【理不尽なまでの末脚】第83回桜花賞GⅠの感想!~強かった、強かった!!~ | ひづめ日記

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競走馬が好きなので、そのことをつらつら書きます。

桜花賞GⅠの感想遅くなりました。ですが…

とにかく、

リバティアイランドが強かった!

それしか書きようがありません。

 

 

改めまして…

 

2023年4月9日(日)阪神競馬場11Rで行われた

第83回桜花賞GⅠ (1600m・芝・右)(芝:良)

18頭立て

 

1着リバティアイランド 川田将雅騎手

2着コナコースト    鮫島克駿騎手

3着ペリファーニア   横山武史騎手

4着ハーパー      クリストフ・ルメール騎手

5着ドゥアイズ     吉田隼人騎手

 

 

と、上記の結果でしたね。毎度のように上位5着までの結果を書いておきます。

 

 

先ず、この勝負で一番安定したレースをしたのは、

2着コナコーストと3着ペリファーニアだったと思います。

 

さりげなく、道中2番手を守った堅実なコナコーストと、道中4番手だったペリファーニア

 

 

特に、コナコーストの場合は本当に手堅い形に持って行けましたし、単純にリバティアイランドの末脚にのみ屈した感じ…。

きっと

コナコースト「もうっ!何なのよ!!」

って感じかな…。

ペリファーニア(←このブログでもよく登場したエフフォーリアの妹です)も、上質な走りをしていました。

 

 

しかし…しかしながら、直線に入った直後は15~16番手で、最後方から数えるぐらいの位置だったリバティアイランドが、大外から誰もかれもをごぼう抜きして1着だった…というお話だったのです。

 

 

いえ、身も蓋も無いような言い方になりますが、

「最後の直線のみで、一体何が起こったの!?」という、表現しきれない末脚を繰り出したのがリバティアイランドだった!

「強かった、強かった…!!」という、当たり前の感想しか出てこなかった…。

そういう説明しかしようがありません…。

 

 

ちょうど、この1週間前の大阪杯GⅠにて、同じドゥラメンテ産駒スターズオンアースが、末脚にモノを言わせ、勝ち馬ジャックドールに対し、ハナ差2着までに詰めた時のようでもあり。

 

ドゥラメンテ譲り”理不尽なまでの末脚”が発動したのです。

 

この瞬発力がドゥラメンテの血の特徴でもあり、どこまでも”末脚の切れ味がバツグン”なのですね。

その脚、子供たちに確実に遺伝している…。

直線での速さを極める展開では、一線を画すものがありますね。

 

 

実は、2022年の桜の女王スターズオンアースでもあり、今年はリバティアイランドが桜の女王に輝いたため、

『ドゥラメンテ産駒、桜花賞連覇』となりました。おめでとうございます!

 

そうそう、更に遡れば、祖母アドマイヤグルーヴドゥラメンテの母)が、かつて2004年エリザベス女王杯GⅠの時に、ゴールに突き進むのみだったオースミハルカ(2着)を、ザックリとかわしてエリザベス女王杯連覇達成した時の風景にも重なりました。

 

…話がそれました。さて、本番の話に戻しますが。

 

 

リバティアイランドは、パドックからどうにも、大人し過ぎた印象でした(各方面でも言われていたかなと思われますが、私もつくづくそう思った)。

何かこう、張りのある声というか、自己主張のようなものが聴こえてこなくて(訳の解らない説明ですみません。)…。

 

しかし、レース最後の直線においては、急にハッと目が覚めたのか、それまでと別の馬のようになり、ゴールが近くなればなるほど瞬発力を増して行きました(←これって、今までに観てきた末脚に秀でた名馬の条件の一つだったりします。例えばディアドラとか、無敗の3冠牝馬デアリングタクトとか)。

 

うーん、性分的に、直線でよーいドンになった時に最強モードというか、前を行く子たちを追い抜こうとするタイプなのかしら??ならば、理想の差し・追い込み型かもしれません。

この桜花賞GⅠでの最後の3ハロン(600m)は32秒9でした。

ワオ!!

 

 

改めてどう見直しても、この日の展開は、先行の位置を取れた馬たちの方が有利に思えましたが、そんなもん関係無しで、ごぼう抜き…。

どうやら、レース後のインタビューを聞く限り、鞍上の川田将雅騎手も、理解した上でそうしていた様子でしたね。

彼女自身の思い通りにやらせるとして、今のうち(ある意味、幼いうちに)に様々なレース経験を積ませている。

恐らくですが、若い馬の吸収力を川田騎手はよく知っているのでしょう。

また、彼女への期待の大きさもうかがえます。

 

 

これら積み重ねはきっと、次(この5月21日)のオークスGⅠ(東京競馬場・芝・2400m)で活かされるに違いないと考えています。

距離延長(1600m→2400m)でも、きっと大丈夫。むしろ東京の直線は、末脚が活きます。

…と思っていたら、どうも、日本ダービーGⅠ(5月28日・東京競馬場・芝・2400m)の方へのプランも出ているらしく…!

驚いたけれど、嬉しい驚きというか、能力・資格共に十分な気がしています!!

どちらになるのかは、まだ解らないみたいですが、どちらにせよ、基本的に東京には適性があるだろうと思っています。

 

 

 

2歳女王(2022年阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ勝利)に輝いた頃から、リバティアイランドは性格的に”多くを語らず、黙々と走る職人気質(父馬にそっくり)”という印象でしたが、これは超大物の風格ですね。

とにかく、大事に進んでほしいです。

 

さて、このレースで感心したのは、才能の塊リバティアイランドのみではありません。

 

コナコーストが堅実な競馬をしたという事と、(パドックなどでは)細過ぎる馬体に観えたのに、いざとなると精神力が強かったです。こういう心の強いタイプは、これからも思わぬ場面で強さを発揮する可能性があります。

 

ペリファーニアも、走っている姿が、特にガッシリして観え、後々の成長力がありそうです。

 

ハーパードゥアイズも最後伸びて来ていました。

 

 

3歳同世代の乙女たちの伸びしろや勝負は、これからである事は間違いありませんね。

 

私もだんだん、この世代の娘たちの個性や特徴が、何となく掴めてきた感じがします。

お行儀の良い、大人しい感じの娘が多いため、性格も少しずつ理解していきたいです。

 

第83回桜花賞GⅠでした。

 

明日4月16日(日)は、第83回皐月賞GⅠですね。

次は3歳の若武者たち…ふむ…。