お疲れさまでした。
5月25日(21;50) 日本時間26日(04;50)
今日は、ホッとしながらも、ちょっと寂しいことがありました。
いつもの、「yomiuri online」を見ていると、読売新聞グループ本社の内山社長が勇退され、同グループの顧問に就任される、という記事が目にとまりました。
内山さんとは、彼がまだ読売新聞の平社員のころからの長いお付き合いになりますが、事あるごとに、そっと背中を押してくださったり、引き立てて下さったり、折に触れ適確なアドバイスを頂くなど、まさに私が人生の師と仰ぐお方です。
ブログを始める時、プロフィールを打ち込むところに、尊敬する人、という項目がありました。現役の方なので、ちょっとまずいと思い空白にしましたが、今なら迷わず「内山斉」と書きます。
6月頃退かれるらしい、というお話しは、周りの人から聞いておりました。その時は、大賛成、という気持ちだけでしたが、いざ現実のものとなると、ちょっと複雑な思いがします。
長年、ひとえに会社の発展を願い、懸命に努力されていた姿は良く存じ上げています。
見事に社長としての大任を果たされ、、これからはゆっくりという・・・というホッと感はありますが、大読売の現場から離れるとなると、一抹の寂しさを感じます。安堵感80%、寂寥感というと大げさですので、寂しさ感20%というところでしょうか。
以前から考えていたことで、ご本人も、退職したら家族そろってスペインへ、とおっしゃっていましたので、チャンス到来です。
顧問のお立場や、日本新聞協会の会長職や横綱審議委員会委員の肩書きなどもお持ちなので、今すぐは無理でしょうが、世界的なリゾート地、ワイキキやマイアミビーチ、コパカバーナやアカプルコに肩を並べる、否、それ以上と評判の高い、コスタ・デル・ソル(太陽海岸)で、ノンビリと過ごして頂けたらと思っています。
そうなりますと、これまでのご恩の万分の一でもお返しが出来るかも・・・。嫌がられるくらいお傍にいたいと思います。
内山さん、本当に長い間お疲れ様でした。有難うございました。
スペイン統一地方選挙
5月24日(23;15) 日本時間(25日 06;15)
5月22日、スペインの統一地方選挙の投開票が行われ、予想したとおり、サパテロ首相率いる社会労働党(PSOE)が大敗を喫しました。
国政の野党第一党、国民党(PP)の大勝です。
元々、マドリードは、州、市ともに国民党の牙城ですが、今回の選挙でも過半数を確保し安泰ですが、特筆すべきは、アンダルシア州の結果です。
州の選挙は今回ありませんが、観光や避暑・避寒地として世界中に知られる、セビリア、マラガ、コルドバ、グラナダ、カディス、シェリー酒で名高いヘレス、「ハブゴ産」の生ハムで有名なウエルバなど、8県の県庁所在地全てを国民党が制したことです。
アンダルシアというと、社会労働党の「ゆりかご」的な州ですが、その勢力範囲は選挙のたびごとに脅かされていましたが、ついに相手に完全制覇を許してしまいました。
原因はただ一つ、選挙前にも書きましたが、経済や雇用政策など、中央政府の失政です。
今回の選挙で、私が最も注目していたのは、300人以上の死傷者を出し、市の8割の建物が倒壊、半倒壊すると言う地震の被災地「ロルカ」と、そのロルカ市が属するムルシア州での勝敗の帰趨です。
地震の際、サパテロ首相は電光石火、次々と救援策を打ち出し、それらを実行しました。
誰もが、今回の選挙に大きなプラス、と信じていたでしょう。
しかし、ムルシア州は、前回(2007年)の選挙でも国民党が圧倒的に強く、全29議席の19議席を占めています。さすがに、今回は得票率こそ少し減らしましたが、同じ19議席を確保しました。
肝心のロルカ市はどうだったでしょうか。
社会労働党の完敗でした。得票率39%あまりで10議席を押さえていましたが、今回は15%近くも落とし、7議席にまで減らしてしまいました。
一方、国民党は、50%、13議席から60%までに得票率を上げ、議席も16まで伸ばし、絶対多数を勝ち取りました。
一体、何が起きたのでしょうか。
市民の間には、確かにサパテロ首相は、被災者の葬儀にもフェリッペ皇太子と共に駆けつけたし、大局的な絵を描いたが、実際の復興に尽力しているのは、現在、市政を担っている国民党だ、という認識があったのだと思います。
恐らく、葬儀には参列していたのでしょうが、TV画面では国民党のラホイ党首の姿は確認できませんでした。
事実と違っていたら「ごめんなさい」ですが、民意というものは本当に分からないものですね。
もっとも、スペインの選挙制度によるのかもしれません。候補者の名前を書くことの無い、比例代表制ですので、個人の名前と政党が上手くリンクしない場合もあるのでしょうね。
ここでちょっとお断りです。
