ぶーのーのハードボイルド妄想日記 2ndしーずん〜切り札は俺のもの〜
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終わったらまた始めればいい!いつまでも夢を見続ける件




うぃっす







終わりよければすべてヨシ!になるまでつづければヨシ!






諦めなければ夢は叶う、努力は必ず報われるという主張。




ほとんどの夢は叶わない、努力したって報われないという反論。
追いかけた夢が無残に散ったとき、今までの努力が無意味な時、信じる心は揺らぎ、諦めが首をもたげてきます。






25日早朝、日本代表のワールドカップでの戦いは終わりました。最後は1-4とコロンビアに粉砕されての敗退。優勝という夢も、世界を驚かせるという夢も叶わないまま、辛い朝がやってきました。私も少なからず仕事に影響が出ました。





しかし、この負けは永遠の負けではない。





確かに、今回で夢は叶いませんでした。今大会で代表を去り、この夢への挑戦を終える選手も出るでしょう。全員の夢は叶わないかもしれませんが、夢は引き継ぐことができるものです。次の世代へ。未来へ。日本にはワールドカップの舞台に立つことを夢見て、志半ばでピッチを去った選手もたくさんいます。その人たちの夢は砕け散ったのではなく、若者たちに受け継がれ、リレーしながら、その人たちが切り拓いた道の向こうで叶ったのです。





だから、「俺が優勝する」は実現しなくても、「日本代表が優勝する」はいつかきっと叶うでしょう。
日本という国が千年万年つづき、ワールドカップという大会が千年万年つづけば、壮大な夢もきっと叶うでしょう。叶わなければ、叶うまで夢を見つづければいい。「ヨシ」の時が来るまで「終わり」を認めなければいい。そうすればみんなハッピーエンドです。





今の気持ちは8年前のドイツでの戦いを終えたときに似ているのかもしれません。ブラジルに粉砕され、ちょうど同じ1-4のスコアで敗れたあの日と。しかし、悔しさはあるけれど辛くない。一度乗り越えたこと、知っている痛みですので。喜び・苦しみ・成功・失敗…すべてはこうして経験という強さになっていくのではないでしょうか…




そう考えたら、日本は強くなってるんじゃないですかね。着実に。



選手も、関係者も、ファンも、現地で声援を送ったサポーターも今は辛いでしょうが、ここでエイヤッと奮起して、それぞれの「仕事」へ復帰していくこと。それが今できる最善の一手でしょう。サッカーで負けたくらいのことでへこたれない。「へこたれない強さ」もこの4年間で日本は身につけてきたんじゃなかったんでしたっけ?
サッカーで負けたくらい、大したことじゃありません。またサッカーで勝てばいい、それだけのことです。




ということで、「悔しさ」という燃料をガッツリ溜め込みながら、25日のテレビ朝日中継による「日本VSコロンビア戦」をチェックしていきましょう。










反省はする!反省はするが、この4年間に不満も後悔もない!






コロンビア戦を迎えた日本代表は、この3戦の中でいちばんイイ顔で入場してきます。追い込まれたことで心に火が点いたか。陣容はおなじみの4-2-3-1。ボランチには青山と長谷部を並べ、1トップには大久保を置きました。


一方、コロンビアは勝ち抜けが決まったこともあって8人を入れ替える陣容。1.5軍と言えば弱そうな気もしますが、体力十分・やる気十分の選手たち。むしろ、やりにくいという印象。





日本は立ち上がりから積極的に前に出ます。前線で追い回し、DFは飛び出して高い位置で跳ね返す。追いかけっこでは機を見てタックルをズバッと飛ばし、縦パスを積極的に入れていく。惜しむらくはこのサッカーを1戦目・2戦目でできなかったこと。追い込まれて120%を出す状況でなくとも、ここまで上げられていたら…それはまた別の機会の課題とするしかありません。





日本は前半9分に大久保が裏に抜け出してシュートチャンス。ザンビア戦のゴールを思い出させる動きで、インテンシティを見せます。いけると感じたときに迷わずいく、そういう思い切りのよさが出てきました。「頭の中でブレーキをかけていた」かのような1戦目・2戦目とは大違い。さらに前半14分にはテーピングで右足を固める内田のシュート、つづけざまに長谷部のシュート。足に不安があるふたりが、一番戦っていたように見えたここまでの試合。申し訳ないが、今日は最後まで無事にいってくれ…祈るしかありません。





しかし、日本がいい流れをつかみかけた直後、日本のプランを大きく変えさせるプレーが出ます。前半16分、相手のカウンターの場面。スルーパスで裏を狙うラモスを今野が倒してしまいます。このプレーで今野はイエローカードをもらい、コロンビアにPKを与えます。積極性が裏目に出たかもしれませんが、試合後の談話では「いけるタイミングだと思った」という話。日本を代表する選手が「いけると思ったけどいけなかった」のでは仕方ありません。それはまだ日本の力が足りないということなのですから…。





うーん、2-0で勝ちたい試合で先にPKで失点とは…苦しい!





仕方ない!





次、次!





日本は失点で意気消沈することはありません。解説の松木氏から「相手にPKを与えたから、日本もエリア内でプレーすればPKをもらえる」という、どーでもいい帳尻理論を持ち出し、逆にチャンスであると意気盛ん。


前半26分には香川がDFをかわしてシュート、前半33分には本田△のFK、前半36分には大久保のオーバーヘッド。ゴールをおびやかしますが得点には至りません。




それでも攻めつづける日本。追い風を吹かせるような情報も飛び込んできます。もう一方のギリシャVSコートジボワール戦でギリシャが先制したというのです。ギリシャが勝てば、日本はコロンビアに勝つだけで2位の目もあります。そして迎えた前半アディショナルタイム、日本はようやくコレだという攻撃で反撃の1点を挙げました!




本田△のクロスをニアに入り込んだ岡崎が利き足の頭でズドン!ラストワンプレーでのゴール!





流れ、最高!


後半1点取って勝つ!


勝って決勝トーナメントに行く!






0-0よりもはるかに盛り上がる1-1での折り返し。前半に関しては試合のほとんどは日本のペースで、PKを与えた場面を含めてもコロンビアのチャンスは数えるほどでした。これが1-0での折り返しであれば…とは思いますが、たらればを言っても点は返ってきません。この流れに乗って、攻め切るのみ。




後半に入るとコロンビアは選手を2人交代。エース格のハメス・ロドリゲスを投入し、日本を沈めにかかります。ロドリゲスがボールを持つと日本は1人かわされ、2人目・3人目でようやく止められるような形。1人目を外すのに工夫が必要な日本からすれば羨ましいかぎりです。
交代して出てくる選手がチームを活性化させる。そして、そういう選手が試合を決める。こうしたペースチェンジは、この4年間で日本があまり見せられなかった部分。しかし、全員好調とは限らない短期決戦で勝っていくためには必要な部分です。頂点の高さだけでなく、幹の太さも意識していかないといけませんね…。




後半開始から押されていた日本は、後半10分ついに追加点を奪われる!




ハメス・ロドリゲスに中央のいいところで前を向かれたか…!


最後、内田が足に当てるもコースは変わらず…!




2点取られても3点取って勝つというのがこのチームが見せてきた強さ。追い上げたい。が、追い上げられない。勝ち越されたあとの17分には青山に代えて山口を投入しますが、これまでの起用のイメージからすると守備的な変更と取れる采配。おそらくは中央を締めたいということだったのでしょうが、攻撃に出たい段階で、トドメを刺されないための守備にカードを割かなければいけないというのはいかにも苦しい。



後半13分の香川のシュート、後半19分の本田△の枠をとらえたFK、後半20分の内田クロスから決定的な大久保シュートとチャンスは作るものの、もともと余裕のコロンビアがリードして完全に余裕の状態ですので、慌てさせたり怖がらせたりするにも足りない感触。後半24分に岡崎に代えて柿谷を投入し、大久保・柿谷の2トップという今日が初めての形にも挑みますが、困ったときの二の矢・三の矢は、一の矢に比べてやはり心もとなかった。決定的な場面がないまま、時間が進み、疲労が蓄積していきます。後半37分のトドメの3点目は、追いかけるチームにいかにもありがちな、ここまでの3試合が生んだ失点だったかもしれません。



トドメの3点目を奪ったコロンビアは「最年長出場記録」を狙ってGKモンドラゴンを投入!




