THOUSAND WINDS -157ページ目

さんぱうろにて

店の外のショーウィンドウ前の道端には、毛布だの新聞紙だの色んな紙袋だのが置かれ、
だれか野宿の人がそこに陣取ってる、ただ今留守のご様子だったが、
中に入ると何か人だかり、そこを避けて例のブツ(本)を探す。
ほどなくして店員さんがやって来たのでお目当ての品を言うと、
場所を教えてもらい、何とかゲット。
店内の場所を占めていたのは、電動車椅子、
かなり水平に近く背もたれを倒して、
口に酸素注入マスクをはめられた、小学校か中学校か
それくらいの子が親と共に
ロザリオを買いに来ていた。
周りの人らがあまりに当たり前な応対をしてるから
よけい
涙が出てしまい、
早々に店を後にする。
あ、また思い出し泣きした。
いじょ

野良猫の祈り

かつてとある大きな教会の前に捨てられていた
捨て猫(黒)がいたと思いねえ
そいつは中で歌声がするのを聞き
中に混じって一緒に歌っていたらしい
中の猫たちはみなそこの飼い猫で
そいつは野良猫、どこにもつながれていない
でも野良猫はそこを住みかと定めて
周囲の猫目を気にせずに
気まぐれに中に入り
テーブルから落ちたパンくずなり
拾って生を保って来たらしい
ある日魔が差して
よそさまの教会の晩餐を頂きに出かけたらしい
でもそこも飼い猫しか餌は与えられず
おこぼれも恵んでもらえなかったので
あちこち教会と言う名の所を渡り歩き
細々と食いつないで来たらしい
ある夕暮れ時貧窮に瀕してる所で
神さまみたいな杖ついた人がいて
一体何が良かったのか(おっと)
その家で野良猫のまま餌付けを受けたらしい
野良猫はそのままそこに居座り
とうとう名前まで付けてもらい
まるでそこの飼い猫にでもなったような気になったらしい
でもその野良猫(黒)は本当は
飼われる場所を間違えたらしい
ちゃんとした首輪もつけてもらいながらも
元いた教会に出かけては
そこの飼い猫に混じって
懐かしそうに目を細めて
祭壇に掲げられた
「飼い主」を仰いでいる
(だからそれドキュメンタリやて
詩ちゃうて)

日常(五)から(11)

ちょっと書きすぎやろ。
「雨やんだからちょっと阪本とさんぽしてくる」
阪本と言う名の黒猫と一緒にお出かけするはかせ。
ふつー猫なんざひもでくくって連れ出さないわな。
えらいめーわくな阪本猫、ご愁傷さま。
「わかった!望みを聞く!お前の望みはなんだ!なにが欲しい!」
この阪本、全然お散歩って状況分かってない。まあ猫だしね。
何か拷問されてるみたいに思ったらしい。
「お安いごようだ!すぐに用意するからはずせコラーッ」
サメが欲しいと言われ、今の状況から逃れたいばかりに、
うその供述をしてしまう阪本猫、哀れな。
犬とでくわしパニックに陥る。
あの麻衣ちゃんとこの犬だし、ろくなしつけもされていない。
もう一方の犬にまわりこまれ、絶体絶命、らしい。
通りかかったゆっことミオに助けを求めるが、彼女らも
さっそくこの駄犬どもに手とか足を噛まれる。
ひもから解き放たれた、ただの野獣でしかない。
結局最後に逃げ帰ったわけだが、
阪本猫、最後まで縄から外される事無く、
引きずられっぱなし、ご愁傷さま。
はかせはおわびにサメチョコもらったから上機嫌、
もうどうでもいいらしい・・・
しばし中断

日常(五)から(10)

日常の82から。
寺じゃなかったのか、玄関には立派な鳥居がこさえてあって、
神殿みたいな所で例の女子3人組、雨宿り中。
密かに神殿破壊に勤しんでる模様。
鈴が落ちて来るわ、床に穴が開くわ、戸が外れて壊れるわ、
徐々に寺だか神社だか知れない、寺が大被害。
とうとう住職さん登場し、どなりちらすけど、
玄関とこの鳥居も倒壊し、
最終的には神殿全壊した模様。
エルサレム神殿みたいな感じ、AD70年頃だったか。
別に面白くもなんともないし、彼女たち一体何やったのって分かんないし、
不幸な事故でしたねとお悔やみ申し上げるしかない。
でもやはり思うね、神仏習合とか言うけど、
そんな何でもかんでも拝み崇められるものなら、
何でもひとところに集めてしまうってのは、
宮清め、きっとたたりがあるって言う、教訓なのでしょうか?
日本の神社仏閣、気をつけといてね。
次はあなたの所かも知れない(大嘘)

日常(五)から(9)

日常の81.5から。
やっぱり中村先生が好き。
「かわいいですね」は理系女子の弱点と見た。
安っぽいアパートのまるで女ッ気の無い自室にて、
押入れが研究室、一体何の研究してんだか、
「阪本製薬」の空き箱、貴重な道具入れと化している。
柄にもなく鏡に向かい、ゴムで髪を結んでみて
我が姿見て悶えてる、何かかわいい。
これって恋なんだろうか、いやそこまでいってないっしょ。
女であることを自覚し始めたのだろうか、
それが自分にあまりに似合わない事に
鳥肌立てているみたいで。
異性のこと、よお分からんけど、
私が女に生まれていたら、こんなリカちゃんになってたかも知んない。
でした。