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俺のまとめ -oremato-

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前回の続き。

展示作品は絵画だけでなく陶器・茶道具が多かったのですが、安土・桃山期の陶芸の特色として「歪み」「割れ」「染み」「釉流れ」(釉薬の流れる筋)といった本来負の要素とみなされるものに美を見出したということに加えて、中国伝来の牡丹唐草といったモチーフに代わって日本の動植物をモチーフにしたものが多くなった、というような解説があり、動物をあしらった茶道具がいくつかありました。

響きあううつわ:見どころ(名古屋ボストン美術館)
織部千鳥文誰が袖形鉢

続・やきものが好き!(美術カンめぐり)
織部千鳥形向付
志野兎文茶碗

「織部千鳥文誰が袖形鉢」は器の中の釉薬がかかってない部分に並んでる黒いやつが、よく見ると千鳥なんです。かわいい!
「織部千鳥形向付」は器自体が千鳥のかたち。
他にも千鳥モチーフのものはありました。

「志野兎文茶碗」は兎の絵が素朴すぎてかわいい(笑)。

赤楽兎文香合(出光美術館)

そして、兎といえば、目当ての一つだった本阿弥光悦の赤楽兎文香合。
絵のかわいさは言うまでもありませんが、器のかたち自体も好きです。
面が滑らかじゃなくて、カクカクしてポリゴンみたい(?)なんですよ。
あと、蓋を開けた状態で展示されてたんですが、内側がびっくりするくらい不恰好で面白かったです。

「日本の美・発見X躍動と回帰―桃山の美術」展(山本美術館)
織部木瓜形蓋物

動物じゃないですが、「織部木瓜形蓋物」もかわいかった。
これも「水の流れ」というキーワードで釉流れと関連付けられていたり、解説もなかなか興味深い展覧会でした。

「躍動と回帰」展の話はこの辺にするとして、出光美術館はムンクの作品を1995年から毎年3点ずつ展示していたそうですが、それが今年で終了するそうで、僕が行った日がその最終日でした。

ムンク@出光美術館 今年度の3作品展示スタート(駐日ノルウェー王国大使館)

上記サイトに載っている3点ともよかったです。
そのうち「子供たちとアヒル」は後年ムンク自身が右端に人物を加筆したそうなんですが、それがひど過ぎる(笑)。
輪郭だけしか描いてません。
加筆したくなるのはわからなくもないですが、これで満足できたんでしょうか。

ムンクの展示は終了しましたが、他にルオーの展示もあって、そちらは継続中です。
さらに陶器の破片が展示されている陶片室と朝夕菴という茶室もあって、朝夕菴には仙厓の絵がかかっていました。

「躍動と回帰」展は12日月曜まで!
先週の日曜日はサントリー美術館の「藤田美術館の至宝」に行ったのですが、そのことをブログに書かないうちに今日は出光美術館、三の丸尚蔵館、東京国立近代美術館とハシゴしてしまいました。

もう何から書こうかという感じですが、出光美術館の「日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術」展からいきます。
Xはエックスじゃなくて、テン。2009年からやっている企画展シリーズ「日本の美・発見」の10回目です。

日本の美・発見X躍動と回帰 ―桃山の美術(出光美術館)

目玉は長谷川等伯の屏風絵2点。

日本の芸術を楽しむ♪=長谷川等伯と狩野派=(あかり荘)
長谷川等伯「竹鶴図屏風」

出光美術館で「長谷川等伯と狩野派」展を観た!(とんとん・にっき)
長谷川等伯「竹虎図屏風」

「竹鶴図」左隻の鶴は牧谿の「観音猿鶴図と同じポーズ。鶴の輪郭は外隈(輪郭線を描かず、内側は地の色を残し外側を塗って輪郭を浮かびあがらせる技法)で表現されていますが、右隻の鶴は草むらにうずくまっていて輪郭がはっきりせず、表情も含めてはかなげな感じがしてよかったです。
手前の竹は黒々と力強く、後方の竹は消え入りそうなほどうっすらと描き、墨の濃淡で大気の質感と奥行きを表現している点は等伯の代表作である「松林図」に通じるものがあります。

長谷川等伯らに影響を与えた画僧、牧谿(もっけい)の作品 
↑僕が最近作ったまとめです。

「竹虎図」は、かわいい。
虎の絵ってなぜかかわいいものが多くて、円山応挙も長沢芦雪も伊藤若冲もかわいい虎を描いてますし、8月に根津美術館の「絵の音を聴く雨と風、鳥のさえずり、人の声」展(←この話もブログに書きたいのにまだ書いてない)で観た雪村周継の虎もかわいかったんですが、等伯の虎もポーズといい表情といい絶品ですね。

