いつも選手の方々のことばかり書いていますが、昨日のブログに対しコメントをいただきましたので、今日は、競技専任スポッターについて書きます。

6年前、JAPANカップで最初に生のチアを見たときのことです。

開会式で、競技専任スポッターが紹介されるたびに、観客席や選手席から、かなり大きな声で「○○さ~ん!」のような声援がとび、びっくりしました。

これは、ネット上にあがっている「チアリーディング、あるある」などの企画においても、しばしば取り上げられている現象で、チアリーディング大会独特の伝統風景のようです。

あとでわかったのですが、顧問やコーチの方だったり、あるいは何かの練習の機会にお世話になったりということで、競技専任スポッターのうちの多くの方を選手の方々はすでに知っており、尊敬や親愛の意をこめてのコールのようです。

競技がはじまると、競技専任スポッターの方々は、ほぼ安定して乗っていると思われるスタンツに対してまで、腰をガッシリ入れて、今にも飛びかかりそうなほどの気合で構えます。

当時は、これを見た初心者の私は、「大げさだなぁ。そこまでしなくても良いのでは」と思ったものです。

しかし、その後、沢山の演技を拝見し、「そこまでする必要があるのだ」ということがわかりました。

今では、あの構えに全く違和感はありません。

まれにですが、ミドルがベースの肩から足を滑らすような感じになることがあり、そんな場合は一瞬にしてスタンツが崩れますので、あのくらいの構えでないと対応できないようです。

そんな構えからの猛ダッシュで、選手の方をナイスキャッチしたときには、演技としてのミスに落胆しつつも、拍手してしまいたい衝動にかられてしまうこともありました。

また、ダッシュで間に合わないときも、片手一本で選手の方の衝撃を少しでも和らげようと、身を挺して滑り込んでいらっしゃることもあります。

その他、ポンポンの破片が青マット上に残っているときには、目ざとく見つけて手際よく処理し、後のチームの選手がその破片を踏んで滑ったりするのを未然に防いで下さっています。

今回のJAPANカップのNHKのBS1の放送では、解説者の方が競技専任スポッターの方々に関して説明されるときに、最大限の敬語を使って話されていたのが非常に印象的で、とても好ましく思いました。
そして、いよいよ、JAPANカップ当日です。

まずは、Bマット付近の様子。

箕面自由は、タブレット画面の動画を見ながら、演技のチェック。

そして、円陣を組みます。

円陣の中で掛け合う言葉を横で聞いていたコーチから、「生ぬるい!」「こんな瞬間、アカン!」「もっと強気!」と叱咤激励の言葉が飛びます。

そして、いよいよ、決勝本番の演技です。

最初に登場したのは、準決勝3位の千葉明徳。

放映されたのは、2分30秒の演技のうち、24秒。

バスケットトス、距離出した1-1-1×2基、トップの逆立ち、ダブルアップ2基、あたりが抽出されていました。

次に登場したのが、準決勝2位の梅花高校。

放映部分は、千葉明徳より長くなって、50秒。

タンブリング、ヒルヒル5基、Wバード、ダブルアップ×3、ダンスのあたりが選ばれていました。順当な選択だと思いました。

ダブルアップの最後の基は、残念ながら落下があって、競技専任スポッターにがっしりキャッチされたわけですが、今回の番組で、「競技専任スポッターって、やはり凄いな」と気付くことができた瞬間がありました。

普通は、キャッチした瞬間はキャッチした選手のほうに注意を向けそうなものですが、この競技専任スポッターさんは、キャッチすると同時に、さらに上からの落下がないか、ギロリと鋭い視線で上のほうに気を配っていました。

たしかに、あの無防備な状態で、さらに上から選手が落下してきたら大事故になるわけで、さすが、専任スポッターと呼ばれるだけあって完璧な仕事をなさっていると感心しました。