モンドラ:「3点目だよ!準備するね」
監督:「よし行こう!記録更新だ」
日本:「うーん、ウチも清武出すか…」


あー、もう絶対勝ったなっていう確信を与えてしまったか…!




コロンビアは記録更新で守備緩めとなるどころか、ハメス・ロドリゲスがさらに1点を追加して突き放すというお祭り騒ぎ。コロンビアサポーターが日本の日の丸「必勝」ハチマキを巻く姿など、最後まで相手の余裕を崩すことはできませんでした。16年ぶりのワールドカップ、これはもう相手を素直に祝福するしかありません。今日は負けたけれど次は勝つ。その気持ちでまた頑張っていくしかないですね…。




なお、もう一方のギリシャVSコートジボワール戦ではアディショナルタイムにファンタジックPKでギリシャが勝ち越し、2位を決めました!






コートジさんの無念に比べれば、日本はまだボコられたぶんいいですかね!



コートジさん、ギリシャさん、コロンビアさん、みなさんお疲れ様でした!




端的に言えば、今大会は非常に苦しい…都合の悪い大会でした。気候面であったり、不具合多い設備であったり、街やスタジアムの雰囲気であったり、しぶとさが要求される厳しい舞台でした。それは南米勢がすでに4チーム16強入りを決め、北中米からも2チームが16強入りを決めているという結果にもよく表れています。しかも、まだ2チーム増える可能性もあるわけですから。




そうした不都合を跳ね返せるほどのタフさは、日本にはまだなかった。そこは潔く認めるしかないでしょう。精神面、肉体面、いずれもこの4年間で見せたベストには程遠かった。そして、それを補えるだけの陣容の分厚さもなかった。誰かが悪ければすぐに入れ替えられるほどの駒も、ひとつの手だてが上手くいかないときに切り替えられるBプランも、日本にはまだなかった。


ハマればそれなりに強いが、ハマらなければ強くない。ま、当たり前と言えば当たり前ですが、そういうことかと思います。





これで4年間のザックJAPANの戦いも一区切り。この試合を振り返るには少し時間がかかるでしょうが、きっといい話のタネになるはずです。何度も蒸し返し、悔しさをスルメのように噛み締めながら、大切な思い出としていきたいもの。そうした日々を積み重ねる中で、30人くらい欧州CL圏内の選手がいて、ACL優勝圏内のクラブが国内に複数育ち、さまざまなサッカーに触れ、ワールドクラスの選手にもまれ、そこから調子のいい選手だけをピックアップできるような状態になれば、もっといい結果も出るでしょう。


「地力」です、国としての。それを身につけるには単純に時間もかかるでしょうから、今までやってきたことをへこたれずにつづけるしかないように思います。



楽しくつづけていけば、またいいこともあるでしょう。



いいことがまた来るまで、止めなければいいだけですから。



悔しさを楽しさに変えることができたら、無敵じゃないですかね。



楽しく悔しがりましょう!






皆様、お疲れさまでした!










繰り返すならもうこれしかない!真司を信じるしかない件





うぃっす






ドラ○もんとタイムマシンで来ました!







日々、熱戦が続くワールドカップ。
日本代表はグループリーグ第2戦となるギリシャ戦に臨みました。





僕の職場でも有休使う人がいたり、ある課では課長以外の人が午前半休や有休、出勤も10分前から5分前、出勤時には「まだ0-0」みたいな会話が聞こえてきます。



みんな自由だな~と思いつつ、自由すぎる行動に「だから○○員はクソ」という批判がとんできそうです…



電車でも携帯に釘付けになる人が多く、世間の関心はとても高いと感じます。





肝心の試合は、前半のうちに相手エースが怪我で退き、さらに相手選手に退場者が出て10人になるという展開。
50分以上に渡り11対10という有利な状態での戦いがつづいた日本ですが、1点は遠く試合はスコアレスドローに。優位に恵まれながら、勝ち切れませんでした。





グループのもう1試合ではコロンビアが2-1で勝利。最少得点差でコロンビアが勝ったことで、日本のグループ勝ち抜けはさらに険しい状況となります。
第3戦コロンビア戦に勝つことは大前提で、ギリシャがコートジボワールに勝つか引き分けるかというのが生き残りの道。しかも、その中で得失点差の争いとなるため、日本勝ち・コートジボワール分けの勝点4で並んだ場合を想定すると、最低でも2点が必要となる格好。可能性はだいぶ少なくなってきました。






しかし、実はこれ、何十回かやり直したループ世界なんですよ。





僕はそのループが終わるたびにタイムマシンで過去に戻り、もう一度世界をやり直している観測者なのです。なかなか希望通りの未来にはなりませんが。そんないきさつですので、この先のこともおおよそ承知しているのですが、実は何十回のループの中では比較的マシな状態でここまで来ているのが今回のループ。基本ルートと僕の感情は以下の通りです。






●黄金世代が集い最強のJAPANが結成される!やったぜ!

●劇的な勝利でアジアカップを制する!最高や!

●ワールドカップ予選をいち早く突破!いけるで~!

●コンフェデレーションズカップはグループリーグ敗退となるも、世界の強豪と互角の勝負!ぐぬぬ…でも良い経験!

●欧州腕試しの旅で強豪を撃破!なんや!日本強いやん!

●大会を控え、主力にケガが相次ぐ…あかんでこれ…

●サプライズFWを加えたメンバーで本番へ!まぁき!おくぼ!

●事前の調整試合は絶好調!イケるやん!

●本番の第1戦は妙に身体が重く、エースの偶発的なゴールで先制するも相手のパワープレーに屈し、わずかな時間で得点を奪われ逆転負け…こりゃアカンで…

●絶対に勝ちたい第2戦は、相手がガッチリと守りを固め無得点。試合中の唯一のチャンスもガラ空きのゴールにシュートを流し込めず。わずかな可能性を残して最終戦へ…こりゃ終わりや(←今ココ)

●最終戦は南米の強豪国が相手。日本は気鋭のストライカーがよもやの先制点を挙げるも大量得点が必要な状況で前掛かりとなり、そこを突いた南米の強豪は余裕の逆転勝ち…本気だされたな…

●ポッキリと心を折られる最強のJAPAN…僕の心も折られる

●試合終了後、チームの象徴たる中心人物はタオルを被ってセンターサークルでゴロ寝。直後に引退ポエムを発表し、電撃的に現役引退。旅に出るやで~

●監督はJAPANの問題点を指摘しつつ、腑に落ちない顔で退任。俺は悪くない!的な

●日本サッカー協会は批判の機先を制し、次期監督候補者を漏えい。「タケダって言っちゃったね…」

●日本代表人気凋落、親善試合は不入りに






とまぁ、こんな調子で日本代表が惨敗するのが基本ルート。このルートの先には、ガラガラの代表戦スタジアムや、あまりに評判が落ちたことで海外に行きたくても行けない的な展開が待っていました。
何とかそれを避けようと、僕は今日も必死でリセットボタンを連打しているのです。





今回もリセットするのは簡単なのですが、比較的悪くない感じできているので、もうちょっとだけ様子を見ようと思います。基本ルートなら最後の試合は「最低でも3-0が必要」となることが多かったのですが、今回は2-0がターゲットとなるラクな展開。
さらに、基本ルートでは4位の状態で第3戦が始まったのですが、今回は3位の状態で始まっています。これは地味に大きく、他力本願な状況ではありますが「勝ちさえすれば可能性が残る」という細い希望も見えているのです。




また、怪我人などの状況についても決して悪くありません。基本ルートではセンターフォワードの1番手を怪我で欠いたり、もうひとりのセンターフォワードは試合投入から5分で足を傷めたり、センターバックの要を怪我で欠いたり、ほかのセンターバックも足を痙攣させたり、エースがずっと発熱していたりと、とにかく体調面が最悪でした。
しかし、今回はスポーツ科学の助けを借り、間に合わないと思われた選手まで本番に合流し、むしろのぼり調子で活躍している状況。





おまけに、最終戦で当たる「南米の強豪」は、基本ルートでは最強国ブラジルなのですが、それより弱そうなのを引いてきました!




