その630
☆11月に入った。今年も余すところ2か月。
2週間前の東京は千代田区の如水館で開かれた高校3年の同期会には、36名が出席、大概は関東地方からの参会者で、私が最も遠方からの出席者だった。ドタキャンで急に来れなくなった友人が2名いた。もっとも会いたかった人物だけに無念の思いだ。欠席の理由は二人とも期せずして肺がんによる急性憎悪だと知り愕然とした。。皮肉にもその一人M君から、帰島した翌日葉書が届いており、咳と微熱でやや体調がよろしくないが、貴君との再会を楽しみにしているから何とか出るつもりでいる、と書かれてあった。葉書を手にした時、彼は入院の身で酸素をあてがわれていたのだ。
出席者は健康寿命を謳歌していたが、幹事からは、この手の同期会は今回をもって終わりにしたい、準備も大変で、気力、体力が追い付かなっている、ご了承願いたいとの締めの言葉があった。
してみれば多くの友人たちと一堂に会するのはこれが最後であろう。
☆私の高校は美術科一教室を含めて11クラスあり、一教室約50名、私は303のクラスで、出席者6名、2番目に多かった。女性は全校で一割ほどいたが、残念ながら303からの参会者は皆無であった。もっとも今会っても60余年前の顔は思い出せないだろう
美術科からの出席者はいなかったが、会いたいと思っていた人物がひとりいた。鎌倉に住んでいる平松礼二でなぜか2年上で84歳だが、元気で絵筆をふるっている。ハスで有名なモネを崇敬し、彼の絵を日本風にアレンジした作風を確立、テレビでも何度か紹介された。大型客船「飛鳥3」にも彼の絵が展示されているらしいから、ぜひ一度遊覧を兼ねて乗ってみたいと思っている、と彼には言ってある。
☆孫【次女の娘】に2年ぶりかに会ったが、その成長ぶりには驚くばかりだ。こちらに来たときはイングランドの丘で迷子になって大泣していたが、5歳の今は見違えるばかりだ。そろばんを習っていて、暗算が得意だという。一ケタの問題からいきなり3桁の数字の足し算を問題に出し、「きよみさん、こたえて。競争しよ」とやり出したのにはたじろいだ。足し算のみか二ケタ数字の掛け算の問題まで出して困惑させる。そもそもいい年のわたしのつれあいを「さん」づけで呼ぶことに二重の驚きだ。これまでⅠ、2度しか会っておらず、会話などおよそままならなかったのに。女の子の成長はかくも早いものか。とまれ若い息吹を与えてもらった。
その629
☆当地に起きた不祥事の後始末を負わされたのは結局ここを永住の地と定めた人たちだ。自主的に事の処理に当たらんとボランティアで世話役を買って出てくれている方たちは日夜大奮闘で
ある。多くの皆さんは高齢で、中には病魔と闘っている人もいる。頭の下がる思いだ。
私の次女の連れ合いが千葉で弁護士をしており、彼にも相談したが、この種の問題は長期戦になる、破産管財人や行政と波風を立てず協力を求めることが大事、と助言してくれた。
幸い住人の多くは良識ある人たちだ。自分たちの力で何とかこの難局を乗り切ろうとしている。
☆そうこうするうちに今年もはやあと3か月になった。万博の終わりも近づいているが、私はとうとう行かずじまいだ。花火が打ち挙げられた日、パソナの遊覧船に乗って会場近くまで行き、船上から花火の乱舞を見た限りだ。会場の明かりを遠く眺めながら。それはそれで夏のささやかな思い出になったのだが。
「夏はマリーンスポーツに限る」と嘯いて、うだるような暑さの中での卓球はさぼり、もっぱら近くの浜へ毎夕出てひと泳ぎをするのが日課だったが、それも9月の下旬で打ち切った。慶野松原という景勝地近くに住んでいる友人は、長年の薬剤師業から解放されて毎日が日曜日の生活を謳歌し、万博にも再々行き、海へは午前中から出かけている。80歳で元気そのもの、一時は腰痛が激しく、椎間板ヘルニアと言われ島外での手術も覚悟したはずだが、いつの間にか自主トレで直してしまった。目鼻立ちが見定めがたいほど真っ黒に日焼けした顔で真夏の最中も卓球を続けていたというから恐れ入る。
近近久々に上京の予定でいる。高校3年の同期会に出ようと思っている。皆八十路を超えて2,3年、健康寿命を保っている者30名程が出席予定だという。関東在住者が主だ。前回地元名古屋で開催されたときは90名程が集まったようだが。因みに高校3年時の生徒数は約600名だった。
その628
☆「青天の霹靂」のとは落雷のことだが、我が家の犬は雷が鬼門である。これまでに雷で二度庭の塀を乗り越えて逐電し、丸一昼夜帰ってこなかったことがある。先日も、昼間帰宅して呼んだが姿を見せないので、逐電したと知った。塀は横板を補足して高くしたからまさか乗り越えまいと思ったが、【火事場の馬鹿力で】乗り越えたのだろう。
前夜の雷鳴が気になっていたのだが・・・・・。
例のごとく、警察署、役場の環境課、さては犬猫愛護団体に通知する。我が家の犬をかわいがってくれていたお隣の若奥さんは、車を駆ってそこらじゅうを半日近くかけて探し回ってくれた。
今回は丸二日帰ってこなかったから半ば諦めかけたが、翌々日の早朝、「ピンポーン」と鳴って、眠気眼のままドアを開けると、なんとわが愛犬をリードにつけて隣の奥さんが立っていた。彼女とは拙宅を挟んでお隣のご主人が、出勤時、自宅の屋根にいる彼女【犬のこと】を見つけ、たまたま飼い犬と散歩中だった若奥さんにリードを持ってきてくれるように言って無事保護してくれたという。感謝感激の一コマであった。
☆しかし、新たな青天の霹靂が起こった。拙宅ほか約250軒の管理会社が、突然破産宣告をしてしまったのだ。軽井沢での事業や、当地でもおよそ買い手の付きそうにないシェア―ハウスを建てたりで採算ベースが落ち込んだようだ。4月には安くない管理費を払ったばかりだが、これも宙に浮いてしまい、9月中に再度同額を集める顛末になっている。しかし肝心の住民名簿も差し押さえられており、永住者は5,60名で、他は大阪や京都その他に本宅があってこちらへ来るのは月に一二度だから本宅の住所を調べようがなく、公平に全員から管理費を徴収するのは容易ではない。急きょ管理組合を設立、代表者数名が日夜ことにあったってくれているが、前途多難である。
私は市に掛け合って援助を頼むことくらいしかできない。もどかしい限りだ・