今年のノーベル賞では、大村智氏が医学・生理学賞、梶田隆章氏が物理学賞が受賞という嬉しいニュースがありました。更に、村上春樹氏が文学賞を受賞せず、日本国憲法第9条が平和賞を受賞しないという朗報もありました。
村上春樹氏は、日本だけでなく外国でも人気の小説家で、最近では毎年のようにノーベル文学賞の候補に挙げられています。そのため、ノーベル賞の発表の時期になると「今年こそ受賞なるか?」ということが話題になります。
そのような村上氏ですが、私はノーベル賞を受賞しないで欲しいと毎年願っています。それは、彼が自虐史観の持ち主で反日だからです。
村上氏は過去に、日本を不当に貶める以下のような言動(青字のカッコ内の部分)をしています。
「今回の尖閣諸島問題や、あるいは竹島問題が、そのような地道な達成(日本と近隣アジア諸国との間で文化交流や相互理解が深まってきたこと)を大きく破壊してしまうことを、一人のアジアの作家として、また一人の日本人として、僕は恐れる。」
竹島を不当に占拠していることや、尖閣諸島を掠め取ろうということが、東アジアの国際関係を大きく破壊していることが彼には全く見えないようですね。
「(日中韓の関係について)歴史認識は非常に重要であるに、きちんと謝罪することが重要であると考えている。相手国がその程度謝罪したからもういいとするまで、謝罪するしかないではないか。」
嘘や捏造によって謝罪を求めてくるような相手に謝罪をしてしまったら、冤罪を認めるようなものです。やっていないことでも認めてしまえば、それに乗じて金銭を要求するのがヤクザやチンピラの手口です。そして、そんなことで金銭を渡してしまえば、調子に乗って更に金銭を要求してくるのは目に見えています。冤罪の片棒を担ぐようなことはしないで欲しいですね。
「この二十年ばかりの、東アジア地域における最も喜ばしい達成のひとつは、そこに固有の『文化圏』が形成されてきたことだ。かつてこの地域で猛威をふるった海賊版も徐々に姿を消し(あるいは数を大幅に減じ)、アドバンス(前渡し金)や印税も多くの場合、正当に支払われるようになった。」
日本が中国や朝鮮と固有の文化圏を形成したように感じるとは、村上氏は一体どのような感性を持ち合わせているのでしょうか。また最近の状況が、海賊版が徐々に姿を消した状態であるなら、以前は恐ろしいほど海賊版が出回っていたのでしょうね。
「日本人はまだ戦争で犯したことに対して本当に反省(soul-searching)する気持ちがない。」
「ナチスはドイツ人の投票において政権を担ったが、日本は天皇制であり民主主義ではない。それゆえドイツ人民は自分自身に責任があると認めるが、我々日本人は邪悪や間違いは天皇制にあり、戦争に対しての責任を感じていない。」
真実を知らないと、このような大間違いを堂々と言えるのかと感心してしまいます。ドイツ人は自分達が選挙で選んだナチスに全て責任を押し付けて、国家賠償をしていないことを知らないようですね。
「(福島第一原発事故を受けて)私たち日本人は核に対するNOを叫び続けるべきだった。」
日本の原発には反対していますが、中国や韓国の原発に反対と村上氏が言ったことはほとんど聞いたことがありません。核兵器を保有している中国や北朝鮮に対して、核兵器廃絶を訴えたことがあるでしょうか。
村上氏は日本だけでなく外国でも多くの読者を持つ作家です。従って、彼の影響力は大きなものであり、反日的な発言をすることによって、朝日新聞のような役割を果たす可能性は十分あります。
もし村上氏がノーベル文学賞を受賞すれば、日本を貶めるような事態を更に招くような気がします。そして、第二の大江健三郎氏と言われるかもしれませんね。
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