1-0でもいい。とにかく勝てば何かが起こるかもしれない展開です。基本ルートのときも「1-0でも勝てば可能性がある」状態だったなら、先制点で一気にムードが変わったかもしれません。まだまだまだ諦めるには早すぎる!




よしんば何も起きなかったとしても、とにかく勝てば次のステージに進めるのではないでしょうか。ジャパンスタイルを世界に示し、さらに押し進めていくという次のステージに。何十回も同じ段階の悩みをループするのは少々飽きてきたところでもあるので、そろそろ未来に向かって一歩踏み出したいところ。





勝って、気持ちよく、これまでとは別の未来へ向かいましょう。


ということで、苦しい戦いの中にも、うっすらと希望を残した20日の「ワールドカップ 日本VSギリシャ戦」をチェックしていきましょう。










勝利がほしい…できれば3点くらい差をつけて勝ちたいというギリシャ戦。日本代表は初戦と形を変えてきました。初戦同様に遠藤をベンチスタートとしただけでなく、攻撃の要である香川マンチェスター真司ユナイテッドをベンチスタートとしたのです。





大迫が1トップに入り、香川・遠藤がベンチに控える。これは昨年の欧州遠征オランダ戦の形。世界トップクラスの強豪と2-2で引き分けたあの一戦の形です。しっかり守って、ここぞというチャンスで仕留める狙いか。しかし、ギリシャがいかに強かろうが、オランダ以上ということはありますまい!大量得点がほしい一戦での、飛車・角出し惜しみがどう出るか…




仲間の頭を叩いて気合いを注入する内田。ベンチに残る香川とガッシリと抱き合い、試合に向かう本田△。大きな声で国歌を歌う選手たち。長谷部の目にはチカラが。大久保の目には不敵な笑みが。長友の目には世界最高のサイドバックへの野望が。大迫・山口には初戦よりはいくばくかの落ち着きが。コートジボワール戦後には精神的動揺も見えた岡崎も気合いを漲らせます。





そして始まった試合。日本は左のサイドハーフに岡崎、右のサイドハーフに大久保を入れる形。遠藤・香川不在の左で形を作るのはやめ、好調の内田からの展開を狙うイメージでしょうか。慣れない布陣は吉と出るか凶と出るか。一方、ギリシャは予想どおりの4-3-3の布陣。事前情報どおりの戦いをしてきそうです。





前半2分、日本は大久保のインテンシティあふれる突破から、クロスを受けた山口がオープニングシュート。さらに前半7分には岡崎がDFラインからの一発のパスで裏に抜け出る場面も作り、攻撃面での改善が見え始めます。しかし、前半19分、前半21分には大迫がミドルシュートで狙いますが、枠をとらえることはできません。前半24分のFKの場面では、絶対蹴らないだろう長谷部が見え見えのダミーでボールサイドに立つなど、チャンスを活かし切れないまま時間がジリジリすぎていきます。




そんな中、試合は思わぬ形で動きます。前半27分に1枚目のカードをもらっていたカツラニスが、前半38分にも長谷部への背後からのチャージで2枚目のカードをもらい退場。また前半30分にはエースのミトログルが長谷部のヒジが腰に入って負傷交代。キャプテン長谷部が何らかの呪術?で相手チームを壊滅状態に追い込んだのです。






当初は両チームが勝ちを狙う中で、日本の「最弱の盾」とギリシャの「最弱の矛」の争いとなると見ていた一戦。日本がうっかり先に失点しなければ、まぁそのうち相手が前掛かりになった裏を取って勝つだろうと。しかし、カツラニスの退場によってギリシャはドン引きを決意。第一の目標を「引き分け」にリセットします。





こうなると話は変わってきます。攻撃のことを考えずゴール前をガッチリ固めるだけなら10人でもさしてやることは変わりません。後ろから長いボールを放り込む攻撃に対しては、多少チェックが甘くなるでしょうが、日本の小兵FWではその攻撃は効果薄。ギリシャにとっては望むところでしょう。点をもぎとれるか、守り切れるか。こちらのいいところと相手のいいところ、両方をぶつけ合う状態での戦いが始まります。





日本は後半頭から長谷部に代えて遠藤を投入。これにより配球はグッとスムーズになり、相手が1人足りないこともあって、ギリシャのペナルティエリア手前でのゲームがつづきます。ただ、そこからエリア内に侵入していく動きが足りない。手をこまねいて、結局はサイドからクロスを入れますが、それは相手の思うツボ。深く抉ってマイナスに折り返すような、地上戦のクロスを送りたいところですが、そこまでなかなかたどりつけません。




後半12分、状況の打開を狙う日本は満を持して香川ユナイテッド投入!




漫画ならこのヒーローが大活躍して日本勝利の展開だな!



問題は…









これが漫画じゃないことだ…。


香川が入った日本は攻撃に若干の変化が生まれ、桜の花の香りぐらいの得点の匂いが漂い始めます。岡崎を1トップとし、左に香川、右に大久保を入れる形。数は少ないものの、チャンスも生まれ始めます。後半20分にはインテンシティあるカウンター攻撃を見せると、後半23分にこの試合唯一最大の決定機が訪れます!





しかし、これを大久保が決めきれず!




基本ルートではFWが「急にボールが来たので」って言い出し、QBKっていう流行語が生まれるんだぞ!



今回は「最後の最後でバウンドが浮いた」らしいからSBUだな!





その直後にも、香川のインテンシティあふれるボール奪取、中央で放った本田△のシュート、長友のクロスからこぼれ球に詰めた内田のシュート、いくつかチャンスが訪れます。しかし、ダイレクトで連動していく日本の一番面白い攻撃は出せず、「ほぼほぼ決められそうなチャンス」というものも作り出せません。普通に仕掛けて、普通に跳ね返される時間。




試合終了間際には内田のサイドから立てつづけに何本もクロスを送りますが、日本の選手がニアに飛び込むような動きが出ず、効果薄。ニアに詰めてこそ、間も広がり、スペースに飛び込む効果も出るはずなのですが、一番イイ場所に行く選手が出てこない。




終盤、日本は再び吉田を上げてのパワープレーに打って出ます。交代枠は1つ余らせた状態で。ベンチには電撃的ワンツーで本田・香川と連動できそうな柿谷を残し、ひとりで局面を打開するために呼んだと思われる斎藤も残っていました。しかし、最後に選んだのは吉田のパワープレー。





どこか心の隅に引っ掛かるモヤモヤした苛立ちがある。それは一体どこから来るものなのかと。




考えた結果、端的に言えば「吉田麻也さんに放り込むパワープレイ」のせいなのかな、と。



パワープレイそのものを否定するつもりはありません。メンバー選考時の哲学や4年間の歩みを考えれば、決して潔い姿勢とは思いませんし、単純にやらないほうが確率が高いだろうと思いますが、「勝ちたい」という気持ちの発露であるならば見苦しさもまた美しい。「ここにきてそれをやるか」という批判を受けることも踏まえて、それでも勝利にガムシャラにしがみつくのは悪くない。そういう生き様もカッコイイ。



ただ、何故かモヤモヤする心の奥のやらかいところ。




「結婚した方がいいんじゃないか?」というヤジが飛んできて結論が出ました!





