お宮参りに使用する小物にもすべてなんらかの意味があります。

基本的には子供の健康や成長、将来などの安寧を願って縁起物としての意味合いがありますね。

 

犬張子・・・

もともとは魔除けの「犬宮」と言う貴族が使用した人形が転じて使われるようになったという説もあります。

犬はお産が軽く、産後の日開けが早い事から元気に育つようにとの願いが込められています。

 

お守り袋・・・

厄災などから身を守る為のお守りです。

 

熨斗扇子・・・

扇子は別名「末広(すえひろ)」と呼ばれるように、末広がりの「立身出世」や「子孫繁栄」などの意味合いがあります。

熨斗は元来、アワビの肉を薄く長く剥いで筋状に引き伸ばして祝い事の進物などに添えられていたものが縁起の良いものと言う意味合いですね。

 

でんでん太鼓・・・

子供が楽しく暮らせるようにとの意味合いや厄を運ぶ魔が太鼓の音を嫌って避ける、厄除けの意味合いなどがあるようです。

 

ちなみによく「涎掛け」と「お帽子」を掛けますがそれも意味があり、涎掛けは「よだれのたくさん出る子供は食が太く、健康で丈夫な子に育つ」や「食べる事に困らない様、願掛け」などの意味があり、帽子は人間の急所である「頭」を守る為や赤ちゃんを魔から魅入られないように顔を隠す為、などの意味合いもあるようですね。

 

食べる事に困らないようにする為のイベントとしては別で「お食い初め」などがありますよね。

 

小物に関しては神社にお参りに行った際、そのまま持って帰る地域や神社に奉納する地域、初節句の際に燃やす、初節句の際に奉納するなど各地で様々な「しきたり」や「慣わし」があるようですので事前に聞いたり調べたりしてもよいかもしれません。

(御参りの際に奉納するのに「持っていません」となると恥をかく事もあるので注意が必要です)

 

赤ちゃんが丈夫で健康に育ってほしいという願いはすべての親の思いですのでその気持ちだけは大事にしたいですよね。