ようやくこれを書く。
3月上旬に参りました福岡。
ワタシのスキスキスーな天神のフレンチレストラン『アニオン』を訪問。
アミューズとロワール産ホワイトアスパラガスを戴きました記事はこちら。
そしてこの日のメイン登場。
1ヶ月半前のことですが感動は薄れず。
カモンレッツゴー。
アナグマ Blaireau ragout (Stewed Badger)!
アナグマです。
ご存じですか。
ジビエであります。
アナグマと云うクマなのかと云えばクマではありません。
イタチに近い動物です。
日本にもおります。
この日戴いたのは田川(福岡)で獲れたアナグマだそう。
昔からむじなと呼ばれていたのはタヌキではなくアナグマだったと云う説も御座います。
馴染みがないようで実は馴染みがあるんです。
アナグマと云う位ですから穴を掘って巣にしています。
そのアナグマをどうやって獲るか。
猟犬を使いました。
穴に潜りやすい体型の猟犬が品種改良されてアナグマ猟専用犬となったのです。
お判りですね。
ダックスフントです。
フンドじゃないよフントだよ。
フントはドイツ語で犬の意味です。
じゃあダックスは。
お判りですね。
アナグマです。
ダックスフント=アナグマ犬なのです。
知らなんだ。
えーそうなんだ。
そんなわけで皆さんも覚えてくださいね。
アナグマは赤身部分が少ないのです。
何が多いかと云えば脂身です。
赤身:脂身が2:8とかになるそうです。
赤身の部分は一旦ほぐして(あるのかな)松の実と一緒にして煮てあります。
ソースは骨から出した出汁を使っているそうです。
そう云えばアナグマ食べたことないです。
初体験。
うひょー。
赤身の下には脂身と白菜。
とても手の込んだ料理。
マイファーストアナグマ。
心してイタダキマス。
ウマウマウー!
アナグマの肉、野趣溢れると云うか、思ったよりも食べ易いと云うか。
食べたことのない味わい、香り。
強いて云えばイノシシとかに近いのか。
それともちょっと違うか。
肉の線維が口の中でするっとほどけて、暴れるでもなく溶けるでもなく。
コンビーフとかの明快さではなくて。
じっくりと味わいの奥深さを探しながらワインと共に戴く。
最終的には血の香りの甘さに気付く。
やはり血か。
松の実がナイスアクセント。
アナグマブラボー。
ウマウマウー!
脂肪は、脂は殆ど落としてあって、コラーゲン部分だけを戴く。
ぷるんとした食感の妙。
そしてここにも甘み。
花ではなく、葉っぱや茎の甘さ。
それがどこかにある。
嗅ぎ分けたりは出来なかったけれど、ふと感じたような気がして。
自然とのホットライン。
野趣。
これが野趣か。
ブラボー。
Bad Boyと共に。
ガレージだけどジャンクじゃない。
こんなのも作っちゃいましたテヘペロってな感じ。
これがアナグマとナイスマッチしたの。
大満足。
続いてチーズとデザートで大団円。
近々記事アップします。
美味しかったです! 御馳走様でした!
アニオン AIGNON
福岡県福岡市中央区天神1-15-14 高木ビル1F
18:00〜翌2:00
日曜休