結論として、「最後の希望を吉田さんに託したくない」というのが僕なりの心情的原因なのかなと思いました。


たとえば、「全部香川に預けろ」とか「全部本田△に預けろ」的な展開で、ふたりがシュートを吹かしまくった場合、負けたとしても心はスッキリしていると思うのです。先日のジェコみたいに大誤審とか、ブラジル戦でのオチョアのスーパーセーブみたいに。



「とにかく長友を走らせろ」「とにかく内田を走らせろ」で裏からクロスを入れて全部跳ね返された場合も、気持ちは晴れやかだと思うのです。刀折れ、矢尽き、負けたなと。




しかし、最後のボールを全部吉田さんに預けていく姿勢というのが、どうにもモヤモヤする。「え?」という隠し切れない疑問符とともに。




もしドラゴンボールで悟空がやられました、ベジータがやられました、しかし最後の秘策があり「この気功波を誰かが当てれば敵を倒せる」という状況だったとします。




託された相手が悟飯やトランクスなら納得ですし、ピッコロやクリリンならまだ理解ができるでしょう。しかし、「では私が」「気功波の操作には自信があります」「経験も豊富です」と戦線に躍り出たのがヤムチャだった場合。



「え?」となるのではないでしょうか。当てればまだしも、外した場合は敵より先にまずヤムチャをぶっ飛ばさずにはいられませんよね。




ですので、もしコロンビア戦でどうしても短時間で追い上げなければいけない展開となったときは、ミドルシュート中心で吹かしていただきたい。「俺たちの想いを預けるぞ吉田!」「夢を頼んだ!吉田!」「吉田ぁぁぁ!!」という展開はモヤモヤしそうなので、どうしてもを放り込みをする際は権田さんとかを的にしていただきたい、そう伏してお願いするものであります。






ここまでの2戦つづけて「おっ上手いこといったな」の前半から、「思い通りにならない」後半という流れ!



これはストレス溜まるな!ヒュー!




試合後、会場から大きなブーイングが聞こえました。同じ勝点1でも、ギリシャ側のお祭り騒ぎと、日本側の落胆は対照的でした。もちろん僕も結果に対しては不満が残ります。しかし、結果を判断するのはコロンビア戦が終わってからでもいいでしょう。コロンビアに勝って、上手いこと2位に飛び込めたら結果オーライなのですし。



よしんば勝ち抜けなかったとしても、コロンビアにさえ勝てば「コートジボワール戦の2分間が本当にバカだった」「1点取られたら、誰か倒れ込んで落ち着くまで時間稼げばいいのに」「勿体ないチャンスを逃した」と、気持ちを整理することができるはず。




ジャパンスタイルを貫く。



そしてジャパンスタイルで勝つ。




今大会のテーマは、「日本ってこういうチームでいいんだよね?」という確信を持つことです。「ドン引きカウンター」が日本人の精神性や技術とマッチしているなら別にそれでもいいのですが、それは合っていないと思うのです。攻撃も守備も全員参加で労を惜しまない社畜精神。ボールを渡して耐えるのは体格的に辛いので、ボールを持って相手の攻め手をできるだけ奪う攻撃的守備。「負けない」サッカーではなく「勝つ」サッカー。そういうスタイルが向いていると思うのです。今、代表が追いかけているスタイルが。



「よしコレだ」となってほしい。迷いを断ち切るための勝利がほしい。パラグアイに勝てなかった4年前の宿題の答えとして、「コロンビアからの勝利」は及第点に足るものでしょう。日本が4年間積み上げてきたものをぶつけて、勝利をつかんでほしい。ぶつけないままで終われば、もう一周同じループをすることになるので、できればそれは避けたいものですね。





さぁ






基本ルートを抜け出し、勝利だ日本!












しゃーないやないかい!こんな時だから今こそ必要な件




うぃっす






キャプテン、今こそ出番だ!







コートジボワール戦の敗戦から落胆のさざ波が広がっています。
「こんな形で終わりたくない」と語る香川ユナイテッド。言葉なくロッカールームへと消えた本田△。
「うーん」という気持ちを整然かつ雄弁に表現したザッケローニ監督。チームの空気は一気にズーンと沈んでいることでしょう。






過去のデータを紐解いていくと、初戦で敗れたチームが決勝トーナメントに進出する可能性はわずか8.7%なんて話もあります。
これは98年フランス大会以降、初戦黒星から1次リーグ突破を決めたチームが4つしかないからだということ。そして、前回大会のスペインがそうであったことから、「優勝するチカラがないと無理」な難題かのように思われています。





しかし、8.7%も例外が残るものは絶対とは言えない。逆に同じ過去の記録を紐解いたとき、100%日本に勇気を与える結果もあります。それは「2勝したのに1次リーグ敗退したチームは1998年大会以降ひとつもない」ということ。





初戦敗れながら勝ち上がった4チームを見ても、2002年大会のトルコ(ブラジルに負けたあとコスタリカに分け、中国に勝ち)、2006年大会のガーナ(イタリアに負けたあとチェコ・アメリカを連破)、同じく2006年大会のウクライナ(スペインに負けたあとサウジアラビア・チュニジアを連破)、2010年大会のスペイン(スイスに敗れたあと、ホンジュラス・チリを連破し優勝)となっています。ガーナもウクライナも、後半2連勝ならキッチリ勝ち上がっているではありませんか!



それなら話は早い。








日本代表も2つ勝てばよい。






これはいたってシンプルなミッションです。そして、日本代表は引き分けの確率を捨てて、ノルかソルかに振り切ったチーム。守り切ろうなどという考えはなく、とにかく3点取って勝つチームです。中途半端に可能性があるよりも、勝つしかないという追い込まれた気持ちのほうが、いい結果も出るのではないでしょうか。



まずは1つ勝つこと。ギリシャに勝てないようなら、それはそれでスッキリと大会を去れると思いますしね。





ということで、ギリシャ戦に向けて何をなすべきか、キャプテン長谷部誠さんにだけできる重要な仕事について考えていきましょう。






キャプテン長谷部の仕事はこれからだ!むしろ、このために呼ばれたのだ!






コートジボワール戦の先発を見て、僕は驚きました。先発にキャプテン長谷部さんの名前があったからです。直前の強化試合での起用法などを見ていると、初戦しかも先発に起用するとは少し意外な感じもありました。90分は使えないだろうという感じがありましたし。




それは決して選手としての長谷部さんを軽視しているわけではありませんが、長谷部さんの仕事はやはり「キャプテン」であろうと。「ボランチ」として呼ばれたというより「キャプテン」として呼ばれた。その意味では、長谷部さんの本当の仕事はむしろこれからではないでしょうか。





試合中にもベンチから大きな声でチームを鼓舞する姿が見られましたが、落胆を覚える今だからこそ、キャプテンの踏ん張りどころ。
ご覧なさい、チームのメンツを。必要以上に落ち込む鬱系のキャラとか、よくも悪くも浮き沈みがない飄々系のキャラとか、あえて孤独に自分を追い込むキャラとか「一丸」とは程遠い顔ぶれ。これを束ねて、全員をひとつの方向に向けていく。





心乱れる今のため、心を整える為にキャプテンはいるのです。






そう、全員の気持ちを束ねる「食事会」開催のために!





やはり来たな、食事会の時が!

こんなこともあろうかとキャプテンはいるのだ!

ぐるなび?食べログ?北見?ノーノーノー、長谷部!






僕が大会の流れを振り返るに、ここまでは2006年大会と酷似してきています。





黄金世代と呼ばれた豪華メンバーの集合。


本大会直前の躍動感溢れる試合。



攻撃的な姿勢。



初戦での重苦しい動き。



チグハグだったチームの意志統一。



先制後、わずかな時間で立てつづけにゴールを奪われ逆転負け。



落胆するチーム。






このままズルズルと行けば、センターサークルで本田△さんがタオルを被って寝っころがることになってしまいます。





あの時とは別の未来へ。それは、このタイミングで行なわれる食事会の成否にかかっています。
当時はクロアチア戦を3日後に控えたタイミングに、ドイツ・ボン市内の和食レストランで中田英寿さんの呼びかけにより食事会が行なわれたといいます。



「不参加者が出た」「誰それが日の丸にサインしなかった」とか無用な不協和音をメディアに書き立てられ、むしろ「チーム崩壊の決定打」かのように誤解された食事会。



のちに関係者の証言を総合すると、「不参加者は風邪をこじらせていた中村俊輔だけ」「日の丸へのサインは拒否者が出たのではなく、そういう呼びかけをしていたことに気づかなかっただけ」「むしろ酒も入ってメチャクチャ盛り上がった」「北見がサッカーバー行こうと口説いていた」と言います。





しかし、結果としてチームの反発力は生まれなかった。





まぁ、改めて考えると「中田英寿氏主催の晩餐会」でドーンとチームが盛り上がるような気はしません。
食事会は文化交流の場でもなければ、単に酒宴として盛り上がればいいというものでもありません。



最終的に「一丸」となって「切り替えられる」かどうか。そこが問われているのです。






そうだな、切り替えていくしかないな!

