スーパーペアガラス、日本発搭載。 信濃町の家 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

スーパーペアガラス、日本発搭載。 信濃町の家

以前からたびたび紹介しておりました、SPG【スーパーペアガラス】が信濃町の家に装着されました。



3か月前に発注し、材料のガラスはシンガポールから船に揺られてようやく新潟に到着。ぎりぎり引き渡しに間に合いました。(汗)



SPGは栗原社へと運ばれ、Kウィンドウの樹脂枠に装着されています。
Kウィンドウは外観色はホワイトが標準で、幅1.8mのテラス戸が2枚並びました。

今回の杉板のウッドロングエコの仕上がりがいつもになくダークです。濃度が濃かったのか杉板のタンニンが多かったのかの理由です。

2階のサッシは赤いガルバリウム鋼鈑で縁取られております。
ここには同じく弁ガラレッドのGLで被覆された雨戸が装着されます。
何のためか? それは、この建築地は準防火地域で、仕様規定で防火戸としてクリアするためです。 

ダークブラウン・レッド・ホワイトと3色合わさると、今までのオガスタ的ではない、ドイツの建築のようなムードが感じられてきます。




その脇に、幅5.5m×高さ3mのガラスの壁(カーテンウォール)
サッシフレームが無く、FIX窓として柱に直接取り付けている。




光の透過性がよく、まるでガラスがはまっていないように感じた。
ちょうど天候もよく、高性能ガラスなのに 日差しが暖かいのがよく分かった。


装着の写真をFBで見た西方先生は歓喜をあげた。

西方「待ちに待ったSPG(スーパーペアガラス→スーパーパッシブガラス)。 G値0.72Wg値1.05W/m2K。オガスタ新潟+西方設計初、新潟初、日本初、世界初です。」

相模「えーーーー?? 世界初なんですか? 住宅用としては?」

西方「住宅はもちろんのこと建築も含めてです。
我々PWJパッシブウインドウジャパンのオリジナルです。
パッシブハウス研究所もここまではやれていません。

次の手も考えています。よろしくお願いします。」

相模 「世界初だったとは! それはニュースだ!」





計画段階で 燃費ナビで暖房負荷計算していたのだですが、
その際の性能は 
「31kw程度だな。金衛町の家よりちょっといい程度だな。」
そう思っていた。

西方設計が この窓の性能を計算し記事にしてくれてます。
これだけだとわかりにくいので説明します。

窓の断熱性には Ug(ガラスの熱還流値)とUf(フレームの熱還流値)によって構成する。
通常はフレーム性能のほうが悪くてUw(窓全体の性能)の足をひっぱる。
カーテンウォールは、ガラス製のそのものが窓性能であるので超高性能だ。
ざっくり16㎡あって、もしも東京でこれを装着するならば、
国産最高性能のクラスであるAPW430を付けていた場合に比べて

新潟では約30%減の68%、
東京では約60%減の42%、
の暖房負荷(燃費)減の効果がある。




全体の性能でいえば、Q値1.0クラスの それなりの高性能住宅であるが、
辛口の燃費ナビでの計算で、東京で暖房負荷が6.3Kwで、
楽々パッシブハウス性能の15kw科を満たしてしまう。

太平洋側の温暖地域であれば、付加断熱無しでもパッシブハウス基準に近いものになり、
暖房エネルギーがほとんどかからないの住宅になる。

屋根に載せる太陽熱集熱暖房ももちろん不要。 3~4kwほどの ありきたりのサイズのPV【ソーラー発電】があれば、即ZEH(ゼロエネ住宅)になってしまう。


地球温暖化の切り札ではないのか?  新潟発の窓革命
インパクトがある。


ここまでの高性能ガラスを実際につけた建物は世界には類がないとの西方設計の弁。



Q値が1.0を切る、高性能住宅は新潟県でも年間で20棟くらいは建つ時代になり、見かけ性能上これより断熱性能が高い建物も多くあるだろう。
しかし、最終的には暖房負荷がどれくらいであるかが、エコで快適なための重要性能である。

信濃町の家が まちがいなくNO.1性能であろう。






(世界初!の窓に オーガニックスタジオ新潟の名が!!)

SPGについての解説はかつて記事にしました。

パッシブウィンドウズジャパンの記者発表会の様子

このガラスに関して、シンガポールや日本の専門機関・研究所などと
さらに実証研究をすすめ、きっちりした形で成果を発表するように動いております。

SPG2の動向は目が離せませんよ。