皆さんこんにちは、今回は、伝説のパリコレモデル・山口小夜子さんの美しく優雅な独特のウォークを紐解いてみたいと思います。

山口小夜子さんは横浜で生まれ、お母様の影響から幼い時からファッションに興味を持ち、母の作ってくれたドレスを着て母親の前で歩くのが好きな女の子でした。

しかし、その結果、小学生に通う中で、そのスタイルや顔立ちなっどが目立ち

いじめを受け、気がつくといつも一人ぼっちで遊ぶ少女時代を送りました。

そんな幼少時代から、やがてファッションの専門学校に通うことになり念願の業界で活躍することとなります。
 

しかし、その間も様々な葛藤の中、モデルへの道が開き、日本女性で初めてパリコレモデルの階段を登ることになります。

しかし、その当時のファッションモデルはヨーロッパが中心で、自慢の黒髪、日本女性としてのアイデンティティーとの葛藤となります。

しかし小夜子は「日本女性の黒髪と歩き方にこだわり」誰もができない小夜子ウォークを武器に一世風靡します。

その後も、様々な活動の中でさらに世界の代表的なスーパーモデルになりました。

 

そんな、山口小夜子さんの優雅で美しいウォークがどのようなものなのか?




こちらのYouTubeをご覧になってみてください。



まず注目するのは、歩幅が極端に小さいのです。

それは、大地から天に向かって軸脚がスーと伸びながら、歩く前に軸を作りながら、その軸に軸を移動をさせるように歩きます。

これは、外国人には無い日本女性独特の身体の使い方から来ています。

あくまでも山口小夜子さんは日本女性としての魅力を捨ててまで、モデルの道を歩もうとはしなかったんですね。

黒いおかっぱの髪型、そしてスーと伸びた博多人形のような目、白い肌・・・
そして、着物を纏った時の様な振る舞い、まさにファッションモデルは小夜子さんにとっては「舞姿」だったのかもしれません。

実際に、ある、インタビューの中で、小さい時の夢はなんですか?と聞かれた時に『幼い時に地元のお祭りの神社の境内で見た白い着物を纏って手には鈴の様なものを持ち優雅に舞う姿に憧れました』と言っておりました。

まさに巫女さんの世界です。

そう思うと・・・山口小夜子さんの世界はすべてが、天と大地を繋ぐ天女の様な存在を目指したのかもしれません。

 

 

また、話の中で、これからやってみたい事はなんですか?との問いに、「グランドに運動会の時にひく白い線を引きたいです!」と言っていました。

それは何故ですか?との問いに、線は怖いんです。

線は、国境や人種を差別する時や制限をかけてします時に使いますね!

でも私は、常に線は自分の可能性をさらに引き出す様に白い線をかきたいんです。

その線は、自然界や自分を取り巻くもの全てを融合させし一体にしていくための私の表現でもあります。

そして小夜子さんにとっての世界は日本女性に生まれたことを大事にした自身の表現を一生涯かけて追求するものだったのでは無いでしょうか?

そして、小夜子さんの線とは・・・

きっと横のラインではなく自身の真上に伸びる、天に向かって真っ直ぐに描かれた無限の線だと僕は思いました。

日本女性は決して世界から引け目を感じたり、外人の真似をする事が幸せではないことを大事にしたいと思います。

 

そして、世界に誇る価値を、今度は私たちが小夜子さんに変わって永遠に引き続き、その線は次への世代に受け継がれる事がとても大事になると僕は思います。