春先と秋口に集中する
花粉アレルギー
周知のように、植物の花粉によって起こるアレルギーのことですが、この症状の特徴は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻粘膜のかゆみなど花の症状だけでなく、結膜の充血、目のかゆみ、涙、目やになど目にも症状がでることです。
目やにでは、普通の結膜炎では黄色い目やにが出ますが、花粉症の場合は白くなります。
また、顔の皮膚がただれたり腫れたりするほか、頭痛、イライラ、集中力の低下、無気力などの症状にも悩まされたりすることもあります。
さらに、花粉症の特徴は 以上のような症状が毎年決まった季節(春先か秋口)にあらわれることです。というのも、花粉症を起こすのは そのほとんどが風媒花とよばれる花の花粉だからです。
その筆頭にあげられるのが、杉の花粉。杉は2月 - 4月にかけて開花しますが、20cmほどの小枝にできる花粉は100万個以上といわれ、その飛散距離は最大500kmともいわれます。
大きさは わずか0.01ミリ - 0.04ミリ。こんなに小さく、しかも大量の花粉がはるか遠くまで飛び散り、目に入ると結膜の充血やかゆみを起こし、鼻腔の粘膜につくとくしゃみ、鼻水、鼻づまりをもたらすのです。
一方、秋口に花粉症をもたらしやすい植物としてはキク科のブタクサ属とヨモギ属などがあり、春秋を合わせるとかなりの数にのぼります。