さて、番組のほうですが、梅花高校については、ダンスの途中で、キス&クライに切り替わりました。

キス&クライでは、頑張って笑顔を作っていらっしゃいましたが、退場通路では、涙の円陣。

昨年度、梅花高校はJAPANカップでも高校選手権でも準決勝では良いところまでいっていながら、大変惜しい感じで優勝を逃しておりました。そして、昨年度は密着取材番組がなかったため、「やったー!」のキス&クライだけは拝見できたものの、退場通路での様子はファンにはわからない状態でした。そんなわけで、ファンとしては、なんだか心の中がモヤモヤした状態を引きずっていました。

そして今回、ひさびさに梅花高校の競技後の様子を拝見しましたが、やはりそうだったんだな~と思いました。

番組のナレーションも「やっぱり、悔しい」でした。

ぜひ、12月の高校選手権で倍返しして欲しいものです。

そして、番組のほうは、準決勝1位の箕面自由の演技に進みます。

放映部分は、さらに長くなって、1分36秒。

タンブリング、バスケットトス、リワインドからのダブルロール、ダブルアップ×3基、ダンス、パートナースタンツ3基、ダブルアップ、旋回バード、2-2-1からのWツイストなど、主要な部分は全て放映されました。

ノーミスでキス&クライ。

選手の方々は、得点が出るのが楽しみでしょうがないという表情で、得点を待ちます。

キス&クライの映像は、NHKが正面から撮りますので、BS11は、NHKに正面は譲って選手にとって左前あたりから撮っていました。

そうです。「やはり、あのカメラだったんだ!」と思いました。

「とすれば、このあとは、ボードの裏側にまわりこんで、退場通路まで選手の方々を追うはず!」と楽しみにしていると、まさにそのとおりの映像となり、見ているこちらも、「やった~」という気分になりました。

喜びあう選手達。

総監督さんは、「やってきたことを、そのまま出しただけです」と、キリッとした表情でおっしゃっていました。監督冥利につきる瞬間ですね。

こうして、今回の密着取材ビデオは終わりました。

スタジオに戻って、中畑さん、女性アシスタント、ゲストの元水泳女子選手の3人で感想を語り合う時間となります。

中畑さん、泣いているように見えました。

「やって! おれ、ちょっとこういうの苦手なの」と、ビデオ終了直後は、元水泳選手に会話を代わってもらっていました。

いい番組でした。

そして、JAPANカップの1位~3位ずばりの取材となったことも素晴らしかったです。

もし、高校選手権を対象に、どこかのTV局が密着取材して下さるのなら、目白研心も見たいけれど、最近メキメキ実力を上げて高難度技満載の東京高校の秘密に迫ってもらいたいと思いました。
さらに、続きです。

舞台は、また箕面自由の桂門ホールに戻ります。

3年のベース選手が、実は膝に怪我をかかえていることが紹介されます。

医者には手術をすすめられたということですが、本人は、「このメンバーの中で、3年最後の夏を優勝で決めたい」と、おっしゃっていました。

ただ、練習中のジャンプやバク宙の場面などでは、大事をとってか、その技の部分は立ったままでスルーしていました。

そして、今回の番組の2人目のヒロイン登場。

2年生のトップ選手。

例の連続技の中のダブルロールの部分が決まらず、苦労している選手としてとりあげられていました。

この選手のために、何度もダブルロールを練習している様子で、円陣を組んでのディスカッションの中では、他の選手の方々からの厳しい発言も飛んでいました。

最後はチアノートの紹介。

今回の2人のヒロインのチアノートの中身が、紹介されていました。

チアノートには、コーチの方が赤ペンで書き込んだと思われる短いメッセージもありましたね。

大会前の密着取材部分は、ここまででした。

番組の映像がスタジオに戻されると、中畑さんの一言目は、「凄い世界だね」。

中畑さんは、円陣を組んで仲間同士が真剣に指摘しあうところにびっくりした様子でした。

あたかも先生や監督のような言葉のかけかたを、選手同士でやっていると。

「男の世界では、みんながいる前で、このように直球でやりあうことはまずない。せいぜい、2人っきりになったときに、(そっと)ああした方がいいんじゃないかいと言うくらい。こういうのは、女子の世界だからかな」

