ローマからボンジョルノ
今日は、オリーブオイルではなくて米油の話です。
私は、ロックダウンの期間をきっかけに
YOUTUBEを見るようになったのですが、
時々、食の安全系の番組で
「オリーブオイルはよくない、おすすめはこめ油」
というものを見かけることがあります。
ちゃんと大切な情報を流してくださる方々だったりもするのですが、
この件に関しては、
オリーブオイルソムリエの勉強をした私としては
どうしても首をかしげてしまうんです。
なぜかというと
エキストラバージンオリーブオイルは
いつも言っているとおり、
新鮮な採りたてのオリーブの実を丁寧にしぼった天然のジュース。
一方、こめ油は、米ぬかを原料としたものです。
お米は日本の特産物(?)ですから、
メイド・イン・ジャパンでいいんだ、という主張ですよね。
それはそうなんですけれど、
問題は原料は米のぬか、という点。
ぬか漬けをされている方なら、お分かりだと思うのですが、
米ぬかに含まれている油って、とても少ないんです。
お米の20%だそうですが、ぬかを触っている限り、
油が入っているなんて、わからないくらいです。
ということは、天然の果実であるオリーブオイルのように
物理的にしぼって抽出するのは難しいから、
こめ油は有機溶剤(ノルマルヘキサン)を使って油分を抽出して作られるんです。
こめ油メーカーのホームページで、こういうものを見つけました。
以下引用
溶剤抽出は危険なの?
よくこういったご質問をいただきますが、その原因にノルマルヘキサンが溶剤として使用されているということが上げられます。
しかし、ヘキサンは食品添加物(加工助剤:最終的に食品として完成する前に、食品から除去されるもの)として認められており、精製の工程で全て取り除かれます。
日本で広く使用されている菜種油、大豆油等でもノルマルヘキサンは溶剤と使用されており、極めて一般的な抽出方法です。安心してお使いください。
と書いてあります。
ウィキペディアでヘキサンを調べると、
ヘキサン (hexane) は、有機溶媒の一種で、直鎖状アルカンである。常温では無色透明で、灯油のような臭いがする液体。水溶性は非常に低い(20℃で13 mg/L)。ガソリンに多く含まれ、ベンジンの主成分である。
安心してお使いくださいと言われても、
ベンジンの成分で、灯油のようなにおいがすると言われれば、
本当に安心なのか、
私は不安になってしまいます。
しかも、こめ油って、無色・無味・無臭にするために
他の植物油のように、しぼったあとに精製するんです。
さきに書いたように、灯油のようなにおいがするので、
そのままじゃ、食用にならないんです。
ヘキサンを使わずに絞っただけで、精製せずに、
そのまま使えるエキストラバージンオリーブオイルとは違うんです!
しぼりたてのオリーブオイルは、
キレイな色をしていて、香りも味も新鮮で、
パンにかけて食べると、もうそれだけでごちそうになんですよ。
(ノベッラといいます)
逆に米油は、いやな匂い、色、味などを高温で除去するんですが、
問題はここ。
高温で油を精製するときに、
トランス脂肪酸ってでてくるんですよね。
(トランス脂肪酸については、明日、ご説明します)
というわけで、こめ油って原料が日本製ということは、
ものすごくいいと思います。
でも、製法については、他の植物油と同じでものすごく人工的です。
ですから、天然のオリーブオイルであるエキストラバージンオリーブオイルとは、
まったく比較ができないほど、別のものだと私は思います。
今は情報がたくさんあって便利だけど、
簡単に信じるのではなく、自分で精査してみることも大事です。
どうぞご参考になさってください。
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