アレルギーの基礎知識 その11 | 漢方と健康のブログ 群馬県太田市 大津屋薬局

漢方と健康のブログ 群馬県太田市 大津屋薬局

群馬県太田市にある相談薬局、大津屋薬局のブログです。漢方や健康のこと、また日々思うことなどを綴っています。

梅雨時から夏に多い
カビアレルギー

 

真菌類とよばれるカビの一種も、アレルギー性鼻炎を起こしやすいことがわかっています。
カビはキノコなどと同じように、胞子という生殖細胞によって繁殖します。この胞子が空中に飛び散り、それを吸い込むことで鼻炎を起こすのです。

カビの胞子が空中を飛び交うのは、梅雨時からにかけてが一番ですが、最近ではそれよりも冬の室内にカビがはびこりやすくなっています。


浴室台所流しの下など、薄暗く湿ったところに生える黒カビアスペルギルスといいます。
また、暖房した部屋の窓につく水滴を放置しておくと、やはり黒カビが生えます。
古くなった本皮革製品につくのもこのカビです。


もちやミカンにつく青カビの正体は、ペニシリウムです。
ペニシリンの開発をもたらしたカビですが、これも鼻炎を起こさせるカビです。
その他、果物野菜のどがかれたり腐ったときにもアルテルナリアというカビが生えるので、枯れた花を室内に方っておくと家の中にこのカビの胞子が飛び散ることになります。

 

さらに、カビは私たちの体の中にもすみついています。
皮膚や粘膜についているカンジダというカビで、健康な皮膚であれば害を及ぼすことはありませんが、いったん皮膚の抵抗力低下するとアレルギー性鼻炎を起こしたり、カンジダ皮膚炎とよばれるアレルギー性皮膚炎を起こします。