ファーストタッチ vol,2
関東圏の中で、別荘地といえばやはり軽井沢、那須を皆さんもすぐに思い浮かべるのではないか。
最近では新幹線通勤などもメディアで取り扱われることも多くなった影響か、平日は都心に通勤をし、
週末は家庭菜園などをしながら、ゆったりとした時間を楽しむ方が増えてきているという。
現実的に移住、もしくは田舎暮しをしながら、都心通勤を行うには、最低限の条件があり『都心から2時
間でアクセスできる場所』ということが一つ言えるであろう。
鴨川からは、高速バスがでており東京駅まで2時間で到着することができる。
今回の移住計画でふとしたことから仲良しになった同世代の友人も、現在は鴨川から東京の青山まで
出勤しており、また、うちの社長も鴨川から通っていた時は、この高速バスを利用して通勤していたとの
ことだった。
面白いことに鴨川も、少しづつではあるが軽井沢や那須のような移住者が増えてきているが、鴨川を
選択している人にはいくつかの共通点がある。
それは、ミーハー嫌い!
軽井沢や那須を検討した方も中にもいるようだが、町が都市化していることや、人が増えてきている
ことがそもそも嫌ってことで、いろいろ遠回りした結果、鴨川という方も多いのだ。
要するに、天の邪鬼の移住者が多い町、鴨川なのだが、18年前に都心から移住をした鴨じぃも
やはり鴨川を選んだ移住者の一人だった。
鴨じぃの家は山の麓に一軒だけポチンと建っている。
農道から更に細い道を上がると切り株の根元に斜めに傾いたポストと木に墨のようなフォントで書かれ
た堂々とした表札が置いてあり、そこから更にその細い道を上がると、いかにも日本の家といった木
造の古い家が、ど~んと建っているのだ。
初めてのお家訪問。
緊張しながら車を降り、玄関先に向かうとそこに鴨じぃは立っていた。
『日本軍は戦争に勝ったのか!』
???
上下軍服を着た鴨じぃのその一言は、後から気付けば最高のユーモアだった。
『戦争には負けました』
軍服を着たそのいでたちは、テレビで見た三島由紀夫を想像させる。
中に入りなさいと言われ玄関に入ると、意外にも出迎えをしてくれたのはイタリア語で『真っ白の』という
名前がつけられた小さなチワワ、ビアンカだった。