2020年11月6日、石垣島滞在初日。
忘れ得ぬ経験のことを書きます。
この日の午後に石垣島に到着して。
オニササを食べ、ミートソースを食べ、おでんを食べ、民謡を堪能して。
泡盛もたっぷり飲んで。
それから石垣島の18番街へ。
かつての繁華街中心地。
今はちょっとレトロでファンキーでスナッキーな地域。
その中でナビゲーターの仲山さんが案内してくださったのが『スナック キティーラブ』。
店内は皆さん賑やかに飲んで笑ってカラオケやってらっしゃる。
ここでの仲山さんの一言。
「お母さん、お通し少なめにね」
お通し。
少なめ。
どう云うことか。
カモンレッツゴー。



お通し!
ちなみに当方3名で、この量が少なめ。
ランチョンミート、カマボコ、塩豚(?)、タマネギがどっさり炒められております。
かなりご高齢のマダムがフライパンを振って作ってくださいました。
何だろうこの色合いのポップさ。
このメジャー感。
島の民謡がそのまま食べ物になったような。
イタダキマス。



ウマウマウー!
ああこれは。
この塩味は。
全てを超越したウマさ。
世の他の料理はこの一皿の前に平伏すのではないか。
本当に歌を食べているような気がした。
これを食べるためだけにでも石垣島に来る価値があるのかも知れない。
カラオケのボリュームにちょっとクラクラしつつも箸は止まらず。
お通しブラボー。



お通し、その2!
食べ物は何もオーダーしていないのでこれもお通しです。
オクラのおひたし。
煮たオクラに鰹節と醤油がかかっているだけですが。
ウマウマウー!
これも世界一なのではないか。
そうこうしている間に余所者のワタシの素性が明かされて店内は阿鼻叫喚の大騒ぎになり。
ワタシの横には先程お通しのフライパンを振っていたマダム(昭和12年生まれとのこと)がぴったりと寄り添い。
そしてワタシにカラオケの順番が回って参りまして。
これがまた点数の出るカラオケ機器で御座いまして。
まあワタシは昔カラオケ業界の隅っこの方で仕事をしておりましたので点数システムのことは何となく知っておりまして得点を出すコツと云うかそう云うヤツ。
石垣島の18番街で十八番(おはこ)と云うわけでもないのですが「また逢う日まで」を歌いましたところ。
点数88点。
88点以上ですとお店が泡盛のボトルをプレゼントしてくれることとなっておりまして見事にゲットした次第。
次に行く時までキープしていてくれるそうです。
だからまた行かなきゃね。
また逢う日まで。



お通し、その3!
カラオケで油断していたらてびち登場。
これまた大量にやって来たわけです。
散々飲んで歌っててびち。
ウマウマウー!
でもこれがぷるぷるするすると食べられちゃって。
汁を吸ったキャベツがまたウマくて。
夜も酒もどんどんと深くなって。
自分が石垣島にいることをふと意識すると日本の上を自分がびよーんと伸びる飴みたいになって東京とか横浜に繋がっているような気持ちになってお酒を口からぶわっと吹き出しそうになって。
開けてはいけない箱がその辺の路地裏とかにいっぱい転がっているような気にもなって。
ここには書けないようなことが頭の中をぐるぐると回ったりして。
お腹いっぱいになりました。
キティーラブブラボー。



看板は周りが余りにも暗いのと空気の湿度が高いのとで全然ちゃんと写らない。



ちょっとだけ石垣島の皆さんの仲間に入れてもらったような気がしてウレシカッタデス。
また伺わせてください。
ボトルは飲んじゃってもイイですよ。
美味しかったです! 御馳走様でした!

キティーラブ
沖縄県石垣市字石垣29-101