AT-AT DRIVER/AT-AT (STAR WARS TRANSFORMERS) レビュー | ROBOTIC JUNGLE

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トランスフォーマーを中心とした玩具レビューブログ。
インディ・ジョーンズのミニファンサイトも兼ねています。
気ままに更新します。
(旧ブログ名:『OMI'S TF REVIEW』)

『スター・ウォーズ』は、私がこれまでの人生で最も食わず嫌いしていたコンテンツでした。

長きにわたりスター・ウォーズを見てこなかった理由はたくさんありますが、最も大きな理由は「ハリソン・フォードが出演していること」でした。

 

『インディ・ジョーンズ』でハリソン・フォードに出会い、”ハリソン・フォード=インディ・ジョーンズ”だと信じて生きていた幼少期の私は、ある日「実はハリソン・フォードはスター・ウォーズでも主役級の役を演じていた」という事実を知って大変なショックを受けました。

 

スター・ウォーズがインディ・ジョーンズよりも遥かに知名度がある(特に日本においては)コンテンツだったこともあり、私はハリソンをスター・ウォーズに取られてしまったような淋しい気持ちになってしまったのです。

 

その結果、「ハリソン・フォードはインディのものなんだ!!お前には渡さないぞ!!」というスター・ウォーズに対する謎の対抗心が芽生え、私は一方的にスター・ウォーズと距離を取るようになりました笑

 

あれから十数年、本当にスター・ウォーズを一度も見ずに過ごしてきましたが、ついにスター・ウォーズと向き合わなければならない時がやってきました。そう、昨年の秋に行ったWDWへの新婚旅行です。

WDWは『大好きなインディ・ジョーンズの聖地』でありながら、『憎きスター・ウォーズの根城』でもあったのです。

 

しかし、WDWの目玉は誰がどう見てもスター・ウォーズであり、流石にスター・ウォーズ知識0で行ったら勿体ないことは明白でした。加えて、昨年はインディ・ジョーンズの完結を見届けたこともあって私も当時より幾分か丸くなっており、「そろそろ新しいハリソンと出会っても良いんじゃないかな」と思えるようにもなっていました。

 

そして、意を決してスター・ウォーズを見た私がどうなったかと言うと…

まあ、お察しのとおりでございます笑

 

悔しいですが、その面白さは認めざるを得ないものがありました。

最初はハリソン・フォードが出ている旧3部作だけ見るつもりでしたが、もはやそんなことも忘れて今は新三部作を現在進行形で楽しんでいるところです!

 

こうしてスター・ウォーズと歴史的な和解を果たした私は、

『スター・ウォーズ×トランスフォーマー』

という更なる暗黒面へと堕ちていったのでした…

 

地上攻撃兵 AT-AT DRIVER/AT-AT

           ■玩具シリーズ:STAR WARS TRANSFORMERS

           ■登場作品:『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』

           ■所属:銀河帝国

           ■入手:ネットオークションで新品購入

 

○パッケージ

『STAR WARS TRANSFORMERS』は、「スター・ウォーズに登場したビークルが、そのビークルの操縦者(型のロボットモード=メックモード)に変形する。」というコンセプトのスター・ウォーズとトランスフォーマーのコラボレーション玩具シリーズです。

 

本シリーズが展開されていたのは2006年~2008年頃であり、トランスフォーマーのコラボ系アイテムとしては黎明期にあたるシリーズと言えるでしょう。

 

本品が発売された2007年はスター・ウォーズ第一作(エピソードIV)の公開から30周年にあたる年であり、パッケージにはスター・ウォーズ30周年を記念したロゴがプリントされています。

 

ブリスターパッケージにはSPIN DISKたるものが付いており、
回転させることで変形前後の写真を楽しむことができます。
童心に帰ってぐるぐる回しましょう!!
 
