前回は、ヌーソロジーの概念である「人間の内面と外面」について見ましたが、今回はさらに場の理論を通じて私なりに見ていきたいと思います。
場の理論において、素粒子とは、場がエネルギーを与えられて励起した状態のことを言います。
場とは、エネルギーレベルが最も低い基底状態であり、また真空とも呼ばれるものですが、その真空が相互作用によってエネルギーレベルが上がった状態を素粒子と捉えるわけです。言い換えれば、場がエネルギーを与えられて振動した状態でもあります。
一方、私たちの意識場も、相互作用によって常に励起しています。
例えば、私たちの五官と外の世界が相互作用することで、目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで、舌で味わって、皮膚で触って、というふうに五感が生じるのは、意識場の励起と捉えることができます。
また、私たちの思考や感情が現れるのも、多くは他者との相互作用によって励起した状態と捉えることができますね。
このように思考や感情が励起したり、五感が生じる意識場のことを、言い換えると被観察系の意識場を、ヌーソロジーの概念で「人間の内面」と呼びます。
なお、被観察系というちょっと難しい言葉を使いましたが、これは”観察される側”のことで、反対に”観察する側(=観察系)”の意識場を「人間の外面」と呼びます。
つまり、意識場と言っても、内面と外面、あるいは被観察系と観察系に分けられるのですね。
ちなみに今回は、場の理論を取り上げましたが、意識場に励起する思考や感情、あるいは五感(五官を通じて生じる感覚)を素粒子と捉えると、意識空間と素粒子空間の共通点が多く見えてくるのではないかと思います。
実際、場の理論において素粒子は生成したり消滅したりするものですが、意識場においてもそれは同様ですね。
また、今の科学は人間の内面を観察し、追求する世界観なのですが、その人間の内面を観察する観察者もまた、人間の内面に陥っています。一言で、差異が見えていないのです。
しかし、宇宙の真実を、本当の意味で識るには、上図の通り、人間の外面に出て、そこから観察しなければならないでしょう。
本来、人間の外面とは無意識の世界なのですが、その無意識の世界を少しずつ意識化、つまり顕在化していくことで、宇宙の真実が私たちの目の前に開けてくるだろうからです。
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