天然村ライブ -394ページ目
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ファーストタッチ

僕が鴨じぃと初めて会った(ファーストタッチ)のは、去年の暮れ頃の話だ。


会社がロハス事業を始めることは入社した5年前から知っていたこと。


しかし、具体的に何をどうするのかもわからず、ただ時間だけが過ぎて行く・・・。


最初にロハス事業らしい仕事の依頼があったのが研修の参加であった。


シンクタンク(コンコンサルティング業務を行う機関)と呼ばれる、ある事務所が企画した研修に参加して


欲しいとの依頼があり、2泊3日で新幹線に乗り、ローカル線で山をとぼとぼ、東京から約3時間程で着


いたのは、道路に信号一つない山里の廃校になった学校だった。


顔ぶれはというと、みんなおじいさんばかり。


若い人は見当たらず、何だか研修では田舎暮しとは?人間の生活とは?20世紀から21世紀の政策


転換の時など、田舎暮しと21世紀の因果関係の説明もなく、ただ淡々と始まったのだった。


僕らが子供の頃は、再放送ではあったが未来を描いたアニメの全盛期で、鉄腕アトム、鉄人28号など


を見て21世紀をビジアル化していた幼少期を過ごす。


少年期にもなれば、ガンダム、スターウォーズが始まり、青年期には、アキラ、甲殻機動隊、マトリックスと


幼少期から青年期にかけて僕らが目にしてきた21世紀は、輝かしい発展した未来の街であり、宇宙船


であり、人工知能を持ったAIの世界で埋めつかされている。


それがここで話されているのは、農業を始め、自然と共にいきる時代の幕開けが21世紀型ビジネスであ


るというのだ。


そして、遅ればせながらこのときに初めて気付いたのだ。


会社でロハス事業をやるということは、誰かが農業をやることだということを・・・。


そして、その誰かとはご存知の通り、僕であった。


しばらくして、昔社長が住んでいたという鴨川の別荘に行くという話しが持ち上がる。


当然、同行。


断る余地なんてある訳がない。


そして、鴨川の山の麓の遠くに見えるある家で、鴨じぃは僕を待っていたのだ。

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