お葬式(1984年ニューセンチュリープロデューサーズ・伊丹プロダクション) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

言わずと知れた伊丹十三監督のデビュー作。

奥方の宮本信子の父親の葬式で喪主となった実体験を下に

一週間で書き上げた脚本とのこと。

そのタイトルだけで大手の映画会社は配給を断ったが

大ヒットとなり、日本アカデミー賞を始めとする各映画賞を総なめにした。

実はまだ観たことがなく。

タンポポが素晴らしい作品であったので今回初見。

 

 

 

あらすじ

俳優の井上侘助(山崎努)の妻の千鶴子(宮本信子)の父親が急死し、

侘助の別荘で葬儀をすることになった。

喪主で千鶴子の母親(菅井きん)を支えながら侘助と千鶴子は

無事に葬式を行うことができるのか?

 

重要な点

①お坊さんが笠智衆。これ以上ない豪華で贅沢な配役。素晴らしい。

②死んだ父親の兄役で大滝秀治がいい味出してます。

③高瀬春奈が侘助の愛人役で登場。通夜の日に嫌がらせする濃いキャラで光ってます。

 

良かった点

伊丹監督の映画作りは王道で、ユーモラスやエロチシズムを

エッセンスに散りばめながらも人間への愛に満ちている。

宮本信子の暖かい眼差しと演技は素晴らしい。

スピーチが苦手で緊張する山崎努も微笑ましい。

また最後の菅井きんの喪主挨拶は素晴らしい。

他にも素晴らしい役者が多数出演している。

 

悪かった点

というか侘助(山崎努)はスピーチや挨拶の練習のために

劇中冠婚葬祭入門のビデオを観ているが、

この映画を観れば実際の葬式の流れが良く理解できる。

そのための資料としてもかなり役に立つ。

江戸屋猫八さんはたよりになると実感。