【解りやすかった】第67回大阪杯GⅠの感想!~騎手の味と力~ | ひづめ日記

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競走馬が好きなので、そのことをつらつら書きます。

さて今日は、見事に第67回大阪杯GⅠを制したジャックドールと、それに食い下がったスターズオンアースを中心に書いていきたいと思います。

 

改めまして…

 

2023年4月2日(日)阪神競馬場11Rで行われた

第67回大阪杯GⅠ(2000m・芝・右)

16頭立て

 

1着ジャックドール   武豊騎手

2着スターズオンアース クリストフ・ルメール騎手

3着ダノンザキッド   横山和生騎手

4着マテンロウレオ   横山典弘騎手

5着マリアエレーナ   浜中俊騎手

 

と、上記の結果でしたね。上位5着までの結果を書いておきます。

 

先ず、このレースで思い返す事は、ジャックドールのスタートが決まって、得意の逃げに立てた事と、武豊騎手のテンポの良いレース運びでした。

 

レース後、コチラの記事(←netkeiba.comへ)などで解りましたが、改めて超一流のジョッキーの体内時計は、とんでもないです。

 

寸分の狂いもありませんね…。

武さんの場合、逃げに秀でた名馬(ネットの話やニュースなどでは、特にサイレンススズカの名前が挙がっていた感じ)などの背中を知っており、その分、神経の隅々にまで‟効率の良い逃げのテンポ”が沁み渡っているのかもしれません。

無駄をそぎ落とし、淡々と…。

 

ただ観ていただけの私でさえも、本当に自然だと感じました。

 

おめでとうございます!

 

そして、そのジャックドール&武豊騎手をハナ差まで追い込んだのがスターズオンアース&ルメール騎手だったのですが…。

 

スターズオンアースは、ドゥラメンテの娘(つまり私の最愛のアドマイヤグルーヴの孫)ですので、心配して観ておりました。

2022年秋華賞GⅠから、この大阪杯GⅠに。

同じ舞台、阪神・芝2000mなので、涙をのんだ分、リベンジも入っていました。

 

そして最後の直線では「ワッ!!」と言えるほどの、素晴らしい末脚を発揮した彼女でしたが、スタートで立ち遅れた事が最後まで尾を引いてしまいましたね。

出遅れたとも言えますが、そこまで酷くもなく…。ただ、スタート直後、一瞬ワタワタしていました。

この娘は、どこまでも序盤の立ち上がりが課題なのだと思う…。

 

結局、差すにしても、かなりの馬群の中から抜け出す羽目に。

 

幸い馬群はうまく抜け出せたものの(ここは、前が開くまで一瞬待ったルメール騎手さすがでした。我慢強い!そして、すかさず空いた場所へ)、それでも難しい位置になっている事は変わりない…。

 

仕掛けて、どんどんライバルを追い抜くけれど、ジャックドールが先頭で、その少し遅れてダノンザキッドがすでにゴールに飛び込もうとしている。

 

ダノンザキッドといえば、2022年マイルチャンピオンシップGⅠ(阪神・芝1600m)2着の強者で、その時、白毛のソダシ(3着)と肉弾戦を繰り広げた事が記憶に深い。

 

何気に2022年香港カップGⅠ(香港・シャティン・芝2000m)でも2着に健闘しており、2000mへも適性あり。

 

この大阪杯GⅠは2000m戦ではありますが、毎度、マイル戦のような雰囲気もあるのです(以前も、このブログで言ったかな??)。

要は「最後に粘り込んだ人(馬)の勝ち」みたいな…。

 

なので、スターズオンアースの位置からでは、1600m&2000mのGⅠで2着経験のあるダノンザキッドをかわせるのだろうか…と一瞬思いかけました。

 

しかし、そんなものは余計でした。

 

ザックリと鋭くも、どこか優美にダノンザキッドをかわしたんですよね~~!

これはスターズオンアースの末脚が、月並みな表現になりますが“バツグン”だったという事!!

ある意味、純然たる“速さ”ですね。

 

そして更にジャックドール&武豊騎手にも迫りましたが、残念ながらハナ差のところがゴールでした。

 

ある意味“解りやすい決着”でもありました。

 

ジャックドールの背中にいたのが武豊騎手でした」というのが、この時のスターズオンアース&ルメール騎手には苦しかったですね。

 

今回、フラットに考えれば、“騎手の味と力”がとことん出たレースだったと振り返ります。

ただの力ではない、“その騎手だけが出せる味と力”

そんなものを教えられた気がしました。

 

ジャックドールはパドックからずっとご機嫌で、満足そうでした。

馬体の仕上がりは最高でしたが、彼の場合、外へ外へと明るい気持ちを表現している時の方がレースで結果を出しますね。

これでGⅠ初制覇です。

 

武豊騎手は、最年長54歳19日のGⅠ勝利という大記録を達成!

 

 

惜敗のスターズオンアースも、その末脚の切れ味はますます冴えて、力の証明をしたと思います。今回は残念ではありましたが、次に向けて切り替えてほしいものです。

5月のヴィクトリアマイルGⅠ(東京・芝1600m)が次の予定みたいです。

ただ、1600m戦になりますが、彼女の瞬発力がより活きやすくなる東京は、向いていると思います。

 

ダノンザキッド「さすがに白毛のソダシと戦った地力がある」と、改めて見直しました。

 

マテンロウレオ(&横山典弘騎手)も、ジャックドールの真後ろ(全体で3番手)で、立ち回りが良かったと思いました。

基本、堅実で、4歳馬なので、これからどこかで大きな活躍をする可能性も、十分あると思います。

 

マリアエレーナは、小柄な馬体でとても頑張っていました。普通ならばズルズル後退してもおかしくない所で、懸命に踏ん張っていたと思います。

 

それぞれの馬の特徴がハッキリしていたレースだったと思います。

そして、最後まで言いますが”騎手の味と力”のレース。

 

第67回大阪杯GⅠでした。

 

明日4月9日(日)は、第83回桜花賞GⅠ楽しみですね!!