…これで遊んでいると偏差値が10くらい下がった気持ちになります。
(※個人の感想です。)

 

裏面。

「ここに画像あるならSPIN DISKいらねーじゃん!」

とか野暮なことを言ってはいけません。

 

■AT-AT DRIVER(ミニフィギュア)


本シリーズの特徴の一つとして、操縦者のミニフィギュアが付属します。

 

本品にはAT-ATドライバーが付属。

AT-ATドライバーは名前のとおりAT-ATの操縦に特化したパイロットであり、

言ってしまえばようするにモブキャラということになります。

 

しかし、AT-ATを操縦するためには特殊な訓練が必要であり、訓練を受けられるのは帝国軍の中でも一握りの優れた兵士のみだったようです。

 

どうやらモブはモブでもそれなりにエリートのモブのようです。

 

サイズは高さ3.3㎝程度とかなり小さめです。

『Titans Return』シリーズのヘッドマスターよりも小さいです。

 

- リアビュー -

極小サイズながらスーツは細かい部分までモールドで再現されています。

 

- フェイスアップ -

塗装はやや残念な感じになっていますが、

サイズがサイズなのでこれ以上のクオリティを求めるのは酷かもしれません。

 

見慣れてくるとだんだんかわいくも見えてきます笑

 

  

両手、両足が可動。

両足は見てのとおりですが、

腕も両腕が連結した作りになっているようであり、片腕だけ動かすことはできませんでした。

 

せめて両足は独立した造形にしてほしかったなあ…

とはいえ、同じく人間のフィギュアが付属する実写TOY・「ヒューマンアライアンス」シリーズよりもさらに前に発売されたアイテムであることをふまえれば致し方無いのかもしれません。

 

■AT-AT DRIVER/AT-AT

〇ビークルモード(AT-AT)

ビークルモードはずばりAT-AT。

AT-ATは”All Terrain Armored Transport”(全地形対応装甲トランスポート)の略称で、

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場した帝国軍の歩行兵器です。

 

その特徴的な見た目も相まって、スター・ウォーズに数多く登場する作中オリジナルビークルの中でもかなりの人気・知名度を誇ります。

(現に私もこのビークルの存在はスター・ウォーズを見る前からなんとなく知っており、初めて『帝国の逆襲』を見た時は「ここで出てくるのか!」とテンションが上がりました笑)

 

『STAR WARS TRANSFORMERS』では「操縦者名/ビークル名」がそのまま商品名(=キャラ名?)になっており、トランスフォーマーとしての名前は特に持ち合わせていないようです。

 

- リアビュー -

後ろから見るとなんかかわいらしいですね笑

 

車体には全体的に汚し塗装が施されており、

長きにわたって活躍してきた機体であることを物語っています。

 

 

ハッチを開くとコクピットが現れ、AT-ATドライバーを搭乗させることができます。

 

  

しかし、なんとAT-ATドライバーを座らせるとハッチが閉まりません。

ハッチを閉めるにはAT-ATの首を引き延ばしてコクピット内のスペースを確保し、

AT-ATドライバーを寝かせる必要があります。

 

パッケージや説明書の画像でも首は伸ばしていませんが、

案外首を伸ばした方が映画のビジュアルに近いような気がしないでもないです。

 

4本脚は付け根と膝(?)に回転軸があり、

映画でも印象的だったのそのそした歩行シーンをしっかりと再現することができます。

 

下から見上げる構図で撮影するとかなり迫力があります!!

 

どことなくセイバートロンビークルっぽく見えなくもないですね。

”汚し塗装”という共通点もあるため、WFCシージシリーズとは特に相性が良さそうです。

 

ちなみにですが、『STAR WARS TRANSFORMERS』のキャラに陣営の設定はありません。

ただ、個人的には「同盟軍=オートボット、帝国軍=ディセプティコンなんだろうな」と勝手に解釈しています笑

 

ミサイルが1本付属します。

映画で主砲から発射していた赤いレーザー光線をイメージしたものと思われます。

 

「パワー全開!発射!!」

『帝国の逆襲』では、惑星ホスにおける帝国軍の地上攻撃作戦で活躍。その巨体と攻撃力、そして強固な装甲を活かして同盟軍を圧倒。最終的には同盟軍基地のシールド発生装置の破壊に成功しました。

