タロット・心理セラピスト
ないとうまなみです
先日
高齢の母が
急に入院することになり
久しぶりに
実家の山梨に帰省してきました
入院の連絡を受けてから
いろいろとよくない想像をして
不安だったけど
実際に母の顔を見ると
思っていたよりかは
ずっと元気で
ほっとしました
たまたまそのタイミングで
一時退院できることになり
何年かぶりに
数日を実家で
父母と一緒に過ごすことができました
じつは母とは色々とあり
ここ数年は
少し距離をおいていました
心理セラピーを重ね
重いフタをしていた感情を
少しづつ消化していく過程で
母に対していろんな気持ちが出てきて
「少し距離をおきたい」
という気持ちだったのです
その自分の気持ちを
大切にしてあげるのも
大事なプロセスだと思い
そうしてきました
そうこうしている内に
気づけば
父母も80代を迎えていました
もう何があっても
おかしくはない年齢
そう頭でわかってはいても
親はいつまでも
元気でいてくれるような気がして
「あともう少し、もう少し」
と引き延ばしてきました
今回の母の急な入院で
「時間は有限なんだよ」
と知らされたような気がします
数年ぶりに一緒に過ごす父と母は
こんなに小さかったっけ
背中もこんなに曲がっていたっけ
顔もこんなにシワだらけだったっけ
と切なく
距離を置いていた年数を思いました
久しぶりに父母と一緒に過ごすのは
どんな感じだろうと思っていたけど
シンプルに
あふれてくるのは
お父さん、お母さん、大好き
長生きしてね
そんな気持ちでした
帰る日の朝
ずいぶんと細く
小さくなったシワシワの手で
お小遣いを渡してくれようとする
父と母に思わず涙がこぼれました
幾つになっても
子供は子供なんですね
「お父さん、お母さん
私は今とても幸せだよ
産んでくれて、ありがとう」
素直にそう伝えることができました
父も母も涙をうかべて
嬉しそうでした
わだかまりのあった親にたいして
気づけば
いつのまにか
そんな心境になれていました
これも
「少し距離をおきたい」という
自分の気持ちを
大切にできた時間が
あったからだと思います
もっとこうしていたら
あの時こうしていたら
そう思えばキリがありません
だけど
今にいたるまでには
距離をおくことも
すべて必要な時間だったはずだから
すでに高齢の
父や母との時間は
後どのくらい残されているのかは
わからないけど
後悔のないように
大切に過ごしたいと思います
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