とおっしゃっていました。

文理大などでも、同じように真剣な討論が行われていたことから考えると、男女はあまり関係がないんじゃないかと、私はそう思いましたが、どうなんでしょうか。

むしろ、チアが「組んでやらないと練習にならない」という超団体競技であることや、お互いに命を預けるほどに他者に依存して初めて成り立っているという特異性があることに起因しているのかもしれないと感じています。

いずれにしても、中畑さんの疑問に対する答を出すには、大濠高校のことに詳しい方にお聞きすることも必要なのかもしれないと思いました。

(つづく)
続きです。

早いもので、「なせばナール」が放映されてから3年以上が過ぎています。

このため、箕面自由の選手の方々の中で、お名前とお顔が一致する方は、ついにひとりもいなくなっていました。

大会での演技を拝見しても、誰一人として識別できないのは、やはりさびしいものです。

そんな状態でしたので、今回、2人の選手にスポットをあててくださって、また少しベアーズが身近なところまで戻って来てくれた気がしました。

そのひとりめとして登場したのが、3年生のベース選手。

トライアウトをトップの成績で通過、ということで選ばれたようです。

超強豪チームの73名の選手の中のトップですから、やはり凄いです。

どんな方かと思って見ていると、静岡出身で、小学校からチアを始めて、チアを頑張るために箕面自由学園にやってきたのだと紹介されます。

「もしや」と思い、2010年のJAPANカップのプログラムを取り出して調べたところ、伊豆の国チアリーディングチーム(Powerful Kids)のAチームの選手リストの中に、小学校6年生としてお名前がありました。

そう、私にとって記念すべきチア観戦の第一日目。

そして、梅花高校が初優勝した日。

その日、その優勝シーンの2時間ほど前に、私はこの選手の演技を見ているのですね。

もちろん、そのときに6年後にこうなるとの意識はしていませんので記憶には残っていませんが、少なくともあの記念すべき日の私の目の網膜上にこの選手が映っていたと思うだけでも感慨深いものがありました。

このベース選手のインタビューや、練習中での活躍の様子のあとは食事のシーン。

食事中もチアに関するディスカッションが絶えません。

そして、いよいよ今回の大会での目玉となる技の紹介です。

とりあげられたのは、例の技です。

3基が地上のヒールストレッチの姿勢のままリワインドでエクステンションヒールストレッチへ。そして4基に増やしたあと、ダブルロールしてヒルヒルしてダブルツイストでディスマウントする技。

この技の難しさがナレーションで解説されました。

そして、舞台は変わって、梅花高校。

映し出されたのは、例の円形の礼拝堂(?)。

梅花高校は、練習場所が一定していないようで、この円形の建物の他、体育館のようなところや、やや天井の低い四角い部屋も使って練習しているようです。他の部活動との兼ね合いで、曜日ごとに使える場所が違うのかもしれません。

いずれにしても、私は、この円形の空間がとても好きです。

特に、パートナースタンツを下から見上げるアングルで、プラネタリウムのような半球状の天井が見えるところなど、選手の方々の姿が格好良く見えて大好きです。

そして、監督が登場。

箕面自由学園出身であることが紹介され、「箕面イズムを知る指導者だ」と。

初めて聞きました、「箕面イズム」って言葉。

でも、定義なしでも、なんとなく伝わるところが凄いです。

選手達に激を飛ばす監督さん。

そして、梅花高校についても、今回の大会での目玉となる技の紹介がありました。

もちろん、ヒルヒル5基です!

