料理写真レベルアッププロジェクト -4ページ目

料理写真レベルアッププロジェクト

料理カメラマンが教える、料理写真の撮り方。あなたの料理の味をしっかり写しましょう!

「料理の写真を撮っていると、おなかを空かせた家族が嫌がるんです」という話をよく生徒さんから聞きます。

 

聞けば、お料理を作って、それからお皿を変えたり、カトラリーを変えたり、あっちからこっちから撮ったりして・・・気がつくと、あっという間に20分ぐらい経過している!という感じです。

 

家族からは「食事まだ〜?」と悲痛な叫び・・・。

 

 

それは、辛いですよね。

 

今日も、このような悲劇が日本の家庭で繰り広げられているのかと思うと、本当に心が痛みます。

 

ここでの問題は大きく2つ。

 

1つ目は、待たされてお腹がすいた家族から反感を買います。

 

2つ目は、ビジュアルが悪くなります。

そもそもお料理って作った直後が一番綺麗で美味しそう。時間が経つにつれ、どんどん劣化していきます。水分が飛んだりシワがよったり。時間をかけていいことって、料理写真にはあまりないんです。

 

では、どうしたら良いんでしょう?

 

 

この図は多くの生徒さんがやっている料理写真を撮る時の流れです。

 

まず料理を作ってからお皿を選び、盛り付け、どこで撮ろうか考え、ちょっと飲み物やカトラリーをいれたりスタイリングして撮る・・・。

 

これをやると、家族を待たせてしまうのです。

 

上の表を見ていただくと分かるように、料理が出来てからの工程が2つもある。しかも、考える、スタイリングするって、結構時間のかかる作業です。

 

ついでに言えば、料理が出来てから食べるまでにも時間がかかる。

 

これでは、できたてのお料理も撮れないので、美味しそうに撮るのは難しいのではないでしょうか。

 

では、プロはどうしているか・・・

 

 

プロの撮り方の順番はこうです。

 

まず、料理を作る前に、どう撮ろうかをよく考え、カメラを用意し、スタイリングも行っておきます。空のお皿を使ってテスト撮影もやると更に良いです◎

 

ここまで準備しておくと、料理が出来たらすぐに撮影ができ、そのまま食べることもできます。

 

家族を待たせることもないですよね。

 

できたてのお料理を撮れるので、湯気が写ったり、シワのないお料理が撮れます。

 

良いことずくめ。

 

ただ、順番を変えただけなのに、です。

 

もし、料理写真がうまく撮れないな・・・と悩んでいる方がいらしたら、是非やってみてください。

 

では。

「これ、奇跡の1枚なんです!」

 

よく課題を提出する時に、こう言って提出される方がいらっしゃいます。

 

奇跡の1枚とは、どうやら、何枚も何枚も撮った時に、奇跡的によく撮れた1枚を指すとのこと。

 

でもね。

 

私の目から見ると、それは全然「奇跡」でもなんでもなくて、そう撮れた理由がきちんとあるんです。

 

良い光を使えていたとか。

背景との距離が丁度良かったとか。

使っているレンズの画角が丁度良かったとか。

構図が安定していたとか。

 

レッスンの中では、その「奇跡の1枚」を撮れた理由をひとつずつお伝えしていきます。

 

つまり、その「奇跡」が撮れた理由を要素分解して言語化するんですね。

 

 

その要素をひとつずつ理解していただくと、次にまた撮る時に再現することが可能になるんです。

 

撮ったご本人は、写真を撮った時のシチュエーションをしっかり覚えているので、そこに理論を説明してあげると、すーっと理解できるんです。

 

例えば、「これはこのお料理の左斜め後ろから光が入ってきているから、立体感が出たんですよ。こっちに窓がありませんか?」

 

とお尋ねすると、

 

「そういえば、この時は、いつもと撮る位置を変えて撮ってました!こっちから撮るとこういう風に撮れるんですね!!!」などと、記憶と知識を合体させて理解ができるようになります。

 

そうなってくると、もはや、それは「奇跡の1枚」ではなく「意図して撮れる1枚」に変わるんです。

 

やみくもにシャッターを押して、納得のいかない写真の山に埋もれることもなくなります。

 

写真を撮るのが楽しくなります。

 

楽しくなるから、いっぱい撮る。

 

すると、自然とどんどんうまくなる。

 

写真の基礎を正しく知っていただくと、本当に写真を撮るのが楽しくなります。

 

なんか、ウキウキしませんか?

 

一人でも多くの人に、そこまで到達して欲しいなぁ。そんな思いでブログを書いています。

 

今日も来てくれてありがとうございます。

 

では。

先月から、ある料理研究家の方に個別写真レッスンをしています。

 

初回、ご自分の好きな写真を選んできて、その写真を真似てください、とお話しました。

 

よく、真似をすることをマイナスに捉えている方もいらっしゃいます。

 

自分らしい写真が撮りたい。人まねは嫌。

 

そうですよね。気持ちは分かります。

 

でも、敢えて私は真似しようよ、と言っています。

特に最初の頃は。

 

真似をすると何が良いかというと、見ているだけでは気が付かないことがいっぱい気付けるからです。

 

同じアングルにしようと思っても、なかなか同じように見えない。どうして?何が違うんだろう?もしかしたら、もうちょっと上?いや下か?レンズのズームの違いで違って見えるのかな?料理とカメラの距離の違い??????

