一度、マトリョミンのマチコを、「マトリョミンオーナーの為の講習会」に
連れて行ったことがあります。
(マトリョミンについては、前回の記事を参照ください)
講師は、マトリョミンの生みの親にして、日本を代表する
テルミン演奏者、竹内正実氏!
今は仲間も増え、専門家も増えたマトリョミンですが、その頃は、
いわば普及活動中といったところだったのでしょう。
贅沢な催しが開かれたものです。
(こっそりお伝えしますが、なんと無料でした!)
会場に十数人のオーナーさんが集まると
自然とマトリョミン達の顔の見せ合いが始まりました。
今思えば、きっと本人達はロシアの地から旧知の仲だったのでしょうが
オーナー達にとってはまったくの初顔合わせでした。
丸い顔、細い顔、寄り目さん、つり目さん、
巻き毛さん、真ん中分けさん、横分けさん、
洋服に描かれた花も微妙に異なり…
手作りとはいえ、その個性豊かなこと。
皆でその違いを楽しみました。
でも、お約束どおり(?)、
(ウチのマチコが一番美人だわ!)と
心の中では親バカ思考が働いておりました
講習会では、ふたを開け、その取り扱い方から
丁寧に教えてくださいました。
そしていざチューニング!
すると、「ふう~ん、ふう~ん」の大合唱!
か、カワイイ……
ピアノで出したのと同じ音程の音を出す練習などの
ウォーミングアップののち、さらった曲は「カエルのうた」。
限られた時間内でしたが、どの子も唄えるように
なったと記憶しています。
講習会の最後には、マイマトリョミンをもって
ハイ、チーズならぬ「ハイ、マトリョミン」で記念撮影。
講習会で印象深かったのは、マトリョミンの外見はともかく、
音色にも個体差があったということです。
それは木材で出来ていること、電子回線のアナログ度合いが高いこと
奏者の弾きかたの3点で差が出るということなのですが、
マトリョミンにおいて、電子楽器は画一的である、という固定概念は
通用しないということが実感できました。
それから何よりも、竹内氏がマトリョミンの頭部のことを
必ず、「おつむ」と仰っていたのが印象的でした。
マトリョミンのおつむ…ああ、なんてふさわしい響きでしょう!
マトリョミンについて興味を持たれた方、
製造元のマンダリン・エレクトロンのHPをご案内します。
どのページも興味深いのですが、
Matryominとは→フィロソフィー のページは必見です。
ちなみに、マチコは
品番でいうとME02…現行機種では無いようです。