あっちこっち…より道したっていいじゃない -9ページ目

あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・




flower1明けました、2016年flower1
本年の劇場鑑賞1号はこちら…
「マイ・ファニー・レディ」


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1度観ただけで大好きになってしまった「ペーパームーン」のボグダノヴィッチ監督13年目の新作、というだけでも充分な魅力だと言うのに、製作陣には先日観たばかりの「フランシス・ハ」のノア・バームバックやら大好物ウェス・アンダーソンの名前が…ハート
そして、なんと言っても主演がオーウェン・ウィルソンときたカオ
なんだかもう…ほっこり感たっぷりで素晴らしすぎちゃって、観る前から大興奮。


ハリウッドスターのイザベラが、彼女のサクセスストーリーについてのインタビューを受けている…。かつては、自らをミューズと称するコールガールだったと、無邪気に語り出した彼女は、お客さんとして出逢った演出家のアーノルドから「君の将来のために3万ドルをプレゼントするよ」という奇妙な申し出をされた日のことを思い出していた…。


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女優を夢見ていたイザベラが掴んだチャンスは、偶然にもアーノルドの演出する舞台のオーディション。主演は妻のデルタで、そこにはデルタに恋するスター俳優と、イザベラに一目ぼれする脚本家がいる。脚本家の恋人はヒステリックなセラピストで、イザベラに執着するおじいちゃんと、怪しげな探偵が色々と嗅ぎまわっている…笑


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娼婦と演出家とセラピスト。まるでウッディ・アレン映画のような人たちが集まって、あふれ出てくる沢山の言葉と、複雑に絡みあってく人間模様が可笑しくって可愛らしくって、笑いの止まらないとっても幸せな90分。
オンナ達に翻弄されるオーウェン・ウィルソンが…
コメディエンヌっぷりが炸裂してるジェニファー・アニストンが…
チャーミングな笑顔がキラッキラのイモージェン・プーツ(これから注目!)が…
ひとりひとりが、本当に愛おしくてたまらない。
後から知ったのだけれど、テイタム・オニールもちょっぴり出演。そしてラストはあの人も乱入!


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映画は、ところどころインタビューのシーンに戻り、成功を掴んだイザベラが過去をふり返る構成。彼女を支えてきたハリウッド黄金期のスター達の言葉やエピソードも満載で、ほろっとさせられる場面もしばしば。
もうね。こんなに素敵な映画で幕開けだなんて…シアワセキャー



星jewel*星



今年は、映画館で観るのはココロの底から本当に観たいと思えるものだけにしようと思ってます。昨年にひき続き、どこで観るかという事にもこだわりたいです。皆さんのレビューを参考にしながら、厳選したいと思ってますので…本年もどうぞ、よろしくお願いします。

元旦から鑑賞メーター(クリックココ)始めてみました。たま~にしかブログを更新しないので、ひと言ずつでも感想をつづって、観た作品を忘れないようにしたいと思ってます。





福岡に住んでいながら、今までなかなか遊びに行く機会のなかった門司港へ初めて行ってきました。
今年1年がんばったワタシへのご褒美プチ旅ですキャー
赤レンガのレトロな建物が並んで、海沿いの古びたビルのドアを開けてみれば中はカフェだったり雑貨屋さんだったり…ガラスやシルバーの手作りアクセサリーに、こまごました小物のなにもかもが可愛くって、つい笑顔になっちゃうような…そんなステキな街でした。

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あいにくの曇り空だったけれど、あっつあつの焼きカレーも食べたし、お酒も飲んだし、展望台からライトアップされた港も見たし…楽しかったなあ
星

いいかげん、お家の大掃除も始めなければいけない時期なのですが、なかなか手につかず…まずは今年の映画をふり返ってみましたよ。

ご存知のとおり、順位をつけるのは苦手なので、観た順でカオ



年明け早々の衝撃!!
そして、これは今年のベスト。
これから先も、
ずっとワタシをガツンと奮いたたせてくれる
そんな1本になるんだろな


②「自由が丘で」

ホン・サンスか、サン・ホンスか…
いつも分からなくなってしまって
ごめんなさい(笑)
だら~っとしてるような、
不思議な世界観に
すっかり魅了されちゃった


③「はじまりのうた」

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これはもう、大好きすぎ
今年のまとめは
「百円の恋」と、
この2本でいいかなってくらい
1年の始めに良作が続いたな


