アメリカからドイツへの引っ越しの合間に、イギリスの義母の家に滞在中です。


5歳の娘のオモチャが少ないので、義母の持っているボードゲームで遊ぶ事に。


娘でもできそうなゲームが、


モノポリー


これは、いかにもイギリス的、アメリカ的な、資本主義全開のゲームで、不動産を取得して賃料を集めて喜ぶ我が子に、妙な危機感を覚えましたニヤニヤ


イギリスやアメリカの不動産は基本毎年値上がりします。日本との大きな違いは、建物の築年数が長くなったからと言って、価値が下がらないこと(きちんとメンテナンスしていればですが)。


イギリスでは、住宅価格に関するニュースが日本と比べ物にならないほど、日々流されています。


夫は、2004年に妹と共同名義でイギリスに家を買いました。2016年には夫名義で家を買っています。(両方小さい家ですが、義両親の強烈なプッシュにより買わされたと言うか、、、)両方賃貸に出してます。



2004年に買った家は、現在、約2倍の推定価格になっていますポーン



2016年に買った家は、その後すぐにEU離脱が決まったにも関わらず、10%位は上がっています。Brexit後どうなるかはわかりませんが笑い泣き



ちなみに、イギリスでは1990年後半から今までで、家の値段は3-4倍になっているそうです。



家の値段が高騰しすぎて、若い世代が家を買うのが難しくなり、社会問題にもなっているそう。持つ者と持たない者の貧富の差が広がります。


一方、東京にある私の実家のマンション。


1990年代後半に両親が購入。新築で買ったので、住んだ瞬間から値段が下がります。今東京は不動産価格が高騰しているそうですが、築20年を越えるので、売ったら価格は半額以下。


結構前ですが、「金持ち父さん貧乏父さん」という本が大ヒットしました。イギリスやアメリカでは不動産は買った者勝ち。安く買って高く売ろう。たくさん買って家賃収入を得よう。モノポリーの世界です。



この理論は、日本の不動産にはそのまま当てはまりません。築年数が経つと、価格が下がるから。家賃も下がるから。モノポリーのようには行きません。



日本も格差が拡大していると言われていますが、イギリスやアメリカに比べるとまだまだ、ないに等しい格差です。この不動産の仕組みも、日本で格差がそこまで拡大しない一因だと思います。


ニューヨークでは、本当にお金でこんなに環境に差が出てしまうんだと言うのを日常的に見てきました。安全まで、お金で買うもの。当然それは、子供の教育に関しても同じで、切なくなる事も。



夫は日本に長く住んでいましたが、日本のように、持っているお金や社会的地位に関係なく、誰とでも気軽に友達になれるって素晴らしいと言っていたのを思い出します。


人間、いつ弱者になるかわかりません。強い者だけが住みやすい社会は、いつか弱い立場になるかもしれない不安を抱えて生きる社会。


あと一週間を切ったドイツ移住。調べていると、アメリカやイギリスに比べてだいぶ社会主義的な感じがします。実際はどうだろう。興味深いです。