言うまでもなく、私が最も大好きで、私にとって最も重要な技ですが、今回は後ろから撮った映像があったのが、非常に貴重でした。

なるほど、あんなふうに見えるんだ、と感動しました。

選手席の方々は、いつもご覧になっているアングルだと思いますが、一般客にとってはとても貴重な映像なのです。

そして、監督さんは、「梅花高校がはじめてチャレンジした技で、先輩達の代のものを引き継いで、5基をしっかり完成させられるかが(鍵だ)」とおっしゃいます。

NHKでもBS1の放送でも、解説者の方が監督の言葉として「卒業したあと、同じレベルを保つのが非常に難しい」と紹介されていましたが、まさにそうですね。

特に、梅花高校は、最強世代がこの春に卒業してしまいました。それでも、ヒルヒル5基が引き継げているというのは、本当に素晴らしいことだと思います。

その次のシーンは、お弁当チェック。

選手の方々が1列に並んで、監督にお弁当を見せて、ポジションに応じたアドバイスをもらいます。

可愛いお弁当に対しては、「ご飯、少ないんちゃう?」

体格の良い選手が沢山の箱に入った大きな弁当を見せると、微笑んで「いいよ、食べて大きくなって!」

そういえば、BS1の放送でも、「保護者の方々が食事管理など含め自主的に。。。」と紹介されていましたので、このお弁当チェックは、保護者の方々とも一致団結しての新しい試みなのかもしれないと思いました。

最後は、千葉明徳が登場。

こちらも、練習現場である体育館に乗り込んでの取材です。

まず紹介されたのは、HOPPERS名物の「体育館の雑巾がけレース」

選手の方々が一列になって、雑巾がけ走で速さを競っていました。

こんな名物があったとは、知りませんでした。

そして、監督のインタビュー。

選手全員のタイミングが揃うことが必要だが、「まだ、スッキリしてこない」と指摘されていました。

この「タイミングが揃うとスッキリする」という発想は、なんとなくわかるような気がして、「なるほど」と思いました。

千葉明徳の最後は、円陣になってつないだ手を振りながら歌を歌うシーンでした。

なんだか、良かったです。

(つづく)
BS11は、ビックカメラの子会社がやっている独立系のTV局だそうです。

そのBS11の9月26日の「スポーツ応援団」でチアリーディングが取り上げられると知ったのは、ハリーさんの掲示板で管理人さん自らの投稿を拝見してのことでした。(ハリーさん、ありがとうございます)

早速、番組のWebページを見てみると、

『特集企画では「チアリーディング ジャパンカップ」に密着。日本一をめざし、青春のすべてをチアに捧げた女子高校生たちの夏を追う』

とありました。どの高校を取り上げるのか書いていないし、2つある特集のうち2番目に書いてあるテーマなので、実はあまり期待していませんでした。

「当日、TVカメラの存在に気付かなかったなぁ。ということは、あまり力の入った取材ではなく、出演者の出身校あたりの活躍を軽く取り上げながら内輪ウケしつつ、ついでにJAPANカップにも触れる程度じゃないかな。まあ、今回はスルーでも良いかな」とも思っていました。

ただ、先日見たBS1の映像の箕面自由のキス&クライのところで、画面右すみに放送局が用いるような大きなカメラが見えたのが気になりました。

さすがに天下のNHKが自局のカメラをフレーム内に入れるなんてヘマはやらないだろうから、もしかして、このTVカメラかな、との考えが微かに頭をよぎりました。

ただ、「箕面自由だったら、すでに日本一なのだから「日本一をめざし」は違うよな~」とも思いました。

ところが、その後、箕面自由のチームのWebページを見てみると、なんと、この番組に出るということが書かれていました。

やっぱり!! 

あのカメラか!

ということで、この番組を拝見することに決定しました。

54分番組でしたが、このコーナーはCMを除いても31分もありました。

意外な充実度に大満足です。

オープニングは、JAPANカップでの本番シーン。

千葉明徳のバスケットトス。

梅花高校のトータッチ逆シャチと、ヒルヒル5基。

ここで、「あれっ?」と思います。

確か、チアリーディング協会の場合、事前に申請した取材対象チームしか撮影できないはず。

もしや。。。

そうです。

番組がはじまってみると、なんと、密着取材対象は、箕面自由、梅花高校、千葉明徳の3校でした!

