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俺のまとめ -oremato-

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普通の日記みたいなことも書いてます。

【日本美術】かわいい猫の絵 (国芳、芳年、広重、熊谷守一、藤田嗣治…)

このまとめを作ったときに「猫の絵の本いっぱいあるな~」と思ったので、紹介します。

猫まみれ―招き猫亭コレクション/求龍堂
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招き猫亭コレクション 猫まみれ2/求龍堂

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招き猫亭というのは猫の絵を収集しているコレクター夫婦で、去年から今年にかけて、秋田県立近代美術館、島根県立美術館、北海道立釧路芸術館、北海道立帯広美術館で「招き猫亭コレクション 猫まみれ」展が開催されています(帯広が明日まで)。
表紙は2冊とも高橋弘明(松亭)の「ジャパニーズ・ボブテイル」。

ねこは猫の夢を見る/竹書房
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「ねこは猫の夢を見る」は「ねこ新聞」(というものの存在もこのまとめを作ってて知った)の表紙に使われた猫の絵画と詩をまとめたもの。

江戸猫 浮世絵 猫づくし/東京書籍
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猫絵 (猫の浮世絵大全集)/City Lights Publishing
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どちらも歌川派(特に国芳)中心。

下の本はKindle版しか見当たりません。
取り上げられてるのは歌川国芳、歌川広重、歌川国利、歌川芳虎、橘守国、歌川芳藤、月岡芳年、河鍋暁斎。
一人浮いている感のある橘守国は狩野派の町絵師で、絵本を多く出版して後の浮世絵に影響を与えたそうです。
橘守国 運筆麁画(うんぴつそが)(立命館ARC書籍閲覧システム)

ねこと国芳/パイインターナショナル
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めでる国芳ブック ねこ/大福書林
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国芳の2冊はどちらも府中市美術館の金子信久さん。「めでる国芳ブック」は第1弾が「ねこ」に続いて、第2弾「おどろかす」も出てます。

ねこのおもちゃ絵: 国芳一門の猫絵図鑑/小学館
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浮世猫大画報―国芳一門猫づくし猫の浮世絵・おもちゃ絵の百猫繚乱、/風呂猫
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国芳一門の本も。2冊も。
「おもちゃ絵」というのは子ども向きの浮世絵で、国芳門下の歌川芳藤が特に有名です。

藤田嗣治画文集 「猫の本」/講談社
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熊谷守一の猫/求龍堂
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ねこたち (猪熊弦一郎猫画集)/リトル・モア
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藤田嗣治、熊谷守一、猪熊弦一郎。
いずれも猫好きで知られる画家で、藤田嗣治、熊谷守一は僕のまとめでも検索ワード上位ツートップです。ちなみに国芳で来る方はあまりいません。
他の方が作成したまとめがあるからでしょう。

名画のネコはなんでも知っている/エクスナレッジ
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こちらは西洋絵画中心の本ですが、浮世絵も何点か取り上げられています。

ところで猫の本はこれだけあるのに、犬の本って全然ないんですよね。
美術展も猫は前述の招き猫亭コレクション展の他に、昨年は水野美術館で「にゃんとも猫だらけ」展(平木浮世絵美術館のコレクション展、今年はニュー・ヨークのJapan Society Galleryに巡回)、馬頭広重美術館で「福を招く!猫じゃ猫じゃ展」、今年は名古屋市博物館で「いつだって猫展」(来年愛媛、再来年京都と巡回するそう)といろいろ開催されてるんですが、犬は松濤美術館の「いぬ・犬・イヌ」展くらいしか知りません。「いぬ・犬・イヌ」展も前年の「ねこ・猫・ネコ」展の続編だし。

浮世絵に関しては国芳の存在が決定的だとは思うんですが、それだけでは説明のつかない何かを感じます。
【日本美術】かわいい猿の絵 (長谷川等伯、狩野派、森狙仙、河鍋暁斎…)

最近、こんなまとめを作りました。

今年5月に作った犬のまとめ、9月に作った猫のまとめに続いて作成したものですが、実は最初に作ろうと思い立ったのは猿なんです。
まあでもいきなり猿はマニアックかなと思って、犬、猫を先に作り、猿は結局手をつけられずにいたのですが、11月になって、来年申年だし、京都国立博物館では12月中旬から「さるづくし―干支を愛でる─」という特集陳列が始まるようだし、「和樂」の最新号は狩野山雪の「猿猴図」が表紙だし、と追い詰められるにいたって、ようやく着手した次第です。

