よく行く酒量販店で友達の奥さん(正確に言う

とカミさんの友達)に会った。声をかけたが
無反応。もう一度お愛想すると、

「は!」と気付く。
こんな所で僕に会って恥ずかしいのかなと

思っていたら、
「Tちゃん、私がどんな気持ちでここに来たか

分かる?」
え、ここでいきなり重たい告白はマズイぞ。

と思いつつ
「ぜんぜん」と答えると
「今日の4時が司法試験の合格発表なの。」
そういえば昨日の夜飲みながらカミさんが

言ってたのを何となく思い出した。
時は4時20分頃。


「あ、娘からだ」
彼女がスマホを覗く
「やったー❗見て」
彼女が画面を見せてくれる
発表掲示板らしき画面。
四桁の数字パネルが並ぶ。
臨床心理士資格を持つ彼女が感情

を顕著にするのを初めて見る。
合格していた。
あらためてお祝いの言葉を伝える。

今後の人生を左右する瞬間に立ち会うことが

出来るのは幸せだ。

カミさんに連絡すると、合格を喜ぶ以上に、

そこでその人に会う僕の「持ってる感」に

あらためて驚いていた。

sure! I have.

でも、もやもやした彼女は酒量販店で何を

買おうとしていたのだろう。


*******

 

2016/9/6(火) 午後 10:04

きのうのブログにすっごい記憶の欠損があり
何かとずっと考えていたら思い出した

高校1年の4月に観た「ヨーク軍曹」だった
「赤い河」「リオ・ブラボー」など
大好きなハワード・ホークスが監督で
大根役者の誉れ高かったゲイリー・クーパーが
アカデミー主演男優賞を取った作品

深夜のテレビ吹替洋画枠
出来れば劇場で観たいけど望むべく無く

主人公ヨークは貧農出身で大酒のみの荒くれ者
牧師と知り合いに成り信仰を勧められるが拒否

ある日雷が直撃するものの生還し
それを期に入信
徴兵され第1次世界大戦に参戦
人を殺すこと無かれの聖書の教えと
戦争の矛盾に悩むが武勲を建て受勲するという
実在の人物の伝記もの

引っかかってたのはドイツ兵狙撃場面
信仰により躊躇していたが
故郷での七面鳥狩猟と画面がオーバーラップし
地面から出てくる七面鳥を撃つ画と
塹壕から頭を出して狙撃されるドイツ兵が
フラッシュバックされる

信仰 殺戮 七面鳥の図式に高校生ながら
疑問を持った
ドイツ兵?=七面鳥?

アメリカン・スナイパーのクリス・カイルは
創造主の前で160名以上殺戮に対して申し
開きできると言ってたがゲイリー・クーパー
扮するヨーク軍曹も自己の行動に対しての
反省は全く無い
(勲章を貰ったのだからあるはずも無い)

[https://www.imdb.com/title/tt0093058/videoplayer/vi3225663513?ref_=tt_pv_vi_aiv_1「フルメタル・ジャケット(1987)」]
で描かれた
ように兵士養成とは上官の命令に対しいかに
善悪、モラル考えずに、即座に眼の前の人間
を殺せるかだ思う


僕にはクリス・カイルとヨーク軍曹が被って見えた

IMdbによると
クリント・イーストウッド曰く、
自分がが物心ついて初めて観た映画は
「ヨーク軍曹」らしい


もしかして同じ考え。



*****

 

2015/6/17(水) 午後 11:19

観て3ヶ月以上経ってしまったが
書かずにいられない感にさいなまれて書きます。

 

アメリカン・スナイパー(2014)
主演はアメリカン・パイシリーズの
2枚目ブラッドリー・クーパー
監督は御大クリント・イーストウッド

 

アメリカ海軍の選抜精鋭部隊 (NAVY)SEALSの
一員クリス・カイルの自伝に基づくストーリー
テキサス生まれで、30過ぎまでロデオ大会の
賞金目当てであちこち転戦する生活のむなしさ
に気づき入隊
部隊では射撃の腕を買われスナイパーとなる
スナイパーとは敵地で展開する味方をカバー
するため高い建物の屋上等から味方部隊を
待ち伏せる敵を排除する狙撃手
イラクで160人以上を排除(射殺)して英雄化
敵からはお尋ね者化

 

何回かの出征(英語ではtour)の後、除隊するが
PTSDになり精神科に受診

 

医者に160名以上殺害したことに関しどう
思うかと尋ねられ

 

クリス:僕は自軍兵士を守っていただけ。
    敵は味方を殺そうとしていたので、、
    何だったら、創造主の前で自分の全ての
    狙撃について答えてもいい。
クリス:心掛かりなのは、僕が救えなかった全て
    の味方兵士

 

この会話の後、医者と共にカウンセリングが
必要な患者に会いに行く
前後の流れから、あえて入れられた会話の感
160名以上殺戮した事実より、自軍兵士を
守ることが優先され最期の審判時にも、
申し開きが出来ると信じる姿を
監督イーストウッドは伝えたかったのでは、
と思う

 

でも、全アメリカ人が同じ考えであれば、
あえてこの会話を挿入する必要はないとも
考えられるすると、殺戮した事実と兵士防衛
のためという建前にあえて脚光を浴びさせる
ための映画かとも思われる

 

クレジットで流れる、クリス・カイルの葬送
セレモニーが行われたテキサスのAT&Tスタジアムに
昨年NFLダラス・カウボーイズのゲームを観に
行ったばかりなので奇妙な親近感がわいた


 

IMDBに載っている上のセリフ。
その前後も。
 
Navy Doctor: Would you be surprised if I told you that Navy has credited you with... over 160 kills?

 

Chris Kyle: [Hums]

 

Navy Doctor: Do you ever think that... you might have seen things or... done some things over there that you wish you hadn't?

 

Chris Kyle: Oh, that's not me. No.

 

Navy Doctor: What's not you?

 

Chris Kyle: I was just protecting my guys, they were trying to kill... our soldiers and I... I'm willing to meet my Creator and answer for every shot that I took.

 

Chris Kyle: The thing that... haunts me are all the guys that I couldn't save.

 

Chris Kyle: Now I'm willing and able to... be there but I'm not, I'm here I quit.

 

Navy Doctor: You can walk down any hall in this hospital. Looks like plenty soldiers need saving.

 

Chris Kyle: [Hums]

 

Navy Doctor: You want to take a walk?

 

Chris Kyle: Sure.
 

 

2015/6/16(火) 午前 8:51