多くの旅行客が訪れる人気の観光名所となっている所の中には、地元の人があまり行かない所もあります。

 

そういったところは観光地化されてしまい、いつも旅行客で混雑して、しかも割高になっていることが少なくありません。そうなると、地元の人はあまり行かなくなります。

 

 

小樽寿司屋通り

北海道の小樽は鮮度の良い海産物に恵まれており、多くの寿司屋が立ち並ぶ寿司屋通りがあります。この寿司屋通りには、多くの観光客が訪れる観光の名所になっています。

 

小樽の地元の人も当然寿司が好きなのですが、地元の人が贔屓にしている店は寿司屋通りではなく、横道などに店を構えるようなこじんまりとした店が多いようです。寿司屋通りにも地元の人が行くような店もありますが、寿司屋通りの店の客の多くは観光客のようです。

 

 

札幌ラーメン横丁

現在では、多くのラーメン店が集合している施設が全国各地にありますが、札幌のラーメン横丁は、それらの元祖とも言うべき存在です。

 

ラーメン横丁は、地元の人だけでなく多くの観光客も訪れる観光名所にもなりました。そうなると段々とラーメン店の質が落ちていき、地元の人は郊外など他の地域のラーメン店に流れていき、ラーメン横丁は「観光客しか行かない」と酷評されるようになってしまいました。

 

現在も、札幌で地元客に人気のラーメン店はラーメン横丁以外のところにあります。最近のラーメン横丁は、中国や台湾などからの観光客が多くなっているようです。

 

 

月島もんじゃストリート

東京の中央区の月島といえば、もんじゃ焼で有名です。月島もんじゃストリートと呼ばれている通りには、もんじゃ焼きの店がひしめいており、月島には70軒以上のもんじゃ焼店があって多くの観光客が訪れます。

 

月島周辺の人はもんじゃ焼きを食べるのですが、もんじゃ焼きを毎日のように食べる訳ではないので、普段もんじゃストリートのもんじゃ焼きの店に入っているのは観光客がほとんどです。

 

地元の人が行く店は、もんじゃストリートから一本入った横道にあります。もんじゃストリートは観光客、横道は地元客という棲み分けができているようす。

 

 

鎌倉の小町通り

鎌倉には年間で1,900万人以上の観光客が訪れ、鎌倉駅から鶴岡八幡宮をつなぐ約360メートルの商店街は小町通りと言われ、道の両側に数多くの店が立ち並んで多くの人で賑わっています。

 

小町通りの店は観光客がメインですので、地元の人が行くのは月島もんじゃストリートと同様に、横道に入った店が多いようです。

 

鎌倉を訪れる観光客はほとんどが日帰りですので、小町通りは夕方になると人が少なくなり、店は18時にはほとんどの店が閉まってしまいます。18時以降の小町通りは、昼間の賑わいが嘘のように閑散としています。

 

 

富士山頂

日本人だけでなく外国人にも人気の富士登山ですが、地元の人はあまりしていません。車で行けるところまでは行くけど、そこから歩いて登山をしようとする人は実は多くないのです。

 

地元の人は、富士山は見たり拝むもので登るものではないという意識を持っている人が多いです。他県から静岡や山梨に引っ越してきた人も、最初は富士山に登ろうという気になっていても、毎日のように富士山を見ていると段々と登ろうという気がなくなってくるようです。


(関連の記事)
○中学受験と大学受験はどっちが大変?
○東京は日本の中では特殊な地域
○東京は日本の中で特殊な地域(交通編)
○地名と名称が合わないところ
○東京都は食事時間が日本一長い
○大学院進学率の全国一位は鳥取県
○北海道はコンビニ激戦区
○沖縄では全国紙の新聞がほとんど読まれていない
○京都はパン消費量が日本一
○日本によくある地名
○北陸新幹線が開業
○富山県民はハム好き?
○徳島県には医師が多い

○「○日」という地名は全国にある
○地方の人は都会の人より歩かない?
○ご当地ファミレス(1)
○ご当地ファミレス(2)
○ご当地ファミレス(3)

○ご当地ファミレス(4)
○名産土産は地元であまり食べられていない?
○あまり有名ではない産地
○日本で独自に進化したもの
○東京の専門街(書店街、道具街など)
○東京の専門街(宝飾品、繊維など)
○日本三大○○(景色編)


こちらをクリックしてください!