思い出してみると、2010年の「笑ってコラえて」は、箕面自由と梅花高校の2チームの密着取材。

そして、2013年の「なせばナ~ル」は、箕面自由と目白研心の2チームの密着取材。

今回は、箕面自由が中心だったとは言え、梅花高校、千葉明徳の練習現場にも取材に出かけており、3チームの密着取材という豪華版でした。

しかも、JAPANカップの1位、2位、3位がドンピシャの大当たりです。

全体の雰囲気としては、「笑ってコラえて」の超ダイジェスト版の趣がありました。無理に盛り上げたりせず押さえた表現ながら、視聴者が自然と涙するような力がありました。そうです、良い番組でした。

さて、オープニングのあとは、箕面自由学園の本拠地、あの桂門ホール。

いつもこのブログでヘッドコーチと書いている方は、今回は総監督としてインタビューに答えていらっしゃいました。

そして、「先輩を超えるのが目標」と、いつもの台詞をおっしゃっていました。

そして、「間に合うんかな~」とおっしゃいましたが、どう見ても余裕の表情に見えました。選手達を信頼しているのでしょう。

そのあとは、トライアウトの貴重な映像。

採点表も文字が読み取れるくらいばっちり映してくれたので、私にとっては大変参考になりました。

ジャンプ、モーション、ダンス、タンブリングは、1点から0.5点刻みで5点までの9段階評価。

その他、「技」とあるのは、各選手が選択する得意技でしょうか。

「単バク-宙・単バク・単宙・無し」のチェック項目や、「倒立歩行」のチェック項目もありました。

トライアウトのあと、総監督さんが意外な一言をおっしゃいます。

「今のトライアウトでやりきれた人は前へ出なさい」

「やりきれていない人は、後ろのマットの上に行きなさい」

と指示を出します。

意外にも、かなりの人数がマットの上で立っています。

優秀な選手を多人数擁する超強豪チームですので、トライアウトのときに若干諦め気味になってしまう選手もいないわけではないのかもしれず、テンションが落ちている部分があったのかもしれません。

そのあたりを見極めての総監督の叱咤激励なのかもしれないと思いました。

ところで、今回の箕面自由の練習風景ですが、選手の方々の服装がちょっと珍しくて、ユニフォームなのだけどアンダーシャツが正規の赤い長袖ではなくて、選手ごとに色々なものを身に着けていました。

きっと、TV局の取材班が、「ユニフォームだけでもつけていただけたら有難い」みたいなことを要望したのかもしれないと思いました。

でも、なんだか別チームのように見えて、私にとっては、あの赤いアンダーシャツこそがベアーズらしさの重要なファクターになっていることに初めて気付くことができたという意味で、これまた有益でした。

(つづく)
9月10日のNHK-BS1の番組を振り返っています。

今回の解説者は、例年とは違う方がつとめていらっしゃいました。

昨年のJAPANカップでは、審判委員長をされていた方です。

各チームの顧問の先生や監督さんへの事前の取材を十分にされており、充実の解説でした。

名電高校のところでは、「顧問の先生が卓球部出身」などと、豆知識の披露もありました。

豆知識と言えば、女子マラソンの名解説者、あの増田明美さん。

今回の解説も、豆知識満載のものとなるかと期待しましたが、後半はそれほどでもありませんでした。

以下、解説を拝聴してはじめて判明した事実を列挙していきます。

★ ベースの位置修正

9月6日のこのブログ(→ここです)で、ベースが位置を修正していることにふれました。

偶然なのかもしれませんが、驚いたことに、今回の放送で解説者が「ベースの位置修正」について、何度も何度も触れていました。

今回の大会では、例年以上に、ベースの位置修正テクニックが勝負を決めたということなのかもしれないなと考えています。

★ 箕面自由の例の技の名称

トップ選手がバク転でピラミッドの中に飛び込んでいき、ミドルがそのトップの足を拾い上げるようにして立たせる技です。しかもトップ選手は、拾い上げられているあいだにヒネリを入れます。

この技の名前がわからなくて困っていましたが、今回解説者さんから重大なヒントをいただきました。

解説者さんは、「おこし」とおっしゃっていました。

「おこし」と言えば、文理大がよくやるピラミッドの3層めをいったん後ろに倒してまた前に戻す技とか、あるいは、地上でピラミッドを作っておいて一気に立てる技ばかりが頭にありましたが、なるほど、これも「おこし」なんですね!