④「マジック・イン・ムーンライト」

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ウッディ好きなら外せない1本
小娘とおっさんの、
ほっこりオシャレで可笑しな
ロマンティック・コメディ


⑤「セッション」

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鬼教師の、
怒鳴り声とあの顔が
いつまでも記憶に残る。
ニーマンが、
もう少しイケメンだったら…と、
そこばかりが、悔やまれる



⑥「女神は二度微笑む」

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不覚にも途中ちょこっと寝てしまった…
それでもむちゃくちゃ面白かったなあ。
いったいワタシは
何を観逃したんだろ…
気になって仕方ない(笑)


⑦「Mommy/マミー」

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ようやく念願のドラン作品デビュー
素晴らしい!のひと言。
このお正月のお休みには、
過去作品を観るつもり



⑧「きみはいい子」

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これが今年1番泣いた作品かもしれないな…
自分で書いたレビューを読み返し、
思い出してはまた涙ぐむ。


⑨「キングスマン」

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スーツをちゃんと着こなせるオトコの人は
それだけでカッコ良さ2割増。
ますますコリンを好きになって、
続編が待ち遠しい。


⑩「私たちのハァハァ」

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観たときは知らなかった!
今は、井上苑子の歌がかわいくって
ちょっぴり女子高生の気持ちが
よみがえったりする(笑)



手当たりしだいに、気になったのを全部観に行くことができる訳ではないので、映画館で何を観るか、その選択は毎回とっても慎重。好きだ~と、ココロにひびく映画と出逢えば同じ作品でもまた映画館に行ってしまうワタシ…。今年はそんな風にくり返し観たいと思う作品との出逢いが多かったな。どこで観るか、という事にもこだわった1年。映画+プチ旅で、作品への想いもさらに深まります。
今年のラスト1本は大好きな「マジック・イン・ムーンライト」再鑑賞で締めくくり。ご褒美プチ旅の帰りに、ステキ映画館、小倉昭和館でほっこりな時間moon*
今年の映画ライフも充実してたなあ~。 

ブログに遊びに来てくださった皆さん、ありがとうございました
四つ葉
まだ少し早いけれど、良いお年をお迎え下さいね。







毎年この時期になると、なんとなく気ぜわしくて、バタバタと毎日が過ぎていくのだけれど…ふと立ち止まると街のいたるところがキラキラのイルミネーションで飾られて、もうすぐやってくるクリスマスを待っていますクリスマスツリー星


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ワタシは、この季節が大好き。ほんとはキリスト様の誕生を祝う神聖な日のはずだけれども…小さなツリーを飾って、気持ちがちょっぴりワクワクしたり、大切な人のために贈りものを選んだり、クリスマスっぽい映画を観てみたり。ワタシだって奇跡を信じてみたくなったりして…いつもより、ちょっとだけ幸せな気分になれるのですキャー
さて、今年のクリスマス・ブログには、大好きな映画のなかから、ココロに残るうっとりするようなキスシーンをいっぱい集めてみましたよハート


 「ドライヴ」

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なんて切なくって、なんて美しい…
多分これは、
ワタシがこの何年間かで出逢った
1番のキスシーン。。。



「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

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ジャケットにもなってるステキなシーン
ウォン・カーウァイ ワールド
ストーリーよりも2人のキスシーンが印象的



「恋におちたシェイクスピア」
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愛の力ってすごいんだから!
燃えるような恋とはまさにこのこと
次から次へと立ちはだかる壁も、
愛があれば乗り越えられるのです。
2人の恋にハッピーエンドはないけれど
2人の愛は本物



 
「お熱いのがお好き」

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可笑しくって可愛くって
モンローの魅力がたっぷり
 ♡
砂糖菓子のようなシュガー、
ふんわり



