気管支ゼンソク
生活上の注意
ある調査によると、日本におけるゼンソク患者の発生率は約1 - 2%と考えられています。
子供では男の子の割合が多く、大人の場合は男女とも変わりません。
気管支ゼンソクはアレルゲンによって引き起こされますので、まずアレルゲンをできるだけ取り除くことが大切になってきます。
中でも注意すべきは、家の中のホコリ、ダニアレルギーのところでも触れましたが、ホコリの中にはダニの死骸や排泄物などが驚くほど多く、それがアレルギーの原因になっています。
実際、ゼンソクの原因の半分はこのホコリだともいわれるほどです。
とくに、季節に関係なくゼンソクの発作が起こるようならホコリがアレルゲンになっている可能性が高いので、部屋を徹底的に掃除してみる必要があります。
つぎに、急激な温度変化はゼンソクには大敵、とくに温度が急激に下がると発作を誘発することが多いものです。
したがって、冬の暖房、夏の冷房には十分な注意が必要です。
また、温度調節と同時に寒気にも留意したいものです。部屋の空気が汚れると、それが発作の原因につながります。
3番目は、太りすぎないこと。太りすぎはゼンソクの発作を重くします。
太っていればいるほど多くの酸素が必要で、そのためには呼吸をたくさんしなければなりません。
そうした人にゼンソクの発作が起きると、苦しさは否が応にも増すことになります。
では、やせていればいいのかというと、そうでもありません。あまりやせすぎると、今度は横隔膜の運動が不足しがちになります。
そのほか、乾布摩擦をしたり、散歩やウォーキングなどの適度な運動を心掛けたいものです。