目から鱗とはこのことです!

箕面自由学園の例の技は、今後は、「フルツイストのバク転おこし」とか「1.25ひねりのバク転おこし」と呼ぶことにします。

★ 日体大の新技

後半にあった1.5の1-1-1のところですが、新技と指摘されていました。

当日は、トータッチかと思っていましたが、トータッチですと横から見て体を折るようにするはずです。それに対して、今回の技は、よく見ると、体はまっすぐで足だけΛのように開いていました。

丁度、バスケットトスのXアウトみたいな感じです。

開脚した瞬間に丁度正面を向くので、これが一瞬のキメポーズになっていて、良く見ると素晴らしい技です。

今回のBS1の放送があってはじめて理解できた新技でした。解説者の方に感謝です。

★ 逆シャチ

この解説者の方は、逆シャチのことをフラットバックと呼ぶ派閥のようでした。

「逆シャチ」か「フラットバック」かという疑問は、以前、このブログでも取り上げ(→ここです)、私としては逆シャチに軍配をあげたのですが、また考え直さないといけないのかもしれません。

当時、フラットバックとかflatbackで検索しても、ほとんどチア関係のページは出てこなかったのですが、今検索するとある程度はあるようです。

ちなみに、フラットバックというのは、「頭が上を向いて体が真っ直ぐで水平である」という広範囲に使える概念のようです。

このため、2層技についても使われているようです。というより、普通は2層なのかもしれません。

3層目にトップをあげて、しかもトップが片足を垂直に上げるあの派手な技をより特定するために、逆シャチと言ったほうが良いのかもしれないと考えています。

★ 2-2-3の両側のダブルツイスト

梅花女子大の技です。

2-2-3の両側をダブルであげる技です。

今回の大会で一番豪快だった技と言っても過言ではないほど鮮やかに決まっていた技です。

トップは飛び出すときに正面ではなくて若干斜め横を向いているので、このブログでは、1.75回転と言ったほうが良いと考えたときもありました。

また、切捨てで1.5回転と言ったほうが良いとしていたときもありました。

しかし、梅花女子大の場合、3層目で止まったときに、やや内側を向いているので、正味2回転と見ることもできるとも思っています。

そんなふうに迷っていたのですが、今回の解説者さんははっきりとダブル(2回転)とおっしゃっていましたね。

ちなみに、文理大も同じような技をやりますが、トップは完全に正面を向いてスタートするので、こちらは迷うことなくダブルです。

男性が投げ上げるので、そもそも投げ方自体が違う可能性もあります。

★ ダンスが得意

各チームがダンスでどのくらいの得点を得ているのかは、観客としては永久に謎であるわけですが、今回の解説で少しヒントらしきものをいただけた気がします。

箕面自由学園高校、帝京大学、梅花女子大について、「このチームはダンスが得意」とのコメントがありました。間違いなく、この3チームについては、ここ最近ダンスで高得点をゲットしているものと思われました。

(つづく)
9月10日に、先日行われたJAPANカップの決勝の模様が放映されました。

数年前に比べて、決勝進出チームは増えているにもかかわらず、放送の時間枠は増えないので、毎年、どこが削られるかが心配の種となっています。

NHKさんは、選手名のリストを2つに分けることで画面下部に追いやり、選手の方々の姿をできるだけ多く映し出そうとするなど、それはそれは沢山の工夫をしてくださるのですが、32個の演技と32個のキス&クライを100分枠に収めるのはやはり無理で、今年の省略状況は以下のようになりました。

--------------------------------------
中学部門  ○○○
高校部門  XXXX○○○○○○○○
大学部門  XXXX○○○○○○○○
社会人部門 無無△△△
--------------------------------------
○:演技もキス&クライも放映された
△:演技は放映されたがキス&クライは略
X:演技がダイジェストになってしまった
無:何も無かった
--------------------------------------

完全に放映されたのは、中学部門のみ。

高校部門と大学部門は、最初の4チーム(準決勝得点の低いほうから4チーム)は、ダイジェストでしか放映されませんでした。

社会人部門はさらに残念で、3チームのみに絞られた上、優勝チームのキス&クライもカットでした。キス&クライが無くなったので、順位決定を放映するタイミングが無くなったということなんでしょう、放送が社会人部門に入った直後に最終順位が出てしまいました。

これでは、結果を知らない人がドキドキしながら見る楽しみが無くなってしまいます...

