月曜は大学病院への通院日でした。
(って、一週間も経ってしまってますが)
ちょっと得した気分の通院日
この日は裏の川沿いの桜が満開で、
ガラス張りの待合室からも
満喫できました。
お会計後、名残惜しくて
ぐるっと遠回りして帰りました。
25年前ここに入院していた時は
抗がん剤治療で白血球が
大分低くなってしまい、
3か月以上隔離状態での春でした。
でも桜が開花の期間は
「僅かな時間なら」と外出許可が出たので
友人が車を出してくれ、
病院近くの桜の名所、
飛鳥山公園を目指したのでした。
しかし、、、、
駐車場が無くてグルグルと。。。
諦めて病院に戻ると
病院の裏に広がる
この石神井川の桜並木が私達を
「灯台下暗しね」とでも言うように
出迎えてくれました。
四半世紀経った今となっては
笑い話です。
さて今日は自分の宝に関して
「灯台下暗し」的な文章を書きます。
(↑初版の「宝」のカード(左)は
今のと少し色が違います)
お付き合い下さると嬉しいです。
~~~~~★~~~~~
イヤミスの女王の言葉はさすが!
上記に書いた通院日に
ちょうどNHK『あさイチ』では
作家の湊かなえさんが出演と知り、
録画予約をして出かけました。
以前に彼女の作品「ユートピア」を読み、
独特の世界観には興味があるので。
※湊さんの「ユートピア」についての
過去ログ→ こちら
さてこの4/7のあさイチは
『教えて先輩たち!』という企画で
視聴者の悩みに「人生の先輩」が
答えるというものでした。
最後に湊さんをはじめとして
出演者達が色紙を書いていました。
私が注目の湊さんの色紙には
↓
「誰かの人生と交換することになった時、
手放したくない
と思ったことがあなたの人生の宝物」
さすが人気作家の言葉は深いですね!
(↓ワンセルフカードにも
「宝」というカードがございます)
宝の山で暮らしているんだなぁ
さて、では私は
何を手放したくないんだろう・・・?
すると、あれも、これも、それもと、
あきれるくらい手放したくないものだらけ。
例えば
「一流シェフが調理場にいるような
豪勢な生活ができるよ」
ともし言われたとしても、
(↑そんな可能性は全くないけど)
古くて狭い家の台所で
へたっぴだけど工夫したり実験しながら
常備菜や酒の肴を仕込む日常と
交換するのは嫌!
そして何よりも交換したくないのは
ワンセルフカードと
それにまつわる時間や人間関係を
手放すのは絶対に絶対に嫌!
「手放したくない」
「交換したくない」ものを
積み上げた宝の山で
私は日々暮らしているのだなぁ、
と思い至り、しみじみしました。
奇しくも明日4/14は
ワンセルフカード
セラピスト認定講座の記念日。
(↑20年前は左のような
手作りカードでした)
2012年4/14から認定講座がスタートし
今日までおよそ1,100名が
参加して下さっています。
改めてありがとうございます
これを読んでいる皆さんも
湊さんの問いかけからご自身の宝を
よかったら探ってみては?
そこから見つかるそれぞれの宝は
「勝った負けた」という競争は存在しない、
きっと穏やかなもののはずですから。
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春になると思い出す春樹氏の名文
先日「村上春樹作品は要約が難しい」
と書きましたが→ こちら
要約だけでなく、
アニメ化も映画化も演劇化も難しい、
とファンの一人としては思って40数年。
というのは20代に「風の音を聴け」が
映画化されたので劇場で観たのですが
私にはがっかりだったから。
でも今月からNHKがドラマ化してますね。
今のところ4作中2作見ての感想は。。。。
1980年代初頭のあの映画よりは
ずっとよいです。
でも感想はなかなか一言では語れませんが、
あえて申すと映像も役者さんも音楽も
健闘しています。
口直し(?)に
春樹氏の春に関する名文を記して
今日のブログを終わりにします。
↓
僕は冬が終わって春が来るたびに
いつも宇宙の神秘について考える。
どうしていつもこう
同じ春の匂いがするのだろう、と。
毎年毎年春になると
必ずちゃんとこの匂いがするのだ。
とても微妙な
かすかな匂いなのだけれど、
いつもぴたりと同じだ。
(「ダンス・ダンス・ダンス」より)
これは何回読んでも
私にとっては名文です。
いつ読んでも春の香りが
立ちあがってきます。
今日も最後まで読んで下さり
ありがとうございました。