 

なお、AT-ATドライバーと共に本機に乗り込んで攻撃の指揮を執ったヴィアーズ将軍を演じたのは、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でヴィランのウォルター・ドノヴァン役を演じた我らがジュリアン・グローヴァー氏。インディファンの私としてはヴィアーズ将軍のミニフィギュアが欲しかったなあ…

 

強力な兵器である一方で弱点もあり、

劇中では脚にケーブルを絡められて転倒させられるシーンがありました。

 

通常のAT-ATは一度転倒してしまえば再起不能でしたが、このAT-ATは一味違います。

そう、このAT-ATは転倒しても自力で立ち上がることができるのです。

 

メックモード(ロボットモード)への”トランスフォーム”によって…

 

○トランスフォーム

というわけでAT-AT、トランスフォームせよ!!

なお、パッケージ裏の説明文によるとどうやらドライバーが特殊なコマンドを入力することでAT-ATがメックモードに変形するようです。

 

変形手順はいたってオーソドックスであり、手軽に変形させることができます。

 

○メックモード(ロボットモード)

-フロント-

AT-ATドライバー風のロボットに変形。

胸部にコクピットが配置されていたり、ビークルの脚部をそのまま使用していたりと、AT-ATの特徴的なパーツを上手く落とし込んだデザインが素晴らしいです!

 

細身でやや弱弱しい印象も受けますが、

そごがまた量産兵っぽさを演出していて良いと思います。

 

- リアビュー -

AT-ATの前脚を豪快に背負っています。

若干ごちゃごちゃしていますが、バックユニットっぽさがあるのでそこまで気になりません。

背中にパーツが集中しているため、やや後ろに倒れやすいのが難点。

 

-フェイスアップ-

AT-ATドライバーのヘルメットをアレンジしたようなデザイン。

赤い銀河帝国軍マークまで再現されており、芸が細かいです!

 

-アクション-
見た目以上に動きます。
足の横可動(開脚)が乏しい点以外は概ね良好。
両肩のアーマーも動かせるので肩の可動を阻害しません。
頭部の回転、腰の回転もあるのが嬉しいです。
 
のそのそしたイメージが強いビークルモードとのギャップが良いです!
 
『At-ATランチャー』(臣命名)
AT-ATの顎の部分(?)がそのまま銃になります。
 
戦場を颯爽と駆け抜けろ!!
 

メックモードでもコクピットのハッチが展開します。

ビークルモード同様にAT-ATドライバーを搭乗させることができますが、

例によってこの状態ではハッチが閉まりません。

 

ハッチを閉めるには、AT-ATドライバーをとんでもない体勢で搭乗させる必要があります笑

まあどんな体勢であれ、格納できればミニフィギュアの紛失防止に繋がるのでありがたいです。

 

背中に背負った前脚はジェットブースターに見立てても良いかもしれません。

 

「AT-ATは地上戦専用機だったが、

メックモードへのトランスフォームの取得により飛行能力を手に入れた。」

(俺設定)

 

また、前脚を前部側に倒せば、”肩キャノン”に見立てることもできます。

 

『レッグ・キャノン』(臣命名)

 

「喰らえ!これはさっきのケーブルのお返しだ!!」

 

以上、AT-AT DRIVER/AT-ATのレビューでした。

『STAR WARS TRANSFORMERS』シリーズのアイテムは「ビークルモードは素晴らしい反面、メックモードはイマイチ」という評価になりがちなのですが、このアイテムに関してはメックモードでも一定のクオリティが保てているという印象を受けました。

もちろんビークルモードのクオリティは言わずもがな。純粋にAT-ATの玩具としても通用するレベルだと思います。いつか複数体購入して『帝国の逆襲』のワンシーンを再現したいです!!

 

…っておい!既にスター・ウォーズにハマってるじゃないか!!

もう手遅れだと思うので、大人しく『シスの復讐』を見ようと思います。(わくわく)

 

それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。