実は、大会チケットの入手が年々厳しくなっているので、今回のJAPANカップは会場に行かず、結果もあえて知らないように我慢して、このBS1をドキドキしながら見ることも考えていました。

もしそのようにしていたら、ガッカリしてしまうところでした。

それでも、中学~大学部門では、キス&クライを尊重してくれたところは嬉しいところです。演技をきちんと放映してくれたチームについては、キス&クライもしっかり放映してくれました。

さて、来年以降のことを考え、演技が完全放映されるためには、準決勝得点として何点が必要かを調べてみましょう。

今年は、完全放映のボーダーラインは、以下のようになりました。

■中学部門:196.0点(横浜女学院中)
■高校部門:199.0点(名電高校)
■大学部門:199.0点(同志社)
■社会人部門:197.5点(VIPERS・A)

4部門のボーダーが、僅か3点の範囲に収まっています。驚くほど同じ得点です。

この調査より、「演技を完全に映してもらうための目標は200点」と言って良さそうです。

ところで、この番組の再放送ですが、9/12と9/19の2回もあります。

つまり、BS1全体の番組編成は、それほどキツキツではないようなので、来年こそは時間枠の拡大を検討していただきたい思っています。NHKさんらしい素晴らしい映像なので、ぜひ1チームでも多くの演技とキス&クライが放映されることを切に願っています。

(つづく)
チアリーディングチームのランキング。今日は、大学部門です。





高校部門は、1位から8位まで、順位の変動はありませんでしたが、大学部門もそれに似て、1位から9位までJAPANカップ前と同じ順位です。

文理大が今回も優勝して、ポイントは満点の6000点をキープしています。

また、直近の5つの全国大会の1~3位は、文理大、帝京、梅花女子の3大学でしめられています。

帝京と梅花女子で、帝京のほうがランキングが上なのは、一昨年の大学選手権での優勝が大きく効いているからです。

立命館は、数年前までは得点の凹凸が激しかったのですが、2012年度の大学選手権で27位になったのを最後に、上位安定となりました。ずっと一桁順位を続けています。

同志社も、ここ一番に強くて、7年連続でJAPANカップ決勝に残っています。

日大は、ここ1年半ほどは16~22位程度と、その実力にしては順位を落としていましたが、今回は7位と復活してきました。

注目チームとしては、駒澤大学をあげることができます。

今回のJAPANカップでは、14位と素晴らしい成績をあげました。

表を見ても、ここ数年の最高順位は、25位だと思われますので、今回の成績は突出しています。

ランキングも32位から27位と、5ランクもアップしました。
チアリーディングJAPANカップが終わったので、最新ランキングも更新します。

高校部門の最新ランキングは、以下のようになりました。





まず目につくのは、東京高校の躍進です。

3年前は、ポイント3135点でランキング6だったのですが、今回はポイントを4218点まで伸ばしてきて、ついに4000点台に乗せてきました。

ランキング4位はJAPANカップ前と同じですが、3位の目白研心との差は、わずかに166点。

長らく千葉明徳と目白研心の2強だった関東勢は、今回から3強になったと言っても良いかもしれません。

「箕面自由」がトップ独走、それを「梅花高校」が追い、3位グループが「千葉明徳、目白研心、東京高校」、6位グループが「住吉、横浜女学院、広尾学園」、というのが現在の情勢だと思います。
チアリーディングJAPANカップの中学決勝まで勝ち進んだのは3チーム。

王者に君臨し続ける梅花中、復活の箕面自由中、初の決勝の横浜女学院中。

それぞれに明確なキャッチフレーズがあり、魅力ある決勝戦になりました。

ここに、ヒルヒル4基を実施して、しかも準決勝でノーミス演技を披露した目白研心中が入っていてば、さらに充実の決勝戦になったでしょうが、残念ながら決勝枠が3つしかないという事実に阻まれて入ることはできませんでした。

