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本当に久しぶりに寝込んでしまった
日頃の不摂生が祟ったようだ
私は人間的に生活するという能力は
皆無に等しいのかもしれない
男の一人暮らしなどそんなものだと思うが
今回は食事を取らなさ過ぎたようだ
書き物や読書に没頭すると
食事を取ることはつい後回しになってしまう
こうなる前 色々と想像をせねばならぬことがあり
もともと想像力が暴走してしまうくらいな上に
さらにより惨い想像をしていたせいか
頭がおかしくなる寸前だったのかもしれない
私は正直に言うと 死に憧れている
私自身の死ということを 特筆しておく
他人の死については望まない
どういう分けか自分の死について考えると
まったく外界のことが判らなくなるくらい
違う世界に行ってしまうようだ
陰惨でいて甘く 暈のする様な血の香り
夢うつつであり 頭の芯がしびれるような
まるで快楽かと思い違うほどの濃密で強烈な死
自分自身はなんと凡庸で俗物であったかを
思い知らされる程 崇高で高邁な死
体中の血が流れ出で
自分自身がただの物になっていく悦び
たった1度しか味わうことの出来ない体験
ここ最近は考えないようにしていたのだ
その想像せねばならないことの中に
死についてのこともあって そうしているうちに
なんだかおかしなことになったらしい
あおいにまたしても迷惑を掛けてしまった
私を発見してくれたのもあおいらしい
まったくこんな年になって倒れるとは・・・
本当に申し訳ないことをした
だがたまに誰かに看病されるというのも悪くない
しかも相手があおいなら尚更だ
彼はそばにいて苦痛にはならない
一言も言葉を発せずとも安心できる友である
ここ数日はゆっくりしようと思う
最近考えることも多かったから
この機会に頭の整理をしてみようと思う
そしてこの度の仕事については
しばらく保留ということにしておこうと思う
― Take Five ―
The Dave Brubeck Quartet - Take Five (1961)
私にも休憩を
私にはちょっとした悩みがあるのだが
どうも疲れすぎていて頭が働かない
いつもならあおいと飲んだら
この疲れは取れるはずなのだが
いけない
ほとんど回復していない
今回は彼から聞く事が多かった分
自分のストレスが発散出来ていなかったようだ
たまには良いだろう
いつもあおいには助けてもらっている
ただ 思ったほどメモの進み具合が
思わしくない
もう少しペースを上げたいが
彼ばかりは私も手を焼く
なかなか自分から話を始めないのが厄介だが
それは持って生まれた性格なので仕方無い
それに私も急かすのは好きではない
急かされるのも急かすのも 私の好みではない
いつも思うのだが 急いでしなければいけない事が
どれ程有るというのだ
急いでしなければ如何にかなってしまうのか
ここへやってくる者たちも
そんなに急ぐ必要が本当にあるのかと尋ねると
そこまででは無いことに気付き
コーヒーなど飲んでいく時間さえある
(私がきちんと仕事をしているお蔭なのだから
感謝して欲しいものだ)
人の生死に関わることならば必要だが
それ以外は大抵 そんなに急を要しない
ならば 人間として もう少し落ち着いたほうが
随分と良い
急ぎすぎると色気が無い
たとえ本当に急いでいるとしても
急いでいないように振舞うべきだ
男性でも女性でも 生きている上で
色気を忘れてはいけない
自分をわざわざ貶める様なことはしない方が良い
話が反れてしまったがとにかく
私が大切にしたいのは そういうことだ
それにしても
あおいの話を一体どうして聞きだすべきか
それが今の私の悩みだ

