きのうのブログにすっごい記憶の欠損があり
何かとずっと考えていたら思い出した

高校1年の4月に観た「ヨーク軍曹」だった
「赤い河」「リオ・ブラボー」など
大好きなハワード・ホークスが監督で
大根役者の誉れ高かったゲイリー・クーパーが
アカデミー主演男優賞を取った作品

深夜のテレビ吹替洋画枠
出来れば劇場で観たいけど望むべく無く

主人公ヨークは貧農出身で大酒のみの荒くれ者
牧師と知り合いに成り信仰を勧められるが拒否

ある日雷が直撃するものの生還し
それを期に入信
徴兵され第1次世界大戦に参戦
人を殺すこと無かれの聖書の教えと
戦争の矛盾に悩むが武勲を建て受勲するという
実在の人物の伝記もの

引っかかってたのはドイツ兵狙撃場面
信仰により躊躇していたが
故郷での七面鳥狩猟と画面がオーバーラップし
地面から出てくる七面鳥を撃つ画と
塹壕から頭を出して狙撃されるドイツ兵が
フラッシュバックされる

信仰 殺戮 七面鳥の図式に高校生ながら
疑問を持った
ドイツ兵?=七面鳥?

アメリカン・スナイパーのクリス・カイルは
創造主の前で160名以上殺戮に対して申し
開きできると言ってたがゲイリー・クーパー
扮するヨーク軍曹も自己の行動に対しての
反省は全く無い
(勲章を貰ったのだからあるはずも無い)

[https://www.imdb.com/title/tt0093058/videoplayer/vi3225663513?ref_=tt_pv_vi_aiv_1「フルメタル・ジャケット(1987)」]
で描かれた
ように兵士養成とは上官の命令に対しいかに
善悪、モラル考えずに、即座に眼の前の人間
を殺せるかだ思う


僕にはクリス・カイルとヨーク軍曹が被って見えた

IMdbによると
クリント・イーストウッド曰く、
自分がが物心ついて初めて観た映画は
「ヨーク軍曹」らしい


もしかして同じ考え。



*****

 

2015/6/17(水) 午後 11:19