これだけハイレベルなので、決勝枠としてぜひ4枠欲しいと思いました。

ただ、計算してみると、やはり3枠が適正なのです。その根拠は、以下のようになります。

今回のJAPANカップの地区予選に出場したチーム数は、4部門あわせて(私が数えたところでは)226チーム。

それに対して、用意されている決勝枠は、4部門あわせて32枠。

226÷32=7.0625 となり、「7チームに1チームが決勝」という計算になります。

中学部門には21チームのエントリーがありましたので、21÷7=3 というわけで、決勝枠3は、まさに適正な数なのです。

★さて、最初に登場したのが横浜女学院中。

準決勝では、ひとつミスをしても、ノーミス&ヒルヒル4基を 2.0 点上回ったのですから、私が気付かなかった素晴らしい点がいくつかあるのだろうと、いつもより目を見開いて演技を拝見します。

選手の方々は、のびのびと動き回り、堂々とした演技です。

トップの方の瞬発力と柔軟性が高いのでしょう。トータッチが頻繁に出てきて、パンチの効いたポーズを何度も披露してくれます。

ダンスは青マットを広々と使った気持ちのよいもの。手の仕草が可愛いらしいし、フォーメーションチェンジや、選手のグループ化も多彩で、楽しめました。

きっと、ダンスの得点も高かったに違いありません。

終わってみれば、見事ノーミス。

中学の最初のチームは、BS1の放映での最初の演技となる可能性も高いのですが、初出場ながら見事にその責任を果たしました。

得点は、準決勝を13.5点も上回る206.5点でした。

梅花中と箕面自由学園中を上回ることはできず3位でしたが、堂々たる3位だったと思います。

準優勝を目指すための今後の課題は、ヒルヒルと、5基のエクステンションかなと思いました。

★次に登場したのが、箕面自由学園中。

ヒルヒルは3基。成功でした。

タンブリングの最後の2基にひねりが入っていて、しかも同時性が抜群。

そのあと、1基のキックダブルがあったのですが、他の選手が何もせず立ったまま暇そうに待っている時間が結構長くて、ちょっと時間が止まったような感じがしました。「あれっ?」と思ったので、もしかすると直前の演技変更があったのかもしれません。

フィニッシュでトップ2人が足を入れ替えるところは、その瞬間の手の仕草が可愛くて、結構ツボでした。

こちらも、ノーミス。

準決勝ではラインオーバーやミスがありましたが、完全に修正されており、17.0点アップの216.0点で準優勝しました。

★最後に登場したのが、梅花中。

こちらも、ヒルヒルは3基を成功。そのうち2基は特上クラスの出来栄えで特段に綺麗に決めました。

一番好きな技は、エレベータの位置のトップが立ったまま2回転ロールする技です。

本当に切れ味がよく、最高です。

準決勝の観戦記では、「これを2基くらいでやっていた」と書いてしまいましたが、時間差で3基やっていましたね。どうりで印象に残ったはずです。

そして、その大技が決まっても連続技は続き、またもや大技。

エレベータの位置から一瞬下げられて立ったまま投げられたトップは、トータッチ。普通はここで両足で立つのですが、エクステンションの位置に片足のみで立ちます。これが2基。

この技も大変刺激的。

この技にハーフツイストが入ると、梅花女子の稲妻落としになるのだと思います。

ただ、決勝では、ここでミスがありました。

横浜女学院中、箕面自由中がノーミスだっただけに、ノーミス3連発が達成できず、ここは残念なところでした。

5基のエクステンションスケールもありました。

前の2チームには、5基のパートナースタンツでのエクステンション技は無かったので、中学生には大変難しい技なのだと思います。

そのあとも、スピーディーな展開はとどまることをしらず、全力疾走のままエンディングまで来た印象でした。

得点は、220.5点。

準決勝よりも16.0点も落としてしまいましたが、総合点では大差をつけての優勝。

見ごたえのある中学部門でした。