 
「華麗なる賭け」

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ドキッ!
犯罪者って分かっていても、好き
手玉にとるつもりだったのに気づけば恋に落ちていて
犯人を挙げたいけど恋人は失いたくない…
うんうん♡
だって相手はマックィーンだもの



「裏窓」

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なんて美しいグレース
スクリーンの中で輝く宝石のような
これぞ、うっとりキスシーン
ヒッチコック・ベストのひとつ。



「KID」

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子供への、愛…



「Mommy/マミー」

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母への、愛…



「ビフォア・サンライズ‐恋人までの距離‐」

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運命の出逢い、ってある。
夜明けまでつづく、
2人のあふれるような会話。
他愛ないおしゃべりが、
どんなに大切かって教えてくれる



「きみに読む物語」

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親の反対と
別れ
そして再会…
後悔と
彼が書いた365通の手紙。
大雨のなか、
最高にロマンチックな
キスシーンを作る全てがそろってる





ハート


キスシーンばかりをたくさん集めていたら、なんだか「ニューシネマ・パラダイス」のラストシーンを思い出してしまいました。あのシーン、泣いたなあ。
ステキな映画は、いくつもの欠片がより集まってできていて、キスシーンはそんな映画を完成させる大切なピースのひとつ。ココロに残る、うっとりするようなキスシーンって沢山ありますね。


クリスマスまで、あと10日
みなさんも、どうかキラキラのクリスマスをaya








なんとなく、この映画は佐賀のシエマで観なきゃ、って思ってた。
なんとなく、大切にしなきゃいけない作品のような気がしたから。


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橋口亮輔さんの映画は、それとは知らずにこれまでも何作か観ていたみたい。「渚のシンドバッド」もそうだったのにはびっくり。1995年の作品で、あの浜崎あゆみが出ていたのだけれども、演技も上手で清楚な感じで、とても良い女優さんだな、と思った・・・まさか、あんなに派手でギャルな歌手になるとは思わなかったなあ(笑)

前作「ぐるりのこと」からは7年。なにかと話題になった新作「恋人たち」

理不尽なことばかりと思うかもしれないけれど、どうでもいいような日常のなかにだって、ささやかな笑いや幸せと希望が隠れているはず。どん底からだって、きっといつかは這い上がってこれるんだよ、というメッセージが、交差する3人の物語から伝わってくる。


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最愛の妻を通り魔に殺され、犯人を極刑にすることだけを生きがいにしているアツシ。
夫との仲はとうに冷めて、悶々とした毎日を送る主婦の瞳子。
想いを寄せている人がいるのに、気持ちを伝えることができない同性愛者の弁護士、四ノ宮。 

これは、彼らの毎日の生活を少しずつ切り取って、コラージュしたような・・・そんな映画。
笑いのつまった明るい映画ではないけれど、彼らは確実に前を向いて進もうとしている。
アツシは充分な法や保険の支援を受けられない怒りと・・・瞳子は認められたい、必要とされたいと思う願いと・・・そして四ノ宮は深く根付いている同性愛者に向けられた偏見の目と・・・それぞれが、それぞれの問題と戦いながら、もがきながら、どんなに苦しかったとしても、それでも前に進もうとしている。
その力こそが、生きるということ。それが、人生、というもの。

主演の3人が、オーディションで選ばれた新人さんだというのも、より親近感がわいて良かったのだと思う・・・リアルだった。本当に、すぐ身のまわりに居てもおかしくないような彼らに、どこか自分の姿を重ねていたりする。
周りのせいばかりにしていたら、変われるものも変わらないままになってしまう。時間はいくらかかっても良い・・・まずは1歩を踏みだしてみること。


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アツシの仕事は都内の橋梁の点検をすること。
瞳子も四ノ宮もアツシ自身も、自分自身を取り戻して少しでも明るい未来へ向かって「橋」を渡って行かなければいけない。まるでみんなが、安心してこの「橋」を渡ることができるようにと、アツシが今日も心を込めて仕事をしてくれているように思えてならない。
だから、きっと、みんな、大丈夫なはず…。



四つ葉



今回の佐賀へのプチ旅のもうひとつのお楽しみは佐賀県立美術館で開催中の「ユトリロとヴァラドン展」…特に詳しく知っているワケではないのだけれど、以前ユトリロについて読んだことがあって、彼の描いたもの悲しいモンマルトルをずっと観てみたいと思ってた。