切り替えさせるのがキャプテンの大事な仕事だな!

そのために何をするかって?食事会だよ!


そんなキャプテンに僕からの提案です。このプランなら確実にイケる、という腹案が僕にはあるのです。絶対に勝たねばならないという気持ちの盛り上げ、全員が一丸となる効果、そして日本人としてのプライドの再確認、この3つを一店舗で達成する秘策が…!







●日時:現地時間6月19日PM19時より

●集合時刻:現地時間6月19日PM17時@宿舎玄関

●会費:無料(キャプテン負担)

●開催内容

1.入店


2.店内掲示用の日の丸へのサイン
※酒が入ると忘れるので最初に済ませること
※国旗とマジックはキャプテンが持参します


3.集合写真撮影
※SNSへのアップ用
※広くファンに「一丸」をアピールします
※掲載媒体:@S_Kagawa0317、吉田麻也オフィシャルブログ等
※内田篤人さまの写真を無断で撮影・公開する行為はお止めください
※デジカメはキャプテンが持参します


4.オーナー挨拶
※店のオーナーからのありがたい訓示ほか
・「自分たちがどういうサッカーをしたいのかまったく見えなかった」など試合に関する寸評(約5分)
・コートジボワール戦に関する戦術的レビュー(約5分)
・「ドイツ大会・私の思い出」と題した遠藤さんのミニ講演(約10分)
・「世界を旅して見えてきた日本の素晴らしさ」と題した旅人のミニ講演(約10分)
・「日本のモノづくりの魅力」と題した国広のミニ講演(約10分)
・激励ポエム「Life is a journey」朗読(約5分)
・参加者との質疑応答(世界で戦う心構えなどをお気軽にお尋ねください)
・店内のオススメ商品紹介(各地の銘酒、伝統工芸品などの即売会を行ないます。記念にお買い求めください)


5.乾杯
※ご発声はチームを代表して吉田麻也さまにお願いいたします
※ご発声:「完敗を記念して、かんぱーい」
※乾杯後、吉田さまの治療のため5分ほどお時間を頂戴します


6.ご歓談
※店内のフード・ドリンクをご自由にご賞味ください
※食後には本田△さまご提供によるイタリアのエスプレッソをご用意しております


7.言いたい放題コートジボワール戦
※店内設備を利用しまして試合映像を鑑賞いたします
※「何だこのパス」「身体で止めろよ」「できねーよ」「俺だってできねーよ」「何がマンチェスター・ユナイテッドだ」「ファン・ペルシは凄いの決めてるわユナイテッドなめんな!」「そこのお前、ベンチで笑ってんじゃねぇ」など、ご自由に意見交換をお願いします


8.ミニカラオケ大会
※店内設備を利用しましてミニカラオケ大会を開催いたします
※カラオケ用音源はさまざまなアーティストから厳選してキャプテンが以下の曲目を持参します

・「勝利の笑みを君と/ウカスカジー」(サポーターの期待を思い出す)
・「手を出すな!/GAKU-MC/桜井和寿」(PKには気をつけろ的注意喚起)
・「星になれたら/Mr.Children」(成功への意欲を取り戻す)
・「Simple/Mr.Children」(マイナス思考を吹き飛ばす)
・「終わりなき旅/Mr.Children」(壁を乗り越える強さ)
※長友さま用の太鼓はキャプテンが持参します


9.合唱
※団結力を深める歌を全員で合唱いたします
※ブラジル代表の国歌斉唱並みに大きな声でお願いいたします
※曲目は「終わりなき旅/Mr.Children」を予定


10.お祈り
※現地の慣習に則り、「ギリシャ外せ」「コロンビア外せ」「コートジボワール3連勝しろ」という祈祷を行ないます


11.キャプテン挨拶
※ギリシャ戦に向けての訓示など(約15分)


12.解散
※お会計、タクシーの手配はキャプテンが行ないます
※みなさま現地の治安情報に注意しつつ気をつけてお帰りください
※お帰りの際にお土産をご用意しております。キャプテンが持参しました「心を整える。」(幻冬舎)をお持ち帰りいただき、宿舎でお読みください
※みなさまがギリシャ戦に向けてよい準備ができるよう、スタッフ一同お祈り申し上げます。







キャプテンもまだ落胆の中でしょうから、プラン構築に気乗りしない部分があるでしょう。上記提案をパクっていただく感じで構いませんので、取り急ぎ参加者への声掛けをお願いいたします。この食事会でドーンと盛り上がりまして、ギリシャ戦でガツーンと勝ちまして、コートジボワールがビシーッとコロンビアに勝ちましたなら、視界も完全に開けることと思います。スタッフ一同、2連勝での16強進出をお待ち申し上げております!













iPhoneからの投稿

困った時はリトルに頼れ!新たな気持ちで立ち向かう件




うぃっす







心の中にリトルを育てよう!






僕などはこの通りのフワーッとした人間です。仕事=給料と考えているタイプでして、会社においては特に役に立つ感じでもありません。昨日なども「勤務態度が悪い」「協調性がない」「言われたことしかやらない」などの至極ごもっともな指摘をいただき、反省する姿勢を見せてきたところ。



確かにおっしゃる通りですので、言い返す言葉もなく、僕は神妙な顔でマンジリとその言葉を聞き流していました。





いい機会だったので僕は、かねがね温めてきた起案を提示してみたのです。僕のやる気が出ないのは、自分自身ではなくマネジメント側の問題である。やる気を引き出せない上司はいらないんだよ…



ここに妙案がある。





「僕のやる気を出す担当者」を専任でつけるのだ。「23歳女子、上智卒、スポーツ好き、社交的、甘え上手、ショートカット、丸顔」の秘書をつけてくれ!その娘が「せんぱーい、もう8時ですよ。起きてくださいっ」「先輩ならきっと出来ます!私、信じてます!」「資料は私がササッと作っておきますね」「時間が空いたら…週末は泊りがけで温泉行きませんか?」など、僕のサポートをするのである。そうすれば、僕の能力も今の1.5倍は発揮されるだろう…と。





余計怒られました…。





こうなれば、自分でそういう秘書を作るしかない。そのためには、半年前に発見した秘策「心の中のリトルに聞く」を発展させ、いかにリトルを具現化していくしかありません。




かの有名な本田△さんの心の中には、「リトル本田」なる妖精が棲んでいるらしいのですが、単なる比喩的表現としてではなく幽波紋並みに具現化した別人格として「リトル」を育てていく。
そして、有能な秘書として働かせる。これなら、僕らももっと生きやすくなるのではないでしょうか…





思うに、僕は全部を自分で受け止めてしまうので、心が荒んでいたのかもしれません。もし心に担当分けがあれば。たとえば、「来年は売上倍増して見せますよ」と啖呵を切ってやっぱりできなかった場合、普通の感覚だと少し恥ずかしいですよね。



でも、啖呵を切るのはリトルの担当で、実際にやるのが自分だとしたら。自分はリトルの啖呵を「おいおい、何言うてんねん」と驚きながら聞き、リトルの名誉を守るため「やらなしゃーないな」と奮起しゴールを決め、よしんば勝利できなかった場合もリトルに対して「無茶やで」と苦言すればいい。これは精神的にもとてもいい具合な感じがします。




そしてリトルは落ち込む自分に対して「でも、お前成長してるやん」「結果は出てないけど、もがいてるやん」「絶対にこの苦しみはプラスになるはずや」とポジティブに囁きかける。リトルがプレッシャーをかけ、リトルが励まし、リトルが代理人のように成果を喧伝する。




そういう形で役割分担すれば、僕自身も今よりは前向きに生きられるのではないかと思うのです。もちろん理想的には「23歳女子、上智卒、スポーツ好き、社交的、甘え上手、ショートカット、丸顔、酔うと大胆になる」がいいですよ。




次点として「28歳女子、立教卒、アイドル好き、ロングヘアー、小田急線のあたり在住」でも構いません。





でも、会社はそれを拒むのです。拒むのであれば自給自足するしかない。リトル本田ほどに完成度が高いものを生めるかはわかりませんが、僕もリトルぶーのーを育てていこうと思うのです。




ということで、リトルと本体の絶妙な相互互恵関係について、6月2日・9日にNHKで放映された「プロフェッショナル仕事の流儀 本田△スペシャル2014」と日本vsコートジボワール戦からチェックしていきましょう。








今後、休日出勤の可否はリトルに聞いてくれ!答えはいつも「ノー」だが!






