毎年この時期になると、あ~また1年があっという間だったなあ、と感じます。
2016年は、皆さんにとってどんな年でしたか?
大きな波、小さな波は行ったり来たり…日々いろんなことが起こりました。
これまで、嬉しかったり楽しかったはずのことが、いつの間にか、もやもややイライラにかき消されて、怒ったり泣いたり凹んだり。今年もまた、たくさんの映画に支えられてきました。
そして…11月のスーパームーン。嘘のような話ですが、ワタシにとってこれは奇跡の夜。正しいと信じてきたことに、必死にしがみついてきたけれど、それを思い切って手放すことで、この夜、ココロが自由になれたのです。
ココロのなかの嵐が去ってしまうと、これまで起こった全部のことが、いまの穏やかな気持ちにたどり着くためにワタシが通って来なければいけない道だったのだということが分かるのです。そう思うと、すべてを、許すことができるのです。
人間ですから、小さな悩みや不安はあってあたりまえ。
でも、上の方は、本当に、晴れているのだと、実感できました。

今年も、ステキな映画がたくさんありました。
その時その時の自分の気持ちを重ね、共感して、深く深く感情移入して…そのどれもが、今あるワタシの、大切な一部です。
①マイ・ファニー・レディ

観る前から大興奮だった1本。2016年、映画館第1号… 明るい幕開け。
娼婦と演出家とセラピスト。ウッディ映画のような人たちが集まって、あふれ出てくる沢山の言葉と複雑に絡み合う人間模様が可笑しくって可愛らしくって、こんな映画は大好きです。
②オデッセイ

実話と錯覚してしまうような…そんな1本。どんなに過酷な状況に置かれていたとしても、信じることをやめないその強さが美しい。離ればなれになってしまったクルーのメンバーとマークが、再び通信できたときのシーンが好きです。
③シング・ストリート

すばらしい! すばらしい! すばらしい!
カーニー監督の作品、どれも大好きです。
海の向こうに待っている未来へ。新しい自分を見つけるためには、ときに、なにかを手放す勇気もいる…しがみついているだけでは新しい道は開けないのだと、14歳のコナーに大切なことを教えられます。音楽に彩られて、みずみずしい彼らの姿に、なにやら熱いものがこみ上げてくるのです。
④セトウツミ

部活に燃えるのも、志望校を目指して猛勉強するのも、憧れの女子に恋焦がれるのも青春。でも、何もしないのもまた、青春。毎日おなじ川沿いの階段…2人のおしゃべり、ずっと聞いていたくなります。笑いが止まらず、ほっこりします。
⑤裸足の季節

ワタシは自由で、正直に生きて良いはずなのに…どうしてこう、自らを狭い鳥かごのなかへと押し込めようとしてしまうのかな…いま思い返せば、この映画を観たころから、ワタシはココロの解放を求めていたような気がします。
⑥君の名は。

これは少年と少女の恋の話?たしかにそうとも言えるけど…
「最初は2人でひとつにつながっていたのに、人は糸から切り離されて現世に落ちる」…これは、まだ出逢ったことのない運命の人を求めて、その糸を探る2人の、果てしない物語。
どこか遠くに、確かに糸でつながっていた運命の人がワタシにもいるはずなのだと、そんな夢を、みたくなります。
⑦七人の侍

新作ではないけれど、初めて観たこの国宝級の作品は外せません。
この七人の侍の精神こそが、本来、日本人のココロの奥深くに根付いているはずの、美しさであり優しさなのです。
「人を守ってこそ自分も守れる。己のことばかりを考える奴は、己をも滅ぼす奴」
一杯の白飯のために命を賭けることができる侍の姿に、ココロを打たれました。
⑧函館珈琲

山盛りの特別感で、今年1番ワタシのココロに染み入った作品です。迷って踏みとどまってしまったワタシの背中を、ぽん、と優しく押してくれるような、そんな優しさがあふれていました。
⑨ pk

愛の、映画です。
誰もが、信じたいのは争いより平和。
混乱より調和。苦しみより安らぎ。怒りより笑顔。
そして、憎しみより愛。
⑩グッバイ、サマー

あの夏2人が出逢って拾いあつめた数々のキラキラはすべて、後の彼らの人生の宝もの。目の前にあるのが、たとえ困難の壁だったとしても、それを乗りこえて行こうとするまっすぐな少年たちに、ワタシは忘れかけてしまった何かが、はっとよみがえってきたような気がします。

きっと…
2017年はワタシにとって
新しいスタートの年になるはずです
今年も仲良くしてくださって、ありがとう
少し早いですが
どうぞ、良いお年をお迎えください