 

 

色々工夫しないと、同じようにはなかなか撮れません。プロが撮ったものであればなおさら。

 

でも、その試行錯誤の中で見えてくるものがあるんです。

 

そして、納得の1枚が撮れた事には、どうしてその写真が撮れたのかが分かり、再現することができるようになるんです。

 

『学ぶは真似ぶ』

 

いい言葉だなぁ、と思います。

 

先日clubhouseの『あゆみき出版メディア相談室』の中で、戸田美紀さんが、「私は好きな夏目漱石の本はすべて書き写した」とおっしゃっていて驚きました。やはり一流の人はやることが違う。夏目漱石の本の中のある一冊じゃなくて、全部ですよ!???

 

そして、藤沢あゆみさんも、中谷彰宏さんの文体が好きで、自分の中にその文体が入っている、ともおっしゃっていました。

 

自分の好きな作家さんがいたら、その人の文体・リズムを自分の中に落とし込むまで入れてみる。文章も写真も一緒だなぁ、と思いました。

 

 

ここまで読んでも、まだ真似って嫌!と思っているあなた。

 

大丈夫です。どんなに頑張ったって、どんなに真似したって、最後の最後は自分らしさが出てしまうものです。

安心して真似してみましょう。

 

では。

一日の中で作る料理で、一番「メイン感」のあるのって夕ご飯だったりしますよね?

 

でも、夜に料理の写真撮るのって結構難しい。

 

そういうお話をよく聞きます。

 

以前、生徒さんにお話を伺っていると

「なかなかうまく撮れないので、料理相手に四苦八苦していると、お腹をすかせた家族を20分ぐらい待たせちゃうこともあります」

「夜にはどうしてもうまく撮れないので、昼間に作って太陽の光で写真を撮った後、夜にレンチンして出します」

 

など、聞いていると涙が出てくるような苦労談の数々・・・。

 

これはどうにかしないと!と思うこと苦節4年。

 

いくつかトライしてきたことを、書いていこうと思います。

 

ただ、美味しい料理写真って、やはり白い綺麗な光(それが太陽の光なんですね)がないとなかなか難しいというのも事実。

 

だからと言って、じゃ、ライトなど写真用の機材を普通の方が用意するのも難しい。

 

ということで、今日ご紹介するのは、まず第一ステップ。特に新しいなにかを買わずに済む方法。

 

うまくいけば、結構これでも綺麗な写真が撮れます。

 

それは、ライトと料理の位置を見直すこと。

 

よくあるNG例としてあるのが、電気の真下に料理を置いて撮るケース。

 

食卓に置くと、大抵こういう状態になっていると思います。

 

そして、これが失敗のもと。

 

なぜかというと、真上から料理に光が当たると、影が下に隠れてしまい、写真に写らない。写真に影がないと、のっぱりして平面的な写真に見えてしまうからなんです。

 

 

じゃぁ、どうしたら良いのか?ということですが

ライトが料理の向こうに来るように、お皿の位置を移動する、ということです。

移動することで、光がお皿の向こうから当たることになるんですが、実はこういう光が一番料理に向いている光なんです。

 

 

ポイントは、影が自分の方に斜めに来る感じになっていること。

 

この状態で撮れば、結構良い雰囲気に撮れると思います。

 

万が一暗い写真になってしまった場合。

 

その場合は、カメラアプリで明るさを調整して明るめに撮るか、もしくは撮った後に編集で少し明るくしましょう。

 

これが、家の光だけで撮ったもの。

 

なんとか及第点になるかな?と思います。

 

ということで、是非トライしてみてください。

 

では。

「明るいほうが良いんですよね?」

これは料理写真の撮り方を教えていて、本当によく聞く質問です。

 

どうやら、料理写真は明るい方が良い、という思い込みが多くの人にあるようです。

 

今日、オンラインレッスンをしていた時も「明るければ明るい方が影が消えて良いんだと思っていました」とのこと。

 

確かに、爽やかだったり可愛いお菓子だったりは明るい雰囲気が似合う場合もあります。

 

でも、すべてがすべて明るいのが良い訳ではない。

すべての料理写真に共通の正解がある訳でもない。

まして影は大切!(いつかこれは詳しく書きます)

 

こんがり焼き色のついた焼き鳥が必要以上に明るいと、こんがり感が失われてしまう。

ハンバーグだって、あの肉の焼けた色とデミグラスソースのこってりした色が写っていて欲しい。

 

料理によって、そのたびごとに適切な明るさは違ってくるんじゃないかと思います。

 

 

とは言え、やっぱり明るさはどうしたら良いのか迷うところ。

 

そんな時には、まずは3種類の明るさ違いで撮っておいて、後で判断する、というのもアリだと思っています。

その時、自分が良いと思った明るさ、それよりちょっと明るめ、それよりちょっと暗め、この3枚です。

もっと心配なら、更に明るめと暗めを足して5枚撮っておいても大丈夫。

これだけ撮っておけば、後で編集の際にこれだ!と思う明るさを見つけることができます。

 

是非やってみてください。

 

では。