本田△さんは今季決していいシーズンを過ごしてはきませんでした。移籍したACミランでは攻撃的な役割を期待されながら、リーグ戦では1ゴール止まり。手の平を高速で回転させるイタリアのメディア・ファンからも「シャツ売り野郎」的なバッシングを浴びてきました。僕がその立場ならとても耐えられないレベルの罵詈雑言。さすがの本田△さんでもキツイだろう…そう思っていました。




しかし、実際キツかったことはキツかったようなのですが、そんなときリトルがスーッと出てきてケアしてくれるナイスコンビネーションがあったようなのです。このやり方、学ばない手はありません。





リトル本田は「ACミランに行け」と背中を押してくれる存在!



本体:「どこでプレーしたい?」

リトル:「ミランやな」

本体:「めっちゃプレッシャーかかるで」

リトル:「何ビビってんねん、夢に向かって走れや」

リトル:「背番号10もありがたくもらうぞ」

リトル:「プレッシャーを跳ね返してこそ男や」

本体:「おっ、おう…」




リトルが強力に主張する感じにすれば、本体がビビる必要はない!

こういう感じになるのが理想です!









前後編分割となった今回。その前編で僕はある違和感を覚えます。本田△さんが練習の終わりに「ゴールの枠に3回連続シュートを当てるまで帰らない」というメニューをこなしているときのこと。



本田△さんの口からは、自分を鼓舞し、激励するかのような言葉があふれ出ていました。まるで、それは誰かと会話でもするかのように…




本田△さんは自分で自分を励ましながら練習に臨む!





本田△:「よっしゃ恒例のやるよ、恒例の」

本田△:「やらなあかんよ」

本田△:「よっしゃ、今日もやるよ」

本田△:「3本連続で当てるまで帰らんよ」





(1本目はスコーンと外す)

本田△:「終わる気ある?終わらせる気(ある?)」

本田△:「終わらせろよしっかり」






(またもスコーンと外す)

本田△:「あかんよ、集中できてないよ?疲れてるか?」






(いいシュートがつづくも、惜しくも3本連続はならず)

本田△:「うっわー」

本田△:「アカンアカン、こんなんで1回1回一喜一憂したらアカンよ」






(またもシュートは外れる)

本田△:「何で右に外すの?外すんじゃない」






(枠上に大きく外す)

本田△:「でかいねん、ボケ!」

本田△:「集中!」

本田△:「折れるな、折れるな、折れるな」






(40分経過、シュートは170本を超える)

本田△:「来た!」

本田△:「うっわー」






(じょじょに大外れが目立ち始める)

本田△:「ゴメンゴメンゴメンゴメン」

本田△:「でもコッチも必死やねん」

本田△:「今までどんだけ蹴ってきたか」

本田△:「ポスト、バーが見えにくくなってきてまうけど」






(結局213本蹴ったところでクリア)







夜の公園にこの人物がいたら、とりあえず通報せずにはいられない!








しかし、リトルが励まし、本田△が一喜一憂していると考えれば、会話が成立している!




落ち込む自分と、励ます自分。一喜一憂しながらうねうねと浮き沈みする自分を、変わらぬ高みから見つめている自分がいたなら。
高みにいる自分はいつも変わらず「世界一のサッカー選手になりたい、と言うよりなる」と言いつづけていたなら。





外から自分を見つめ、決して折れないリトルを残しておくこと。それを傷つきやすい自分と切り離しておくこと。本田△さんがそういうつもりかは知りませんが、そう意識しておくことで、随分と自分本体は救われるような気がします。





ノートなどに言葉を残しておくのもよいでしょう。調子のいい日につづった自分の言葉、自分の自信、自分の意志は、調子の悪い日に「リトル」として機能するはず。





1年前に「俺は最強だ」とつづったときの記憶が言葉として残されていたら、将来の苦しい日に役立つかもしれない。それがノートなど必要なくなり、いつも心のどこかに棲むようになったなら。「心の中のリトル」が自分本体と別に動き出したら、自分をくじけさせることは極めて難しくなるでしょう。





本田△さんは毎日「弱い自分を打ち負かす」しているそうです!





本田△:「常に最初は弱い自分を倒すところから始まるんで」

本田△:「弱い自分が日常から現れない日はないです」

本田△:「どんな練習をやってても、一生懸命やる練習であれば」

本田△:「弱い自分は毎日出ます」

本田△:「だから解決されることはないですよ」

本田△:「そういう毎日の弱い自分と向き合って、初めて」

本田△:「信念がちょっとずつ太くなっていくんですよね」

本田△:「それとの格闘をやらないことには」

本田△:「強い信念というのも磨かれてこないですから」





弱い自分を倒すのは誰…?

それは強い自分「リトル」でしょ!






自分の弱さと向き合うことは、誰しもあるでしょう。しかし、自分本体=弱い自分だった場合、弱い自分の1票で行動が決まってしまう。もしそのとき、強い自分が別箇存在していたら、最低でも引き分けに持ち込める。そして議論を尽くし、弱い自分を打ち負かすことができたら、強い自分の意志に基づいた行動になる。その日々の積み重ね、勝利が、自分本体を「強い自分」に近づけていく。自己啓発本などで目標を手帳に書くのを推奨したりするのも、「強い自分」をキープし、育てる方法なのではないか。その道の一流ブリーダーの言葉に、僕はそんなことを思うのです。





9日放送の後編でも、そうした分割感は見受けられます。「おもちゃの兵隊」「役立たず」などと書き立てる新聞を見て、気分はよくないものの、嬉しいと感じる部分もあると語った本田△さん。「1試合2試合ダメなだけで叩かれる。どんだけ俺に対する期待は高いんだ?」と逆向きからポジティブに受け止めていたというのです。




まさにこれなども、「リトル」が受け止めたからこそのポジティブシンキングでしょう。






しかし、それでも罵倒の嵐の中にいれば「弱い自分」は首をもたげてくる!そのたびに自問自答で「弱い自分」をねじ伏せるのだ!





本田△:「(チームを)出たいというか」

本田△:「出るのも選択肢のひとつかもって、正直考えたことがあります」

本田△:「いやー、やはり状況が状況だったっていうこともありますし」

本田△:「自分のことを理解してもらえないのであれば」

本田△:「出るというのもひとつかなとは考えたことがあります」

本田△:「ただ、そこで自問自答が始まるのが本田圭佑なので(笑)」

本田△:「もうひとりの本田圭佑が『それは違う』と言い始めるわけです」

本田△:「『お前は逃げている』と」

本田△:「『今まではそうじゃなかっただろ』と」

本田△:「自分自身にある責任だと思いますよ」

本田△:「当然ながら僕はこの10番を選んだことに対しての責任はあると思ってます」

本田△:「それは、この格好いい番号をつけたい、とは別の要素だと思うんです」

本田△:「大人だからこそ発生する責任だと思うんです」

本田△:「無責任なことはやっぱりしたくないし」

もかじゅん: 「(愛し続けることを)はい、誓います」





自分の中の「強い自分」もう何年も見かけてないな…。

「強い自分」が今の僕を見たら、何と言うだろう…。

そう考えると、このまま燻ってはいられない気がする!





大失敗でチャンスを逃した場合も、心にリトルがいればそれを笑い飛ばす余裕も出てくる!




