音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -15ページ目

豪華版のご案内

 随分時間が経ってしまいましたが、9月のメンターオのライブは、またも予約満席でした!古典タンゴばかり、しかもほとんど同じスタイルの演奏ばかりなのに、です。本当にありがたや、ありがたや。

 

 このバンドは、他ではやらない内容のリハーサルをやっています。

 言葉にできることではないのですが……リズム、メロディーのエレガントさ。そんなものに全力を費やしています。

 それは綺麗な音とか、正確な音程(というのも、何とも言えない所がありますが)、ピッタリ合ってる、とかとは違って、聴いている人に分からないかもしれない。だから、損か得かというと、このこだわりは損なのでしょう。でも、その部分に核心があるのかもしれないし、そこに突っ込んでいくことで伝わるものはあるんじゃないのかなあ、としばらく前から思っています。そのこだわりが、他にはないこのバンドの魅力になっているのかも。

 少しずつ、でも確実に核心に迫っていっている、と僕は思います。

 

 次回は11/13(日)。KaZZmaさんの歌も入って、断然、豪華版です!ぜひご一聴ください。今回も、残席が少なくなっています。ぜひお早目のお問い合わせを!

11/13(日)

 OPEN 16:00 START 17:00
  雑司が谷 エル・チョクロ http://el-choclo.com/
 東京都豊島区南池袋3-2-8
 charge:予約4500円 当日4800円 学生3500円
出演:
 池田達則(バンドネオン)
 専光秀紀/宮越建政(ヴァイオリン)
 松永裕平(ピアノ)
 大熊慧(ベース)

 ゲスト KaZZma(ヴォーカル)

 

扉を開けて…ライブへ行こう!?

 先週は、こんな場所で本番がありました!

 新橋、アルテリーベ東京。素晴らしい場所でした。

 演奏をする場所として、ということも勿論、ここは素晴らしい人達に出会える場所。忘れられない日になりました……。

 出演は、小松真知子とタンゴクリスタル。練達の真知子さん率いるガッチリのアンサンブルに、強力なヴォーカルが二人も入ってくるのです。その音楽的なパワーはまさしく、圧巻。人の声って、凄い!人の心の扉が開くような感覚を覚えます。

 

 この本番はクローズドだったので特に宣伝していませんが、タンゴクリスタルでは、まだまだ年内に色々本番があります。例えば、来月のライブです。この時もツイン・ヴォーカル!皆様、ぜひ!

 

11/15(火)

雑司が谷 エル・チョクロ

      http://el-choclo.com/

open 18:30  start 19:30 charge 6000yen

出演:小松真知子とタンゴクリスタル

 小松真知子 piano

 北村聡 bandoneon

 田辺和弘 contrabass

 KaZZma vocal&guitar

 小島りち子 vocal

 宮越建政 violin

お問い合わせ:TEL 03-6913-5539 MAIL info@el-choclo.com

発表会にはドラマがある。

 ちょっと想像してみてください!

 自分が、大人になってから、ヴァイオリンを始める。3歳の頃からずっと習っていないと、弾けないという噂の、アレです。一生懸命なのだけれど、仕事の都合に振り回されて、まるで思うように練習もできない。そんな時に、発表会がある。上手になりたいし、先生もうまく言うので(そんなことはないのですが)、出ることになっちゃった。実は、どれくらい弾けないか、大人だから大体分かる。それでも、人前に立って、演奏する。生まれて初めて、演奏する。

 

 

 発表会。

 今年は出演できた方が多く、賑やかになりました。賑やか過ぎて、立ち見になってしまった方もいらして、非常に申し訳ないことになってしまいました……。すみません。

 

 今回は、楽器を始めて丁度10ヶ月の生徒が二人、出演しました。いずれも20代で、仕事をしながら取り組んできました。

 きっちりレッスンできたわけではありません。仕事が忙しくなれば、急に回数が減り、月に一回になってしまったり。しかしそれ以前に、そういう時には、そもそも個人練習ができなかったはずです。急に忙しくなるような仕事の場合、突如下手になってしまうことさえあるのです。本当にどうやってやっていたのでしょう?さあそこで、冒頭の状況を想像してください。……これは痺れます……。

 そんな中で、(弾かない人には分かりにくい内容で、すみません)一人はきっちりスピッカートで(弓を跳ねさせながら弾きます)、もう一人はレガートとマルテレ(弓に圧力をかけて弾き始めたらすぐに抜いてさっと弓を走らせ、音を抜きます)で、弾いちゃいました。始めて10ヶ月なのに、弓の跳び具合やら音の抜き加減まで要求されるのですが、やってのけました!尊敬です……。

 子どもたちは子どもたちで、もちろん大変です。テストも受験もある中で、やってくるものなのです。

 また、大人になって再開した人たちは、子供の頃にまったく想像もつかない、極度の緊張状態、いわゆるアガってしまうことを体験する人も多くいます。

 

 それにしても、本当に緊張するものです。終了してみたら、奥歯が痛いという。

 物凄い力で噛み締めていたらしいのです。そう、生徒のみなさんももちろんですが、自分自身が極度の緊張状態でした……。

 関係者の皆様、お疲れ様でした。本当に素晴らしかった!