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漢方と健康のブログ 群馬県太田市 大津屋薬局

群馬県太田市にある相談薬局、大津屋薬局のブログです。漢方や健康のこと、また日々思うことなどを綴っています。

梅雨時から夏に多い
カビアレルギー

 

真菌類とよばれるカビの一種も、アレルギー性鼻炎を起こしやすいことがわかっています。
カビはキノコなどと同じように、胞子という生殖細胞によって繁殖します。この胞子が空中に飛び散り、それを吸い込むことで鼻炎を起こすのです。

カビの胞子が空中を飛び交うのは、梅雨時からにかけてが一番ですが、最近ではそれよりも冬の室内にカビがはびこりやすくなっています。


浴室台所流しの下など、薄暗く湿ったところに生える黒カビアスペルギルスといいます。
また、暖房した部屋の窓につく水滴を放置しておくと、やはり黒カビが生えます。
古くなった本皮革製品につくのもこのカビです。


もちやミカンにつく青カビの正体は、ペニシリウムです。
ペニシリンの開発をもたらしたカビですが、これも鼻炎を起こさせるカビです。
その他、果物野菜のどがかれたり腐ったときにもアルテルナリアというカビが生えるので、枯れた花を室内に方っておくと家の中にこのカビの胞子が飛び散ることになります。

 

さらに、カビは私たちの体の中にもすみついています。
皮膚や粘膜についているカンジダというカビで、健康な皮膚であれば害を及ぼすことはありませんが、いったん皮膚の抵抗力低下するとアレルギー性鼻炎を起こしたり、カンジダ皮膚炎とよばれるアレルギー性皮膚炎を起こします。

1年中悩まされる
ダニアレルギー


花粉アレルギーでは、春先とか秋口というように、ある季節になると決まって鼻炎の症状が現われますが、もうひとつ、アレルギー性鼻炎には季節にかかわりなく悩まされる通年性のタイプがあります。

1年中悩まされるアレルギー性鼻炎は、そのほとんどがハウスダストによって起こります。
そして、アレルギー性鼻炎を引き起こす抗原のうち、花粉と並んで多いのが実はこのハウスダストなのです。

ハウスダストのなかで、アレルギー性鼻炎の抗原となるのはペットの毛や羽、アカ、フケ、絹の繊維などです。
これらは比較的大きなアレルゲンですが、ハウスダストには目に見えない小さなものもたくさんまじっています。

そのなかでも、アレルギー反応を起こさせる元凶となるのがヒョウダニです。ヒョウダニはチリダニ科の仲間で、コナヒョウダニとヤケヒョウダニの2種類に分類されます。
大きさは0.2-0.3ミリくらい。人を刺すようなことはありませんが、このダニの死骸やフンがアレルギー性鼻炎はもちろん、気管支ゼンソクの原因にもなっているのです。

ダニは、ホコリ1g中に千匹くらいはいるといわれ、室温が25度湿度が80%になると大量発生します。
季節的には5 - 9月に当たりますが、最近のように部屋の気密性が高く暖房が普及すると、冬でも大量発生する可能性があります。

ダニアレルギーでは、季節を問わず症状が現われるのはもちろんですが、時間的には起床して間もなく酷くなるケースが多いです。
理由はさまざまあるようですが、起床時にはヒスタミンなどの化学物質が出やすく、鼻粘膜敏感になっていることが大きな理由のようです。
春先と秋口に集中する
花粉アレルギー


周知のように、植物の花粉によって起こるアレルギーのことですが、この症状の特徴は、くしゃみ鼻水鼻づまり、鼻粘膜のかゆみなど花の症状だけでなく、結膜の充血目のかゆみ目やになど目にも症状がでることです。
目やにでは、普通の結膜炎では黄色い目やにが出ますが、花粉症の場合は白くなります。
また、顔の皮膚がただれたり腫れたりするほか、頭痛イライラ集中力の低下無気力などの症状にも悩まされたりすることもあります。
さらに、花粉症の特徴は 以上のような症状が毎年決まった季節(春先か秋口)にあらわれることです。というのも、花粉症を起こすのは そのほとんどが風媒花とよばれる花の花粉だからです。

その筆頭にあげられるのが、杉の花粉。杉は2月 - 4月にかけて開花しますが、20cmほどの小枝にできる花粉は100万個以上といわれ、その飛散距離は最大500kmともいわれます。
大きさは わずか0.01ミリ - 0.04ミリ。こんなに小さく、しかも大量の花粉がはるか遠くまで飛び散り、目に入ると結膜の充血やかゆみを起こし、鼻腔の粘膜につくとくしゃみ、鼻水、鼻づまりをもたらすのです。

一方、秋口に花粉症をもたらしやすい植物としてはキク科ブタクサ属ヨモギ属などがあり、春秋を合わせるとかなりの数にのぼります。