本田△:「(チャンスで力むのは)自然現象だと思うんですよ」

本田△:「(ゴールを)取りたいがゆえの力みって」

本田△:「だって取りたいわけですから」

本田△:「その想いが強ければ強いほど力むと思うんです」

本田△:「だから、力みたくなければ(ゴールは)必要ないと思う方がいいわけですよね」

本田△:「それは違うと思っているんで」

本田△:「別に逃げたいわけじゃないんで」

本田△:「批判をされたくなければ、移籍をしないほうがいいわけです」

本田△:「ええ、批判されに行っているんです。あえて言うなら」

本田△:「力みに行っているんです」

本田△:「イコール、それだけ欲しいんだというのを自分で再確認できているんです」

本田△:「だから、いいんです」

本田△:「それだったら、もっとチャンスに顔出して」

本田△:「シュート10本打ったらいいと」

本田△:「あれが10本あったら1点は入るだろうと」

本田△:「そんなぐらいの感覚です」

本田△:「僕はバロテッリのパスを外しましたけど」

本田△:「結構自分の中では心で笑っていたんです」

本田△:「『これ外すか?!ホンダ』って」

本田△:「みんな俺がすごい泣きそうになっていると思ってたかもしれないですけど」

本田△:「結構冷静でした」

本田△:「だって冷静な時間ありましたから」

本田△:「ボールもちょっと跳ねてたんすよ」

本田△:「マリオ(バロテッリ)に言ったんですよ」

本田△:「『お前ゴール嫌いか』って言ってきたんで『いやお前パスちゃんとゴロで出せ』って」





リトル有能だな!

これは結構落ち込みそうだけど、逆にバロテッリに一言注文つけるとは!





これぐらいでないと、生きてなんかいけない!









他人が「俺のことを誰も理解してくれない」「誰もわかってくれない」「批判ばっかり」と愚痴っていたら、まず間違いなく「お前が自分で説明しろ」と頭をピシャンとやるもの。
しかし、自分がその立場だとウジウジしてしまいがち。本田△さんは自分を自分でピシャンとやれる。そして、必要があればどんなミスのあとでも相手に注文をつける。それが「リトル」の担当であるからこそ、ある意味他人事のように客観的に動けるのではないでしょうか。




ときに発言がブレたり、弱気になったりすることもあるかもしれませんが、それは担当者が変わっているだけで、最終的に「リトル」が出てくれば最強の自分に戻る。
本田△さんはそうやって逆境を乗り越えてきた。僕らも同じように「リトル」のチカラを使いこなせば、ACミランには行けなくても、自分なりに強く生きることはできるかもしれませんよね。




うだつの上がらないサラリーマンに対しても、本田△さんは自分のやり方でアドバイスしてくれているぞ!




本田△:「僕が疑いながらプレーしているときは、上手く行ってないんでしょうね物事が」

本田△:「だから監督の部屋をノックするわけですよ」

本田△:「その疑いを晴らしたいから」

本田△:「それはどの社会も…サラリーマンだろうが、どこの組織だろうが一緒だと思うんですよね」

本田△:「上司のやっていることをダウトしていると」

本田△:「どうしても生産性が上がらない」

本田△:「それをクリアにするためにはコミュニケーションを図って」

本田△:「自分が納得する以外ないわけですよ」

本田△:「だってクリアになってないわけですからね」

本田△:「そのまま働いてても何のためにもならない。自分のためにもならないし、会社のためにもならないし、チームのためにもならないわけですよ」




ウダウダしていないで踏み出せ!





「強い自分」が「弱い自分」を蹴り飛ばせ!





そういうことですね!





そして本田△さん…正確に言えば「リトル本田」は語ります。「たとえば動物をポーンと水に放り込んだら、泳ぐだろう」「泳がなければ死ぬもん」「死にもの狂いで頑張れば人間何とかなる」と。そのポーンと水に放り込むのが難しい。難しいけれど、自分本体と別にリトルがいれば、リトルが自分を水に放り込んでくれる。





そして「ライオンと格闘するわけでも、馬と競争するわけでもない」「才能の差なんて若干の問題でしょ」「自分の限界を決めずに、挑戦しつづけること」「夢は叶うとは限らない。でも頑張れば叶う可能性がある」「それを決めるのは自分」「やれることは今日からある」とあふれ出る名言の数々。




こうした言葉をリトルが毎日囁きつづける。その環境で「弱い自分」が弱いままでいられるわけがない。自己啓発を超えた自己催眠、自己洗脳の世界。よくぞ育てた、この強く逞しい「リトル」を。この強いリトルが支える本田△圭佑という男、ちょっと体調が優れないくらいで折れるはずがありません。僕も、今より少し、そうなりたい。弱い自分にばかり視線を落とすのではなく、強い「リトル」を育みたい。本田△さんの「弱さ」と「強さ」が高速で揺れる姿を見て、僕も元気をもらったのでした…。




番組の最後、本田△さんは自分にとってのプロフェッショナルの定義をこう答えた!


本田△:「全然準備してないですよ」

本田△:「プロフェッショナルとは?ですか?」

本田△:「俺、全然準備してないですよ」

本田△:「ちょっと考えさしてくださいね」

本田△:「うん、いいです、いきます」

本田△:「自分にとってのプロフェッショナルとは」

本田△:「自分がしている仕事に対して真摯であること」

本田△:「すなわち一生懸命であること」

本田△:「真面目であること」

本田△:「それが僕にとってのプロフェッショナルです」

本田△:「真面目ってだけで、十分プロフェッショナルだと思います」



これは多分「弱い本田」が答えているな!

「弱い自分」は弱いなりに真面目にやれば十分!

目標は遥か遠く「リトル」が指差している!

切り替えて残り二戦を勝つしかない!

むしろ、うだつの上がらないサラリーマンに足りないのは「リトル」のほうだ!

「リトル」を育てよう!






よーし、僕もリトルを育てて、自分を誇れるような仕事を一度くらいするぞ!












iPhoneからの投稿

左遷がなんだ!結局のところインティライミは年をとってもインティライミな件




うぃっす





あーーーーーーー!気づかれたーーーーーーー!








淡い恋の悩みを抱えています。





僕はどうも緊張してしまう性格なようで、とりわけ美人にはめっぽう弱い。



普段の会話でも



「そういえば○○に似てますよね」


「そうかな~」


「でわ、のちほど」程度。






連絡しようにも、何を会話するかわからずに手が動かず、時間が過ぎていきます。




しかし、僕はどうもそれ以上に深刻な問題を抱えてるようです。



なぜか友人の奥さんばかり好きになってしまう傾向があるようで、無謀とは思いつつも果敢にチャレンジしていくのです。





そんな私に世間は




「何を考えてるのかわからない」



「常識がない」



「アンタ女が好きなだけ」と言ってきます。









僕は友人の奥さんを好きになることが、悪いとは思っていません。なぜならたくさんの女性のなかで大切な友人の選んだ女性ですから、好きになるのは当たり前です。


むしろ彼らも鼻が高いのではないでしょうか。








そんな中の一人。ケンタインティライミさんが誕生日を迎えたようなんです。僕も今日ばかりは、祝ってあげようと思います。














アメリカで調整をつづけるサッカー日本代表。3日は本番前の3連戦の第2戦・コスタリカ戦に臨みました。
僕はこの試合、パッとしない試合を理想とし、本番への緩やかな上昇機運を期待していました。対戦相手に警戒されることなく本番に突入するための、日本の強さを隠す「煙幕」となるような試合を。







手応えを感じるニュースもあったのです。Yahoo!の特設サイトで、世界的名将モウリーニョ氏が発表した本大会の展望において、日本はグループステージ敗退を予測されたのです。「コートジボワールとギリシャには友だちがいるんだよね」「でもコロンビアはいいチーム」「じゃ、コートジボワールとコロンビアで」という適当感あふれる内容ながら、あのモウリーニョ氏の言葉ですから、これは全世界で注目されることは確実でした。



よし、これを世間に流布しよう!そして日本の強さを隠すのだ。そう思っていた矢先の、まさかの展開でした。







何と日本は同じくワールドカップに出場するコスタリカを3-1と粉砕してしまったのです。失った1点もDFの緩い守備が影響したもので、日本にはさらに4点くらい取るチャンスがあった圧倒的な内容。試合が行なわれたのはどちらかと言えばコスタリカのホームと言えるアメリカ・タンパ。これは紛うことなき完勝です。






ちょっと、目立ちすぎてしまったか…ほかの対戦国は2日前くらいに試合を行ない、今はノンビリと日本の試合をチェックしている頃。そこでこんな戦いを見せたら嫌でも警戒心を強めてしまうでしょう。また、ハイライトでゴールシーンが流れると、その素晴らしい美しさから、関係ない国にまで「ファンタスティックなチーム」として注目されてしまいそう。ひっそりと調子を上げ、本番で驚かせるという予定は完全に狂ってしまいました。






まぁしかし、残念ですが、バレちゃあしょうがない。ここに優勝を狙うチームがいる。素晴らしい攻撃力で、失点より多く得点するエキサイティングな戦いを見せるチームがいる。世界のみなさんにも大いに期待してもらいましょう。まだ日本には隠しているチカラがある、その確信は胸に秘めつつ…。





ということで、D組の残り3ヶ国はコスタリカを圧倒できるかな?と思いつつ、3日のNHK中継による「日本VSコスタリカ戦」をチェックしていきましょう。








ケンタインティライミさんおめでとう!