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母であるヴァラドンへの想いや寂しさからアルコールに溺れ、皮肉にもそのリハビリの中で生まれた名作の数々。「白の時代」と言われるユトリロの描いた色のないパリ…。
「恋人たち」を観たばかりで、ちょっと繊細になっているワタシのココロには彼の孤独が痛いほど伝わってきて、ひとつずつ、じっくりと解説を読みながらユトリロに想いをめぐらせていた。彼もまた、どん底から這い上がってきたに違いない…やがて彼の絵は、ユトリロの「色彩の時代」へと移りかわっていく。



四つ葉



今年は、暑い暑い夏のあと、なんとなく寒くない秋がきた。このまま寒くならなければいいのに…と思ったりもしたけれど、こんな年は紅葉が見られないのだとか。
佐賀は武雄市の御船山楽園…紅葉の名所と言われ、ライトアップされた園内を散策しに足を延ばしたけれど、残念ながらほとんど色付いていない状態で、紅葉は見られず。
ここ何日間は急に冷え込んできたけれど、はたして今からでも赤くなるのかな。


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それでも池に浮かんだ灯篭と、水面に映るもみじはとても幻想的。
樹齢170年というもみじの樹も拝んだし、そのあとは冷えた身体を立ち寄り温泉で温める、という…これまでとはちょっと違った贅沢な佐賀での休日なのでした
カオ












たまにはホラーを観たいと思った。

「28日後・・・」に続く、その後のロンドン。感染者も途絶え、ようやく再建に向けて明るい未来の兆しが見えてきたというのに・・・これは新たな恐怖の幕を開けだった。 


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究極の状態に陥ったとき・・・人はなにを最優先すべきなのか選択を迫られる。
その答えが正しいか否かはさておき、この選択に人の本性が現れることは確かだ。

ドンは、感染者に襲われそうになった妻アリスを見捨てた・・・。
助けて、と叫ぶ彼女を部屋に閉じ込め自分だけ生き延びようとして逃げた。
ドンは子供たちに嘘をつく。ママを助けようとしたけれどもう手遅れだった。パパの目の前で、感染者に殺られて死んでしまった、と。


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ところがアリスは生きていた。ウィルスに感染しているにも関わらず未発症のまま・・・。
研究者の間でワクチン開発への期待がふくらんだのも束の間、許しを乞いたいドンがアリスにキスをして瞬く間に感染した。そこからは明るい未来への淡い期待も何もかもが全部消えて、猛スピードで恐怖が幕を開ける。
前作に続き、この「怒り」のウィルスに感染したゾンビは暴力的で驚異の瞬発力で追いかけてくる。噛みつかれて感染すれば一瞬で発症し、次なる獲物を求めてまた全速力で走る。


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この続編の監督はダニー・ボイルではないけれど、センスも腕も質もちゃんと引き継がれている。総指揮として、その辺は目を光らせていたのだと思う。恐ろしいなかに時おり映されるロンドンの街。全くの静寂がかえって気持ちをざわつかせる。ボイルらしくスタイリッシュだけれども、前作よりも、かなり、血まみれ。


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ドンと正反対の選択をしたのは米軍曹のドイル。特殊な免疫力をもったアリスの血をひく息子アンディを守るために、自らが犠牲になった・・・。アンディが世界を救う鍵かもしれないのだから。
誰もがココロの中にもっているウラとオモテ。ドンとドイルの、どちらが正しいのかは分からないけれど・・・ドンのことを、それ見たことか自業自得じゃ!と思うのに対して、ドイルには生き延びてほしかったと涙が出るのは多分ワタシだけではないはず。


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ただ・・・
アンディが本当に希望となりうるのか
新たな脅威となってしまうのか

恐怖は、そう簡単には終わらない





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ダニー・ボイル & ロバート・カーライルといえば「トレインスポッティング」
2016年には20年ぶりとなる続編が公開されるそうで! あの時の彼らが今、直面している「中年の危機」とやらが楽しみだ
カオ






