ変更されています。

それでは、さっそくレポートしますね。

・国宝 懸守(かけまもり)より
「火取香炉」(〜2/20)

四天王寺保有の国宝。平安時代の作。

"懸守"とは、平安時代の女性や子供向けの"御守り"兼アクセサリーです。
↑の黄色で囲んだものです。
四天王寺には7つが伝わり、中でも展示される機会の少ないのが、この「火取香炉」と中央のものです。

展示機会が少ないのは、懸守表面に貼られている"錦"の劣化でしょう。
胴体部に貼られている"錦"は、表裏とも中心部分がかなり擦れていて、木の下地が見えています。
"錦"は、紺色に小紋がアイボリーで表されています。

大きさは、"こぶし"ほど。
両端に、首からかけるための紐を通すリングがついています。

「火取香炉」の名の由来は、側面に付けられている飾り金具から来ているようです。
3〜4cmほどの、銀製の小さな飾り金具ですが、非常に細密に作られています。特に"網"の部分の透かしが、メチャクチャ細かい。というか、細い銀線で編んだもののようにも見えました。
火取りの胴体部分には、これも細かい"向かい合う鳳凰"が彫られていて、平安時代の細工の細かさ、技術の高さに脱帽です(^_^;)
また、中央に火箸が立てられているようにも見えました。

国宝は、この1件だけでしたが、珍しいものが見られたので満足でした。

その他の懸守のレポートは、以下のとおりです。



松喰鶴文

桜透丸文 

(松喰鶴文は2つあります)


あと一つで、コンプリートだ……