とら・虎・トラ 甲子園の歴史と日本画における虎の表現(西宮市大谷記念美術館)
円山応挙《水呑虎図》個人蔵
長沢芦雪《龍図虎図襖》無量寺蔵
伊藤若冲《虎図》石峰寺蔵 ←サントリー美術館の「若冲と蕪村」展で観た

絵の音を聴く雨と風、鳥のさえずり、人の声(根津美術館)
龍虎図屏風(左隻) 雪村周継筆

等伯の虎は胴は輪郭線を描かずにモフモフ感を表現しているんですが、手足はかなり太めの輪郭線を描いていて、虎の縞模様と輪郭線が一体化しているようで面白いです。

この絵でもう一つ興味深いのが竹で、左隻の左の方の竹は後に狩野探幽がこの絵を修復する際に加筆したものだそうです。右隻の左端の等伯が描いた竹は陰影をつけずに同じ濃さで描かれているのに対し、探幽は墨の濃淡で陰影をつけています。探幽の方が丁寧に描いているんですが、僕は等伯の竹の方が力強くて好きです。

ところで、探幽は件の修復の際にこの絵は周文(室町時代の画僧)の作だと書きつけています。これは探幽の祖父・永徳のライバルであった等伯の業績を抹消しようという意図があったとも言われているそうです。真偽はわかりませんが、そもそも竹の加筆も等伯と違うタッチで描いたら統一感を損なうのは当然ですし、探幽ほどの絵師であればもっと等伯に近いタッチで描くこともできたでしょうから、やはり何らかの意図を感じます。恐ろしい子!

そんな訳で今日は等伯の2点だけで終り。
いつまで経っても書くことがなくなる気がしない(笑)。
前回、この秋開催される美術展から気になるものを紹介しました。
それらはいずれも有料ですが、無料の美術展も結構あるんです。

というわけで自分用も兼ねてまとめを作りました。

無料で楽しめる都内の美術館・美術展・ギャラリー(NAVERまとめ)

載せたもの全部は行きませんが、いくつか紹介します。

まずは東京国立近代美術館。
ここの所蔵作品展「MOMATコレクション」は何度か行ってるのですが、現在は藤田嗣治の全所蔵作品展示が開催中です。
藤田の作品以外にも速水御舟の「京の家・奈良の家」、川合玉堂「彩雨」、先日までやっていた「No Museum, No Life?」展のポスター等に使われていたルソーの「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」等も楽しみ。
ここは普段は写真撮影OKなんですが、藤田嗣治全所蔵作品展示の期間中は混雑が予想されるため撮影禁止だそうです。
無料観覧日でなくても一般430円と安いんですが、予定が入らなければ最初の無料観覧日である10月4日(日)に行くと思います。

資生堂ギャラリーの「小沢剛展 帰って来たペインターF」というのも藤田を題材としたもののようですね。
これは銀座に行く機会があれば行くかな、というくらいですが。

三の丸尚蔵館の「1920s-30s モダン・エイジ-光と影の造型美」はうらめしや展で興味を持った松岡映丘の作品が前期、鏑木清方の「讃春」が中期に登場するのでどちらも観たいです。

フジフイルムスクエアはサントリー美術館と同じミッドタウン内にあるので「藤田美術館の至宝」展へ行くときに立ち寄るつもりです。

Bunkamura Galleryの万華鏡展も楽しそうです。渋谷は他にもいろいろあるので時間があればついでに他も行くかも。

吉祥寺パルコの『レゴブロック』で作った世界遺産展は、普通だったらわざわざ吉祥寺まで行かないのですが、吉祥寺美術館で↓があるので行くかも。

生誕200年記念 伊豆の長八 ―幕末・明治の空前絶後の鏝絵師(武蔵野市立吉祥寺美術館)

あと、都内じゃないのでまとめには載せていませんが、千葉市美術館で開催中の「唐画もん—武禅にろう苑、若冲も」展も10月18日(日)は「市民の日」につき観覧無料のようです(市民じゃなくても無料だよね?)。
墨江武禅も林ろう苑も全然知らなかったのですが、千葉市美術館のサイトに載ってる絵等を見る限りどちらも面白そう。
出品リストを見ると伊藤若冲、円山応挙、曾我蕭白、与謝蕪村、森狙仙、池大雅と他の顔ぶれもなかなか豪華です。
同時開催の「田中一村と東山魁夷 —千葉ゆかりの画家たち、それぞれの道—」も楽しみです。

唐画もん—武禅にろう苑、若冲も(千葉市美術館)
田中一村と東山魁夷 —千葉ゆかりの画家たち、それぞれの道—(千葉市美術館)

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前回貼り忘れたものですが。参考にしてます。