梅雨時から夏に多い
カビアレルギー
真菌類とよばれるカビの一種も、アレルギー性鼻炎を起こしやすいことがわかっています。
カビはキノコなどと同じように、胞子という生殖細胞によって繁殖します。この胞子が空中に飛び散り、それを吸い込むことで鼻炎を起こすのです。
カビの胞子が空中を飛び交うのは、梅雨時から夏にかけてが一番ですが、最近ではそれよりも冬の室内にカビがはびこりやすくなっています。
浴室や台所、流しの下など、薄暗く湿ったところに生える黒カビをアスペルギルスといいます。
また、暖房した部屋の窓につく水滴を放置しておくと、やはり黒カビが生えます。
古くなった本や皮革製品につくのもこのカビです。
もちやミカンにつく青カビの正体は、ペニシリウムです。
ペニシリンの開発をもたらしたカビですが、これも鼻炎を起こさせるカビです。
その他、花や果物、野菜のどがかれたり腐ったときにもアルテルナリアというカビが生えるので、枯れた花を室内に方っておくと家の中にこのカビの胞子が飛び散ることになります。
さらに、カビは私たちの体の中にもすみついています。
皮膚や粘膜についているカンジダというカビで、健康な皮膚であれば害を及ぼすことはありませんが、いったん皮膚の抵抗力が低下するとアレルギー性鼻炎を起こしたり、カンジダ皮膚炎とよばれるアレルギー性皮膚炎を起こします。