音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -11ページ目

東京・春・音楽祭へ!

 「東京・春・音楽祭」

 http://www.tokyo-harusai.com/index.html

 (リンクのページ右側が、総合パンフレットをダウンロードできます)

 東京文化会館のある上野を舞台に、毎年春、約1ヶ月に渡って開催される、国内最大級のクラシック音楽の祭典。国内外一流アーティストによるオペラ、オーケストラ、室内楽など幅広い演奏会が披露される音楽祭だそうです。

 2/4の『ラ・クンパルシータ 百年の物語』で演奏にあたる、メンターオ五重奏団。この音楽祭に出演します!
 僕は以前、小松真知子とタンゴクリスタルで、この音楽祭に出ていて、2回目なのですが、タンゴのコンサートで東京文化会館というのは、とても新鮮です。

 タンゴ界の誇る歌手KaZZmaさん、さらにダンサーさんたちも出演する豪華版。楽しみです!みなさまぜひ!

昼下がりのアルゼンチン・タンゴ
~タンゴ史に輝く古今の名曲を集めて

 http://www.tokyo-harusai.com/program/page_4930.html
4.12[木]14:00開演(13:30開場)
 [約90分/本公演は休憩がございません]←あるかもしれません。
東京文化会館 小ホール
■出演
メンターオ・キンテート
 バンドネオン:池田達則
 ピアノ:松永裕平
 バイオリン:専光秀紀、宮越建政
 コントラバス:大熊 慧
ボーカル:KaZZma
ダンス:(調整中)

後先考えずに燃え尽きようと思います。

 モニターアームなるものを部屋に導入しました!こういったものです。

 PCのディスプレイを、壁際のCDラックに張り付かんばかりの所に設定できました。とても省スペースになり、ニンマリしです。

 楽譜を書く時には、ディスプレイを写真の右の方に振ることで、左手でピアノを弾きながら右手でマウスがカチカチできます。非常に効率よく作業できる、……というイメージが。

 この部屋でレッスンもしていますが、少し広くなりましたよ~!

 

 さて今週末、3つの本番がありますが、そのうちの二つを紹介させて下さい。折角広くなった部屋に、全然いないのですが……。

 

 小松真知子とタンゴクリスタル――パワフルなツインヴォーカルで!
 今年、クリスタルには、ライブには出なかったので、あまり宣伝をしていないと思うのですが、名古屋に2回も行ったり、ディナーショウなどなど、変わらず参加しています。練り込まれた充実のサウンド、幅広いレパートリーは、30年以上を駆け抜けてきた、タンゴクリスタルならではのものです。
 アルゼンチンタンゴを踊るミロンガですが、踊らない方にも席があり、十二分に楽しめます。みなさま、ぜひおいでください!

 年忘れライブミロンガ 2017
12/17(日)open19:00 live stage20:00〜(2ステージ)
 シン・ルンボ(四ツ谷)http://www.corazon-de-tango.com/
  新宿区三栄町7番地ヴィラアートYOTSUYA 2F(四ツ谷駅徒歩3分)
  TEL.03-3353-1756 MC:4000円
 出演:小松真知子とタンゴクリスタル

   小松真知子(Pf) 鈴木崇朗(Bn) 宮越建政(Vin) KaZZma(Vo) 小島りち子(Vo)

 

 古典を真摯に追求するメンターオ五重奏団。久しぶりに東京でのライブです!
 あくまでタンゴのリズムにこだわり、メロディーを古典タンゴらしいエレガントさで歌うことを、追求します、愚直なまでに。
 もし、ピアソラしか聴いたことのない、という方がいましたら、ぜひ一度体験して下さい、このリズムを、歌を。ピアソラ音楽の根っこにある、古典タンゴの世界を!

12/16 (土) 午後4時開場 午後5時開演

  エル・チョクロ(雑司ヶ谷) http://el-choclo.com/contents/?page_id=4
  〒171-0022東京都豊島区南池袋3-2-8
  TEL 03-6912-5539 E-MAIL info@el-choclo.com
  ライブ・チャージ:4000円
  出演:メンターオ

   池田達則 (バンドネオン) 専光秀紀 (バイオリン) 宮越建政 (バイオリン) 松永裕平 (ピアノ) & 大熊慧 (コントラバス)

 

 今年の本番も、もあと数回になってきました。一つ一つ、後先考えずに燃え尽きようと思います。

ラ・クンパルシータ 百年の物語(1)

 今夏、名古屋で行われたあの公演、満を持して、東京に上陸です!

 豪華二部仕立てでお届けします。

 

 第一部はずばり、ラ・クンパルシータ物語。

 

 今年、初演百年。24時間、世界のどこかで演奏されている、といわれる名曲です。

 しかし、この曲は最初、名曲などとは程遠いものでした。それが今日の姿になるには、様々なドラマがあったのです。――かなり想像を超えたドラマでした!

 ラテンアメリカ音楽研究、特にタンゴへの比類なき造詣で知られる、西村秀人先生(名古屋大学大学院准教授)と、僕とで書いた物語。先生が語ります。その話に関連する曲を、合間に演奏していく形で、物語が進行します。
 

 ただ素朴なメロディー2つがあっただけの曲が、さる巨匠の手によってタンゴになり、どういうわけなのでしょう、様々な巨匠、名人、奇人変人が、新しいメロディーをくっつけたり、シビれるようなソロを作っちゃったりして、この曲の魅力をドンドン足していったのです。言わば、歴代タンゴ・ミュージシャンの個性が、クンパルシータを変えていった。

 そういった訳で、今のこの曲は、それまでのタンゴの歴史がギュッと詰まった曲になっているのです。アレンジでほとんど違う曲にしてしまうことさえ、ままあるのがタンゴ。やはりある意味、いかにもタンゴらしいかもしれない、と思います。

 

 ついでに、作曲者の人生が、何ともタンゴの歌詞みたいな人生です。

 ここのところは、話の中身そのものなので、あまり細かくはご紹介しませんが、ダメ人間とも言えるし、自分の生み出した曲に人生を振り回されてしまった人、とも言える気がします。

 いや、他人の人生をとやかく言うことは、おそらくほとんど、どこかが的外れなのですが、少なくとも言えることがありました。クンパルシータがなかったら、その後、彼の才能、能力が引き出されることはなかった、という不思議が。

 なるほど人生は、嫌になるほどシニカルで、矛盾に満ちているけど、それでもやはり素晴らしいなあと、制作していて感じました。

 

 休憩を挟みまして、『タンゴ黄金時代の肖像』をお楽しみ下さい。

 これは普通のライブ形式で、西村先生のへーほー連続の解説がつく、スペシャル・ヴァージョン。

 作曲者ロドリゲスさんが亡くなったのは、丁度タンゴが2度目の黄金時代、最盛期に入った頃。今日聞かれるタンゴのスタイルや何かの多くは、この頃のものです。

 

 音楽だけでなく、物語まで楽しめてしまう、贅沢なライブになります。ぜひお運び下さい!


2018年2月4日(日)開演15時(開場14時)

 エル・チョクロ(雑司ヶ谷) http://el-choclo.com/contents/?page_id=4

 〒171-0022東京都豊島区南池袋3-2-8
 TEL 03-6912-5539 E-MAIL info@el-choclo.com

 前売4000円(当日4500円)

企画・構成・語り:西村秀人(名古屋大学大学院准教授/ラテンアメリカ音楽研究)

演奏:メンターオ五重奏団

 バンドネオン 池田達則

 ヴァイオリン 専光秀紀

 ベース 大熊慧

 ピアノ 松永裕平

 構成・ヴァイオリン 宮越建政