アーミー・ハマーのどんなとこが好きなのか、って…彼は背が高くってカッコいいし、なんだかんだ色々と彼の作品は観てて「白雪姫と鏡の女王」のお茶目な王子さまキャラでワタシのハートが射抜かれてからというもの、気になって気になって仕方ないという…はーと。
そんな彼が、今度はクールなKGBエージェントに。11/14の初日。いろんな人が、あちこちであれこれ言う前にワタシは彼を観なければ!と思って行ってきたカオ 


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「コードネーム U.N.C.L.E.」・・・しかし、こんなタイトルだと以前、未体験ゾーンの映画たちで観た「コードネーム:プリンス」を思い出してしまう。せっかく忘れていたのに(笑)



ワタシは「0011 ナポレオン・ソロ」世代ではないので、オリジナルは知らないのだけれど・・・KGBエージェントのクリヤキンはなんと「大脱走」のデヴィッド・マッカラムなんだとか!こちらもぜひ観てみたいなあ。


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さて、アーミー・ハマーは、今作ではどんな魅力をふりまいてくらるのかしらキャー…期待大。


ナチスの残党による原爆製造を阻止すべく、長年にわたる政治的な対立を超えて、プレイボーイのCIAエージェントのソロと、きまじめで融通のきかないKGBエージェントのクリヤキンが手を組んだ。オープニングのカーチェイスがダンスのように美しく、夜の街を走り抜けていくその様に、しょっぱなから惹きつけられてしまう。


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ちぐはぐスパイコンビと、偽フィアンセのギャビー。3人はお互いの腹のなかを探りあいながら、だんだんお互いを信頼するようになり1つのチームになっていく。
セクシーでホットなスパイのコンビと愛らしいヒロイン。悪役だってかなりの美女。ほんと絵になるキャストだ…。

舞台は1960年代。
最新のコンピュータ技術云々や、機能満載ボンドカーみたいなのは登場しないけれど、昔っぽい小道具やファッションがオシャレで、それらは美しいローマの街を背景に見事に映える。


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オシャレな女子が、映画をより楽しめるものにするのだと実感。ふと同年代のヨーロッパが舞台となった「唇からナイフ」の女スパイや、ルパン三世チックな「黄金の七人」を思い出したのだけれど、どちらもヒロインは粋でコケティッシュ。着せかえ人形のようにくるくる変わるファッションが楽しかった。


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「キングスマン」という、笑いとアクションとテンポの融合が絶妙だった秀逸なスパイ映画を観たばかりなので、つい比べがちになってしまって申し訳ないとは思う・・・U.N.C.L.E.はU.N.C.L.E.でとてもおもしろいのだけれど、アメリカ vs ロシア2人の幼稚な意地の張り合いとかテンポのよい掛け合いとか、もっともっと観たかったなあ、と心残りなとこもあり・・・まあ、そこは続編に期待しなければいけなくなってしまったかな。

クリヤキンの、低いロシアなまりの英語がカッコ良すぎてゾクッとする。ソロのスリのテクニックも、なかなか!


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ワタシ、今までとはまた違ったアーミー・ハマーにメロメロになってしまったのでした…
ラブ目

この映画を観たら、何故だかハンチング帽が欲しくなってしまって…髪、そろそろ切ろうかと思っていたけど、帽子は髪が長い方が似合うかなあ。どうしよかと、今、本気で悩んでいるのです(笑)

これから観る方々も、メロメロになってきてくださいね
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耳が聴こえないって、どんな感覚なんだろう…と考えてみる。
映画館を出て、地下鉄の駅までの道を歩きながら、自分の足音や普段は気にも止めていない街の音に耳を傾けてみる。そして、日々、音にあふれている生活が、全くの無音になったら…と想像する。


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フランスの片田舎。ここで暮らすポーラの家族は、パパもママも弟も、みんな耳が聴こえない。唯一、耳が聴こえるポーラは牧場の仕事を手伝いながら学校に通って(居眠りしてるけど💤)、市場でチーズを売り、病院に付き添ってそして通訳までこなすスーパー女子高生。家族のために一生懸命だけど、恋だってしたいし夢に向かって羽ばたいてみたい。


