3月1日に読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」で、最高裁の判決を再考するという企画内容の番組を放送していました。
やしきたかじん氏が亡くなって、宮崎哲弥氏もレギュラーではなくなり、以前の切れ味がなくなってきたと言われていますが、記者クラブなどによって官庁に管理されている東京のキー局や、反日に染まったメディアでは、決して言えないような意見を発言できる数少ない番組です。
この番組は東北と北陸の一部と関東や沖縄では放送されていませんので、放送されていない地域の人が見たら驚くかもしれません。最近は番組の作りが反日の方に寄ってきているような気がしますが、それでも東京のキー局に比べれば、相当まともな内容になっています。
話を先日の放送内容に戻します。
この日は、過去に最高裁が出した判決などについて、その判断が正しかったのか正しくなかったのかを出演者が議論していました。
テーマの一つに、君が代不起立訴訟がありました。裁判では、卒業式や入学式で君が代を斉唱する際に起立しなかったことを理由に、平成15~18年に懲戒処分を受けた東京の公立学校の教師たちが、東京都教育委員会と東京都の処分の取り消しを求めていました。懲戒処分として、2人が停職処分、1人が減給処分、168人が戒告処分を受けていました。
最高裁の判決では、停職処分と減給処分となった教師のうち1人については処分を取り消し、もう1人の減給処分と168人の戒告処分は懲戒処分を認めました。また、戒告を超えて減給以上の処分をすることについては慎重な考慮が必要だということも言っていました。
原告側は、君が代斉唱時に起立を強制するのは、憲法で保障されている思想と良心の自由を侵害するものだと主張していました。
思想と良心の自由を侵してはいけないことは確かです。しかし、思想や良心を変えろというようなことを東京都教育委員会や東京都は全く言っていません。国旗や君が代を好きになれとは、誰も強制などしていません。
一方で、個人の思想を職場に持ち込み、更に職務を怠ることは公務員としては勿論のこと社会人として間違いだと思います。
憲法では思想と良心の自由は認めていますが、そのためには何をしても良いということまでは当然認めていません。そんなことを認めてしまえば、極端な話をすると、思想や良心の自由を認めるためなら殺人を犯しても構わないということになってしまいます。
この日は、パネラーとして元TBSアナウンサーの渡辺真理氏、ゲストとして弁護士の萩谷麻衣子氏が出演していました。
レギュラーパネラーの田嶋陽子氏は、予想通り個人の思想と良心の自由が優先されるべきだと主張していました。そして、渡辺氏と萩谷氏も同様の考え方をしていました。
この2人は、個人の思想や良心を優先させて職務を怠ってもよいという考えのようですが(田嶋氏は当然のようにそういう考えです)、本当にそのようなことが許されてもいいと思っているのでしょうか。
あるプロ野球球団が優勝したときに、その球団が嫌いなアナウンサーが優勝したことをニュースで伝えたくないと言ったら、渡辺氏はアナウンサーとしてどう思うでしょうか。
裁判である人の弁護を引き受けたときに、その人が気に食わないから弁護活動を怠り裁判に出席しない弁護士がいたら、萩谷氏はどう思うでしょうか。
この例は極端なものですが、個人の思想信条を仕事に持ち込んで職務を怠るような人間とは、私は一緒に仕事をしたくないと思います。
また、このテーマの議論の中で渡辺氏は「国旗国歌法がスルっと決まった」と言っていました。マスコミの一員であった人間が、こういうことを言うのはどうかと思います。
私は個人的に国旗国歌法は内容的にも問題ない法律だと考えています。仮に問題がある法律だったとすれば、マスコミが取り上げて議論をするべきだったと思います。マスコミの一員であった彼女は、当時何をしていたのでしょうか。
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