そして雨が降るだろう 〜熱田神宮・前編
夕方、施術の予定のあったYKさんとお別れして、Jibierさんと僕は熱田神宮にお詣りしました。熱田神宮。言わずと知れた三種の神器の一つ草薙神剣が御鎮座する神社ですが、Jibierさんも僕もこの日が初めてのお詣りでした。初夏の日差しから僕たちを優しく守るように空を覆う鎮守の杜には古代の匂いが漂っています。はぁ〜幸せ。(◍´ಲ`◍)一歩、一歩、砂利を踏んで熱田大神へと近付いていく感覚はときめきにも似ていました。熱田神宮の中央に立つ御神木の大楠は僕に何を語るでもなく、ただその存在を示すことで歓迎の意を伝えてくれているようです。そして本宮が視界に入った瞬間、上空に二柱の龍神がいるのがわかりました。一柱は青空をダイナミックに泳ぎ、もう一柱は能天気に空に浮かんでまるで僕たちに手を振っているようです。思わずにっこり微笑んで第八感を二柱の龍神に合わせてみると、見えない世界がとても喜んでくださっていて何かのおもてなしの準備をしてくれているような賑やかな騒めきの音が聞こえて来ました。それでふっと思いました、雨が降るだろう、って。熱田大神にはじめましてのご挨拶と感謝の気持ちを申し上げてから空を見上げてみると、先程までの青空には低い雨雲がかかって一羽のカラスが千木に止まって空の様子を伺っています。そしてしとしと、雨が降りました。秦基博 / はじまりはいつも雨しとしと降る雨は、別宮の八剣宮をお詣りする頃には上がって、気付くと目に見えるこの世界は溢れんばかりに輝いて見えました。スーーーっと高く空に伸びる木がこの雨の意味を象徴していたように思えます。写真はJibierさんが撮ってくださいました。素戔嗚尊に惹かれたのか、単純に色彩に惹かれたのか。熱田神宮唯一の朱塗りの社殿・南新宮社は潤んだ世界をより一層鮮やかにしていて僕の心は訳もなく釘付けになりました。そしてなぜか土偶の像があって、雨上がりの太陽がピッカ〜ン!!と照らしています。この時の僕には熱田大神から何か受け取るべきメッセージがあるけれど、それが何かわからないことだけがわかりました。一歩、一歩、砂利を踏んでそれでも幸せな気持ちに包まれながら見上げた石灯篭にまた“鹿”を見付けた僕は、熱田大神が伝えようとしてくださっているメッセージを“しか”と受け取るため、再びお詣りに来ることを心に誓うのでした。つづきます。....〆(*´∀`)