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「最強のふたり」でもそうだったように、はれ物にさわるように気を使い、重く扱われがちな「障害」を、逆に軽やかにコミカルに描いているのがこの作品の魅力のひとつ。

パパが村長に立候補した時の言葉。
「耳が聴こえないのはボクの個性だ」…これはグサッとココロに刺さる。いつだか「人の欠点」について書いたことがある…欠点は、欠けているものなのではなくて、その人に欠かせないもの…だから、欠点こそが個性なのだ、と。
パパもママも、それをちゃんと分かってる。
不自由なことも多々あるだろうけど、神さまは、乗り越えられる人にしか試練を与えない。パパもママも、そしてポーラも、神さまに選ばれた人なんだな、と思う。


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聴こえない…が故に、思いっきり騒々しい一家の光景が微笑ましい。明るくって赤裸々で笑顔が絶えず、しゃべってないのに賑やかで
キャー
きっとワタシの周りにいる人たちなんかより、ずっとずっとコミュニケーションに長けていて、想いやりのココロを知ってる。


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何気なく入部したコーラス部で、ポーラは歌の才能を見出される。
絵の才能…ではなく歌、というのがなんとも良かった。聴こえない家族に、歌で訴えるポーラの姿は涙で曇ってしまったけれど…現実から逃げるのではなく飛び立とうとする彼女の1歩は、ちゃんと彼女の想いをみんなに届けてくれたはず。


鳥の羽根


もしかして…
カゴの中からは出られない、って決めてない?
扉のカギはかかっていない…
留まるも羽ばたいて行くも、自分、次第

彼女の力強い歌声はまさに、エール!








ジョジーさんが先日レビューされていた「かけがえのない人」を読んで、ニコラス・スパークスつながりで「セイフ ヘイヴン」を観てみた。監督はラッセ・ハルストレム。


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胸がきゅ~んてなって、涙がぽろぽろ出てしまうようなラブストーリーこそがニコラス・スパークスかと思っていたけれど、これはちょっぴり珍しいサスペンス風味。

ハルストレムの、日常の風景をふわっと宙に浮いたところから映し出すような優しいタッチに、ワタシはどことなく是枝監督と同じセンスを感じたのだけれど、それはついこないだ「海街diary」を観たばかりだからかな…。サスペンス風であってもそれは健在で、ハラハラよりも柔らかさの方が勝ってる。


ラブレター


港の小さな街で、新しく人生を始めようとするケイティ。何か良からぬことをやらかしたようで追われている彼女は、いつでも人目を気にし、物音や警察官の姿にびくびくしていなければならない…。
その港の街で、雑貨屋さんを営むシングルファザーのアレックス(もちろんイケメンで優しい)と出逢う。彼は3年前に妻を亡くしてから、なかなか前へ1歩を踏み出せないでいる。


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そんな2人の、ロマンスが始まる予感がたっぷり散りばめられて…(歳をとっても、やっぱりそうゆうのにきゅんとなってしまう自分が可笑しいべー笑) キッチンの床の色を見に来るとか、カヌーとか突然の雨とか…妄想スイッチ入りまくり。
子供たちもパパの新しい出発をあと押ししてくれて、ついワタシだって2人の幸せを願ってしまう。
なんとなく結末も読めてしまいそうなありきたりなラブストーリーだけれども、そこに執拗にケイティを追いかける刑事の姿が重なる。
全国に指名手配されるほどの罪…一体ケイティは何から逃げているのか…??


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ジュリアン・ハフは、なかなか好印象の女優さん。「バーレスク」「ロック・オブ・エイジズ」「フットルース」と、音楽映画ばかりのイメージで、これといって特徴があるワケではないのだけれど、可愛いし、彼女はきっと、とても良い人に違いない。


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自分のことを信じてくれる人って、なんて大切な存在なんだろ…良いお話だ、でもわりとフツーのラブストーリーだったかな、なんて思いきや…ラストの仕掛けに、あっと驚かされる。やっぱりスパークスだ…泣かせないまま終わるワケがない!
気がつけば、涙ぽろぽろ止まらない泣


