ローマからボンジョルノ

 

最近、ずっとテレビを見ないので知らなかったのですが、

岸田首相がローマにいらっしゃってたんですね。

 

こんな時期に、アジア、ヨーロッパの5か国を8日間で回るなんて、

なんともすごいスケジュール!

さすが日本人というか、なんというか、ですね。

 

やっぱり、時は金なり文化でしょうか?

 

お料理に関しては、

日本のYOUTUBEやWEBを見ていると、

本当に大忙し。

 

時短、時短、ですよね。

パンやピザも、時短でできる!みたいなのが人気です。

 

でも、でも、そんなに急いでどこへ行く?

 

以前、下宿してた先のおばあさんに言われたのが、

「忙しくて時間がない時は、簡単なものを食べればいいの。

インスタントの材料を使ってまで、手の込んだ料理をしなくていいのよ。」

 

全く、賛成です。

 

ここのところ、パンやピザについて調べてたのですが、

イタリアでは発酵はしっかりと長時間。

 

 

24時間発酵どころか、48時間、72時間発酵まで、

時間をかけて、しっかり発酵させるのが人気です。

 

きちんと長期発酵させた方が消化がいいし、

美味しくできる!というのが定番です。

 

ところが、日本の多くのレシピだと、

びっくりするほどたくさんのイーストと砂糖を使うことによって、

半ば強制的に、ボンと発酵させるんです。

 

イタリアのレシピが、イーストはほんの少しで、

小麦の持つ微生物の力も使って

時間をかけてゆっくり発酵させていくのと大違いです。

 

そう、私の友人も、日本のレシピでピザを作ったら、

「イタリア人のご主人にイーストの匂いが強い」と言われた、

と言っていたのですが、

そうだろうなって思ってしまいます。

 

 

料理、特にパンやピザ、手打ちパスタなど、

手で生地をこねるような料理は、

本当にストレス解消、

リラックスするのに最適だな~と思うんです。

 

だから、そんなに急いで作らないでも、

と思うのですが国民性でしょうか?

 

時間がかかるとはいえ、

作業工程は、時短でも同じこと。

 

発酵は生地が自分でしてくれるわけですからね。

 

 

例えば、明日の夕ご飯はピザだと決めたら、

予定を立てる。

 

午前中、またはお昼過ぎに生地をこねて冷蔵庫に入れて一次発酵。

夕方、冷蔵庫から出して分割したら1~2時間くらい2次発酵。

 

そして、食事の時間に焼くだけです。

 

それだけでも、きちんと発酵させたピザは

サクサクとクリスピーで、軽い生地で美味しいんです!

 

要はイタリア人がよく言う「時間管理の問題」で、

それは日本人も得意なはずだから、

時短、時短と一辺倒ではなくてもいいのに、

と思ってしまいます。

 

時短にするなら、シンプルなメニューで、

わざわざ手のかかる料理で時短にするのはナンセンス。

 

手間暇かかる料理は、

時間のある時にすると、ゆっくり楽しめます。

 

ゴールデンウィークもあと少し。

どうぞ、よい週末を!

 

 

 

 

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