PSOEの社会労働党との邦訳は問題ないのですが、日本語の出版物で、PP(Partido Popular)を、民衆党と訳しているのを見かけます。字義では間違ってはいないのでしょうが、国民党という党の性格上、民衆党はおかしいと言うことで、外務省や日本新聞協会など、マスコミでは、国民党として統一しています。従って、読売や朝日をはじめとする、各新聞社やNHK、民法TV各社もそのように表記しておりますし、辞書にもそのように載っています。
同じように、都市名、例えばマドリードですが、観光案内書や口コミ紙、誌では、マドリッドなどの表記をしていま
すが、外務省や大使館、先のマスコミ各社では、「マドリード」で統一しています。
もちろん、私もものを書いている以上、この取り決めに従った表記をしております。
今日の「ちょっと言わせて」
斑目委員長の釈明」
内閣府原子力委員会の斑目(まだらめ)委員長の「再臨界発言」は2日前にも取り上げました。
発言の真偽は国会で・・・とも書いたのですが、与党である国民新党の亀井氏は、「でたらめ委員長」と決め付け、菅総理に更迭を要求しました。
亀井さんは、物事をはっきり言う政治家として知られていますが、それにしても、事実関係が何も明らかにされていない段階での発言ですから、ちょっと勇み足かな、と思っていました。ところが、読売新聞の記事を見ますと、24日に開かれた衆議院の特別委員会で、斑目氏は再臨界発言に触れ、「可能性はゼロではない」は、「事実上はゼロ」という、素っ頓狂でトンチンカンな釈明をしています。(釈明にも何にもなってはいませんが)唖然としました。
言い換えれば、「好きではない」は、「事実上好き」ということだ、と強弁したことになります。
この点では、菅総理は人を見る目がありませんが、亀井さんは、小沢一郎を座敷牢から出すべきだ、という見識はどうかと思いますが、さすがに、元警察官僚だけに、人を見抜く眼力はあるようです。
更に、斑目委員長は、「職務をまっとうすることこそが私の使命だ。ここで逃げ出したら末代の名折れ」とコメントし、辞任しないことを強調したと報じられています。
恐らく更迭は免れないでしょうが、職務をまっとう・・・よりも、辞任しないほうが末代の恥になるように思うのですが、どうでしょう。
スズメのお宿
5月23日(23;00) 日本時間(24日06;00)
今日は朝からノンビリとリラックスしました。
非常に珍しいことですが、自宅の近くにあるレストラン・バールで、朝食とランチをとりました。
この辺りは、空気がきれいな郊外の静かな住宅地ですが、行政上はマドリード市の飛び地で、れっきとした市内です。
マロニエ、グミ、松など、緑一杯の街路樹が続き、すごく長閑な感じがします。
自宅にいるときの食事はたいてい一人でゆっくりとしますが、私が「スズメのお宿」と呼んでいるこのレストラン・バールでは、ちょっと事情が違います。
周りに緑の木々が多いためか、色々な種類の小鳥が棲んでいますが、いつも、数羽の付き合いの良いスズメたちが一緒してくれるからです。
朝食はコーヒーとクロワッサン、ランチはチキンとコロッケのポテトフライ添え、という無国籍料理です。彼らは、余り偏食をしないようで、何でも美味しそうに食べます。
危険など微塵も感じていないらしく、いつも同じテーブルで食べ、機嫌のいい時には手の平に乗っかってきます。
新聞を読みながら、彼らと一緒に食べている時間は、心から癒されている感じがします。
朝食とランチ、2回分の写真ですが、スズメたちが引張りっこをしているポテトは、ハイ、と差し出したのではなく、お皿から勝手につまみ出したものです。クロワッサンもきれいに平らげています。
朝食とランチの彼らが、同一人物ならぬ、同一雀物かどうかは分かりません。
こんなのどかな時間、もっともっと作りたいと思っています。
今日の「ちょっと言わせて」
「横粂参議院議員の見識」
民主党の横粂議員は、菅総理の政権運営や震災対策に不満を持ち、独自の活動をすると宣言して、岡田幹事長に離党届をしましたが、参議院でどうしても数の欲しい幹事長は慰留に努め、受理しなかったそうです。
横粂議員は、選挙区で小泉進一郎氏に敗れ、比例区南関東ブロックから復活当選をしています。
よって、同党の神奈川県連代表の言うとおり、党の名前で当選しているのだから、離党するなら議員辞職をするのが筋、だと思うのが常識ですね。
しかし、今の民主党に、筋論や見識を言う資格があるのでしょうか。
現内閣を見てください。国会という公の場で、自党の代表を「平成の脱税王」とまで言われた与謝野氏を入閣させたり、三権分立の意味が分かっているのか、参議院議長を務めた江田五月氏が、こともあろうに法務大臣に就任、不動産バブルを煽りまくった海江田氏を経済産業大臣に起用、事務所費や政治資金報告書不適切記載問題を抱え、2番じゃいけないんですか、と訳の分からないことをのたまい、神聖な国会議事堂をファッション会場にした襟立て女、蓮舫大臣、路チューの首相補佐官、さすがに改造で首になりましたが、公費でソウルを訪問、反日デモを応援した岡崎トミ子前国家公安委員長など等、どこに筋や見識があるのでしょうか。もっとも、見識については、任命権者にか、嬉々として受けた側に問うべきか、意見の分かれるところでしょうね。