・国宝 薬師如来立像(元興寺)
・国宝 僧形八幡三神坐像(薬師寺)
では、国宝 薬師如来立像からレポートします(^o^)
元興寺(がんごうじ)の所有する国宝です。一昨年に元興寺に里帰りしていたのですが、また奈良博に寄託されたんですね~
独立展示台に載せられて、360°から拝見できます。しかもガラス無しです。
160cmほどのお像で、画像のようにムッチリ太もも……いや、ガッチリ太ももです(^_^;)
腰から太ももにかけて、とても太くてどっしりしています。等身大の大きさと相まって、非常に力強い印象を受けます。
↑神護寺の薬師如来立像と並び称される、平安時代の名品。
元は、元興寺にあった五重塔内に安置されていたそうです。
360°展示なのが、とても良かったです(^o^)
光背が無く、背中の肩から足裾にかけて四角く"内ぐり"されているのが良くわかります。
一木造りだということが一目瞭然です(^o^)素材はカヤだそう。
"内ぐり"というのは、仏像を作ったあとに内部を空洞にくりぬくことです。これによって、軽量化を図って災害時に持ち運びやすくしたり、内部に様々なものを納めたりもできます。
普通は内ぐりしたあと、蓋をしてわからなくするんですが、蓋が欠失したのか蓋無しのがらんどう状態でした。珍しいですね、私は初めて見ました(^o^;)
また、前から見ると気がつかないのですが、後頭部の螺髪(らはつ)が抜けてハゲてました(^o^)
(螺髪は仏像のパンチパーマみたいな髪の毛)
うん。じっくり観察できて良かったです。
着物の色や柄がハッキリ見えましたよ。
今回は2件ともに、展示のされ方が良かったように思います(^_^)
さて、次回は奈良博に来た本来の目的。