がんについて考える。まとめ…の続きです。
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もう一度、上の図を、別視点で眺めてみましょう。
左側に点線矢印を書いていますが、これは、
抑圧の方向に、「交感神経のはたらき」を表しています。
交感神経とは、自律神経のひとつで、
カラダの緊張を強化し、エネルギーを集中させ、
下の層へ下の層へと移行させます。
いっぽう右側にある上向きの点線矢印は、
「副交感神経のはたらき」を表しています。
副交感神経は、カラダを緩めて開き、解放的に、はたらく神経です。
交感神経は、「今は、出力してはダメだ」
という脳の指令にしたがって、
その伝達情報をカラダに伝えています。
感情表現や生理的欲求は、具体的にはこの交感神経が
ぐぐいっとカラダに押しこめていくのです。
交感神経は脳の指令には従順なので、
カラダを一時的に緊張させます。
しかし、抑圧し、閉じ込めたエネルギーは、
時間差があったとしても、
あとでしっかり解放していかなければなりません。
副交感神経は、
カラダを緩め、休め、回復させることで、
それを担当しています。
交感神経もほんとうは、とても大切な神経なのですが、
ここでは、時間的制約や社会的常識、
他人との関係において自分の欲求を抑えこみ、
カラダを閉じる方向に、はたらくと考えてみましょう。
一方、副交感神経は、
自分を開放すること、自分を開く方向です。
楽しみながらゆっくりと食事をとっているとき、
ゆったり気分でお風呂に入っているとき、
そして、ぐっすりと眠るときに大いに働いています。
現代生活においては、放っておいても、
閉じる方向の交感神経が優位になります。
ですから、日常生活において、意識的に
副交感神経を開放していくこと、
自分をオープンにしていくことが必要になるのです。
具体的には、
・快便、快尿、吐く方を意識した呼吸、
・よく噛んで、唾液や消化液がちゃんと分泌される食事、
・熟睡。睡眠は、ココロが「顕在意識の領域」から、
潜在意識の政界へとリリースされる行為、
・そして、涙や笑いなどココロをオープンにすること。
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交感神経(閉じる)、副交感神経(開く)の関係において、
vanillaさん が、非常に鋭いことを考察してました。
「おのころさんの考えで言うなら、カラダが閉じて閉じて、
そして、固まりにまでなってしまった腫瘍を、最終的には、
「手術」という医療の手を借りてまで、人のカラダは外に出したいのね」
なるほど…、さすが。
開腹手術(かいふくしゅじゅつ)というくらいですから、
人は、物理的に「腹を割って」まで、
自分の内側を表現したい生き物なのかもしれません。
カラダの内側に、いろーんなエネルギーを、ためてためて、
とうとう物質化されてしまった腫瘍…、
そこには、一筋縄ではいかない、
それはそれはせつないストーリーが宿っているでしょう…。
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