高温多湿、タンバの場内には日本を応援する看板が多数!


謎の「アクティブソーセージ」なる商品の告知も!











ケンタインティライミ:「僕のソーセージはいつだってアクティブ!」

もかじゅん:「若い頃は暴れん坊って言われたもんだよ」

佐藤:「女性にもオススメできる味ですね!グッドモーニング」

亀井はん:「元気なカラダ、元気なソーセージ!」

一同:「丸大食品はケンタインティライミと日本代表を応援しています!」






コスタリカは守りのときには5バックになってしっかりとゴール前を固める布陣。攻撃は主にエースのブライアン・ルイスが担う格好か。堅守速攻のチーム。日本にとっては、こういう相手を崩した上で、攻めているときに奪われた際のケアをしっかりしたいところ。いい調整になりそうです。




立ち上がりから積極的な動きを見せる両チーム。開始早々にコスタリカのルイス、日本の大久保が鋭いシュートを打ち合う展開。さらにコスタリカは、今野の動きが明らかに不慣れで縦をガンガン抜かれる日本の左サイドを突いて、惜しいチャンスを作ります。





一方、日本も大久保・大迫というあまり時間を与えられていない選手にボールを集め、コスタリカゴールを脅かします。特に大迫はポストとしてボールをしっかりとおさめつつ、タイミングよく裏を取る動きで日本の攻撃を牽引。前半8分の香川のクロスに走り込んだ場面、前半11分の決定的なヘッド、前半23分に青山の縦パスからポストを叩くシュートの場面、強烈な得点の匂いをムンムン漂わせます。コスタリカのDFは「5人いる」という妙な安心感でもあるのか、ゴール前で棒立ちになることが多く、動いて飛び込めば何点でも取れそうな感じさえ。




しかし、攻めているときこそ危ないのがサッカー。その教訓を再確認させるように、ほとんどチャンスも作れない時間がつづいたコスタリカに一発で先制を許します。前半31分、日本の右サイドを突破されると、クロスに飛び込んだブライアン・ルイスが叩き込む。寄せの部分でノンビリしすぎた感じは否めません。





日本の左SBは穴かもしれんな(棒)!日本の左SBを集中的に攻めるべきだな(棒)!





結局、日本は1点ビハインドで前半を終えます。失点は望まない結果でしたが、本番での再現はおそらくないだろうという形。逆に攻撃のほうでは、堅守速攻でワールドカップ出場権を獲得した相手に対して、「日本の連動した動きを捕まえないかぎり人数かけても守れないよ」というところをしっかりと見せました。いい手応えの前半戦。





後半に入ると、日本は大久保を下げて岡崎、青山を下げて遠藤を投入します。後半から遠藤を入れて失敗した試しがない…日本の攻撃的なオプションは本番レベルの相手にも通用するのか。負けて終わると気分が悪いので1点は取ってもらいたいところ。





岡崎が入ったことで、DFラインから一発で裏に走る岡崎を狙う形も見られるように。右サイドの連携はさすがに慣れた感じで、内田⇒岡崎でいい形が生まれます。後半3分の岡崎のクロスなどは、ゴール前で日本の選手が2人フリーで被ってしまい、いい攻めすぎて逆に得点にならないという場面も。





日本の反撃は後半14分、相手のCKからのカウンターの場面。コスタリカはチンタラ走っており、日本の選手が6人ゴール前に来ているのに、相手は4人しかいないという状態に。エリア内でフリーとなった本田△がボールを受けると、折り返しを遠藤がシュート!ズドンと決めて日本同点!






本田△にボールが渡る

内田チラッと遠藤の走り込みを見る

内田、本田△のほうに走りながら右手でコッチ側に出せと指示

本田△、遠藤に合わせたボール

内田、スルーして遠藤へ

遠藤ズドン!

ガンバ:「それをチームでやってくれ!」





見えてるね!



これはしてやったりの気持ちいいゴール!





OK、OK。もう十分。いつでも取れるという感触だけ持って、このまま試合を終わろう。仮にも相手はワールドカップ出場国。しかも予選ではアメリカ・メキシコからも勝ち星を挙げ、10試合で失点7の堅守のチーム。


そこからホントにバカスカ取りまくったら日本がえらい強いみたいな話になってしまう。優勝を狙っているのですから当然それなりの自負はありますが、別にやる前からリスペクトされる必要はありません。「日本とコスタリカは引き分けでした」という速報だけ聞いて、「どっちもショボそうやな」と思ってもらったほうが得です。




日本は後半16分に今野に代えて長友を投入。後半26分には時間を引っ張って、徐々に90分に近づけてきた内田を下げ酒井宏をイン。ここまでは順調でした。両サイドしっかり塞いで、1-1で終了。そんな穏便な展開も見えていました。










だが、後半31分に大迫に代えて柿谷を投入すると、日本の煙幕に綻びが。前半から大迫があれだけ必死に自重していたのをフイにするかのように、前線のソーセージがアクティブになってしまいます。美しい連携、相手を置き去りにするワンツー地獄、世界の香川マンチェスター真司ユナイテッド、日本の強さが普通に世界にお披露目されてしまったのです…!





酒井⇒岡崎戻して⇒遠藤⇒香川戻して⇒山口⇒柿谷戻して⇒香川⇒柿谷⇒香川!!



このジグザグに叩きながら相手を崩す動き、黄色のユニフォームと相まって稲妻のよう!




日本の攻撃で世界に電気が走るぞ!



さらに後半アディショナルタイム、もう守っているだけでも勝てる段階で、ダメを押してしまう日本!




もうダメだwwwwwwwwwwww

日本強すぎwwwwwwwwwwww






うーん、やってしまった。



完全に日本が強いことがバレてしまった。その意味では、やりすぎた感は否めません。しかし、この試合にもいくつか収穫はありました。「岡崎or大久保」「長友or今野」という選択肢…おそらく本番ではないであろう選択肢を浮上させ、対戦国の分析班に余計な仕事を生み出しました。
また、1トップには誰が来るのか、ボランチに誰が入るのか、この辺りは引きつづきいい形で幻惑できています。




怪我明けの内田は復調度合を増し、同じく怪我明けの吉田は「まぁ吉田だしな」レベルには戻ってきました。そして香川ユナイテッド待望のゴール。ニュージーランド戦でのPKはありましたが、こうやって流れの中で得点を決めたのは本当に久しぶり。心配事はどんどん解消されています。




それでもまだ日本は煙幕の向こうに本田△を隠している。キプロス戦でも試合終盤にかけて動きがよくなっていましたが、この試合も尻上がりに上向く様子は見せていました。体力はもつ。周りも見えてきた。得点にも絡んだ。あとは自分が決めるだけ。苦しんで苦しんで苦しんだぶん、潮目が変わったときの爆発力もスゴイはず。全員が好調をずっと持続できるはずもないわけで、少しズレているくらいが丁度いいというもの。隠しているチカラ、コロンビア戦あたりからドーンと見せてもらえるよう、じっくりと腰を据えて待ちましょう。














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