ラブレター


ひとしきり泣いて、ふと思う…。
予想外のところに着地したし、もしかしたら、サスペンス風味とか、全然いらなかったんじゃないかな、ってね(笑)









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人気コミックの映画化をあまり好まないワタシでも、是枝監督の作品ならと、映画化を知った時から観たいと思ってた…まずは原作を読んで、発表されたキャストにワクワクして、公開を待ち望んでいたはずなのに、機会を逃したままようやく今になって実現。

しかも、それは思いがけない形で…とんでもなくレトロな雰囲気の北九州の映画館で…(笑)


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ゆったりと流れていく姉妹の日常。大きな事件はおこらない。
季節が変わりゆくそのリズムに身体を委ねるように、淡々とくり返される毎日…桜のトンネルをくぐりぬけ、庭の木になった梅の実をとる。しらす漁や、突然の雨やお風呂上りにあびる扇風機の風。美しく紅葉する鎌倉の山と、こたつでのうたた寝…めぐる季節に合わせて少しずつ、姉妹のなにかが変わっていく。


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複雑な家族のカタチのもとにいる4人だからこそ、ワタシは彼女たちの幸せを願うし彼女たちの絆が壊れないように見守ってあげたくなる。ひとつひとつの何でもないような出来事が、こんな光を放てるなんて美しい。
姉妹ひとりひとりの個性の描き方が丁寧で、これは是枝監督の得意とするところなのかな、と思ったり。
まだまだこれからもずっとら4人の暮らしがつづいていくんだろな、というエンディングの余韻もとても心地よい。

坂口健太郎は加瀬亮に似ているなあと以前から思っていたけど、やっぱり似てる。
彼は今後がなかなか楽しみな俳優さんのひとり。



くるまダッシュ


さて、秋の絶好の行楽日和だった日曜日。特別なあてもなく、ぶらりドライブ。
ふだんはあまり行くことがない北九州にたどり着き…遅めのお昼を食べながらスマホで見つけたのがこの「昭和館」…なんとまあ
わぁ
一瞬でワタシはココロを掴まれた!
そして、こんな風情ある映画館で上映しているのが「海街diary」ときた。
これはもう…ワタシはここに呼ばれていたとしか思えない(笑)


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左上段から…
flower1懐かしい感じの掲示板。今はリリー・フランキー特集とのことで、上映作品は「海街diary」と「トイレのピエタ」…今週末は、リリーさんご本人さまが来場されるそう
flower16回行ったら1回無料。この1100円というのは、まさかの2本立てのお値段だけど残念ながら今回は1本のみ鑑賞
flower1日曜日なのでシャッターの降りているお店が多かったけれど…市街地のど真ん中に、びっくりするくらい昭和な長屋式の旦過市場。低い天井に裸の蛍光灯のアーケード。鮮魚店やら青果店やらがひしめき合っていて、ふだんの賑わっている様子が目に浮かぶ。「昭和館」は、そんな旦過市場の路地を抜けたところ
flower1旦過市場から今度は平成な商店街を抜けるとそこにはど~んと小倉城が!
flower1これがリバーウォーク北九州かあ…小倉城のお濠のすぐとなりにモダンなショッピングモール。ハロウィン仮装イベントで大盛上り
flower1オーナーさんがひとつずつ手描きしたという可愛らしいイラストのカップに入ったアイスクリームのワゴン。迷いに迷ってアールグレイのを食べた。芝生に座って、大きなお城を見上げながら
flower1中古DVDが1枚100円。こうゆうの、つい買っちゃう…


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街なかを散策して、ふと見つけたサンドイッチ屋さん。ここはとってもアメリカンな空間。看板もメニューボードも可愛すぎ。店内にごちゃごちゃ飾られたおもちゃも楽しい。ふかっふかの厚いパンに、たっぷりの甘めのミートソースとグリルチキン!半分食べたらお腹いっぱい、残りはお土産にお持ち帰り。


太陽


ほんとは…北九州なんかじゃなくて、もっと別のところに連れてってほしいと思っていたけど、ここにはまだまだ楽しいことが沢山ありそう~。
今度はのんびり電車で来てみるのも良いかな。