新春特集陳列 さるづくし―干支を愛でる─(京都国立博物館)

和樂(わらく) 2015年 12 月号 [雑誌]/小学館
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で、まとめには載せなかった絵をこちらで紹介します。

江戸時代の絵でこの可愛さっ!伊藤若冲が描くゆるかわすぎるお猿にキュン死確定!(Japaaan)
まずは若冲の「猿猴捕月図」?という作品。
詳細がよくわからないのでまとめには載せませんでしたが、まとめを作るきっかけのひとつでした。

コロタイプ長型はがき 〈猿蟹図〉 伊藤若冲筆(京都便利堂)
これも若冲。

谷文晁 猿蟹合戦(松本松栄堂)
こちらは谷文晁。

江戸の狩野派-優美への革新 2013年11月15日 出光美術館(ミズキズム!!)
狩野尚信「叭々鳥・猿猴図屏風」は若冲の「猿猴捕月図」と同じ「猿猴捉月」の故事を画題としたもの。
「猿猴捉月」というのは「猿が水に映った月を取ろうとして溺れた」という故事で、身分不相応な大望を抱いて破滅することのたとえなんですが、この猿たちにはどうか死なないでほしいです。
狩野尚信は「猿曳図」という絵をまとめで取り上げています。
探幽の弟で木挽町狩野家初代。

秋山遊猿図(東京国立博物館 画像検索)
秋山遊猿図(東京国立博物館 画像検索)
樹上二匹猿図(Museum of Fine Arts, Boston)
双猿胡蝶図(Museum of Fine Arts, Boston)
狙仙はまとめでも7点取り上げてますが、他にもいっぱいあります。
「秋山遊猿図」は重要文化財指定されている狙仙の代表作ですが、かわいさはそれほどでもないかなと思って載せませんでした。
ボストン美術館はかなりの日本画を所蔵していて、まとめでも狙仙3点、その他の画家の作品9点を取り上げています。

猿猴図屏風(Museum of Fine Arts, Boston)
猿猴図屏風(Museum of Fine Arts, Boston)
猿猴図屏風(Museum of Fine Arts, Boston)
ボストン美術館は等伯のものとされる猿の絵も所蔵してますが、「枯木猿猴図」と「竹林猿猴図屏風」、今年発見された「猿猴図」の3点で十分かなと思って載せませんでした。ただ、2つ目、3つ目の画像(この2隻で1双だと思います)は他の作品と顔が違って白目があるのが面白いです。
3つ目の画像を見ると「雪村」の落款があるようです。


ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡(江戸東京博物館)
森狙仙「滝に松樹遊猿図」
琵琶湖文化館シリーズ 92(教育しが)
森狙仙「猿猴図」
親子猿図(森 狙仙筆)(MIHO MUSEUM)

秋だ!文化だ!なにわのお宝探訪(大阪ファンクラブ)
森狙仙「桃に猿図」。桃でかすぎ。

森狙仙の掛軸(開運!なんでも鑑定団)
これはなんでも鑑定団のまとめで取り上げてます。
鑑定額は300万円。

プライスさんの「若冲と江戸絵画展」その1(京都 洛中洛外 日々是好日)
森狙仙「猿猴狙蜂図」「梅花猿猴図」

「猿猴狙蜂図」は余白の使い方がいいですね。

動物絵画の250年(前期)(アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】)
岸勝「猿の坐禅図」
森狙仙「手長猿図」

岸勝「猿の坐禅図」はたぶん仙厓の「坐禅蛙画賛」と同じような含意の禅画だと思いますが、とりあえずかわいいです。

笑いに込めた仏の教え~仙厓~(日曜美術館)
にんまりと笑みを浮かべた蛙が一匹。その横には「坐禅して人が仏になるならば」との言葉が。坐禅するだけで仏になれるのなら蛙はとっくになっているという意味である。

猿を襲う鷲図(The Metropolitan Museum of Art)
河鍋暁斎。これは一度は載せたんですが、かわいそうという感じの方が強いので削除しました。

特別陳列「長浜ゆかりの五月人形」(長浜市長浜城歴史博物館)
狩野永岳画「封侯図陣羽織」は狙仙の「猿猴狙蜂図」や狩野芳崖「枯木猿猴図」、森狙仙「五匹猿図」と同じ「封侯図」という画題。
かわいいとはかけはなれているので載せませんでしたが、これはこれで好きです。
ブログに書きたいネタがだいぶ溜まってるんですが、とりあえずまだ会期中の美術展ネタからいきます。
会期中といっても明日までですが。

生誕200年記念 伊豆の長八 ―幕末・明治の空前絶後の鏝絵師(武蔵野市立吉祥寺美術館)

伊豆の長八という人は、僕は最近たまたま本屋でこの展覧会の図録を見かけて知ったのですが、幕末から明治期に鏝絵(こてえ)の名人として活躍した伊豆出身の左官職人で、本名は入江長八といいます。鏝絵というのは漆喰(しっくい)を使って鏝(こて)で描いたレリーフ状の絵画で、長八の作品には鏝絵を絵画として額装した塗額のほかに塑像、ランプ掛けのような調度品等があります。

伊豆の長八: 幕末・明治の空前絶後の鏝絵師/平凡社
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立体作品なので、やはり実物を見てよさがわかるものが多いです。

伊豆の長八 @武蔵市立吉祥寺美術館(Art & Bell by Tora)
「上総屋万次郎像」「富嶽」「近江のお兼」「寒梅の塗り掛軸」

メインビジュアルとしてポスター等に使用されている、前歯の欠けまで再現された「上総屋万次郎像」の表情やポーズのユーモラスさ、リアルさは写真でもある程度わかると思いますが、「富嶽」の立体的に表現された稜線や岩の迫力や、ごく小さな船客まで立体的に表現された細密な仕事ぶりははなかなか伝わりづらいと思います。さらにこの作品、竹に見える額の部分まで漆喰で作られています。本物の竹のように見えるのが災いして、上と左右は後年防腐目的で塗装されてしまったそうです。右上の枝が内側に飛び出しているように見える部分も立体的に表現されています。

「寒梅の塗り掛軸」にいたっては土壁のうえに表具ごと漆喰で作られ、壁と一体化しています。(もとは旧岩科村役場の土壁にあったそうですが、現在は土壁ごと切り取られて伊豆の長八美術館で保管されています)

「近江のお兼」は怪力の女性が馬の手綱を下駄で踏みつけて荒馬を制止している絵で、歌川国芳が同じ題材を取り上げていますが、女性の涼しげな様子も馬のポーズも面白みがあり、国芳と比べてもオリジナリティが感じられます。ただ、この絵のすごいのは着物や団扇の描写で、そこはやはり写真では伝わらないと思います。

「没後150年 歌川国芳展」(静岡市美術館)
歌川国芳「近江の国の勇婦於兼」


武蔵野市立吉祥寺美術館・伊豆の長八展(愉しむまあじいのブログ)
「二十四孝」「清水次郎長肖像」

「二十四孝」の棒のような雨や「清水次郎長肖像」の迫力も同様に写真では伝わりづらいと思います。
まあ、写真でも結構迫力ありますが、実物はもっとすごいんです。

漆喰ということもあり、部分的に欠落のある作品も少なくない(例えば「上総屋万次郎像」も頭に巻いた鉢巻(?)が欠けています)ですが、東京でまとまった数の長八作品が見られる貴重な機会です。
しかも入場料100円。併設展示で「浜口陽三記念室」「萩原英雄記念室」もあります。
超オススメ。(会期終了前日に言うな)

東京では明日までですが、その後、静岡県菊川市の常葉美術館、同県松崎町の伊豆の長八美術館と巡回します。
長八の故郷である松崎では伊豆の長八美術館のほかに長八記念館となっている浄感寺、建物自体が重要文化財指定されている岩科学校、つげ義春が漫画やエッセイで取り上げた旅館・山光荘といったところで長八作品が見られるようです。

近くの吉祥寺PARCOでやっているレゴブロックで作った世界遺産展「PIECE OF PEACE」も楽しかったです。

『レゴ(R)ブロックで作った世界遺産展』開催!SELECT | 吉祥寺PARCO

会場は小さいですが、メイン会場のほかにエスカレーター脇などのスペースにも展示があります。
昼は結構人がいて写真を撮るのもやや大変だったんですが、夜にもう一度行ったら余裕でした。

モン・サン・ミッシェル
モン・サン・ミッシェル

ちなみに日記タイトルは「長八」と「超ガチ」をかけた駄洒落ではありませんよ。
たまたまです。