買い物に出た際

通りかかったお宅の庭に

大きな花が咲いてました。

 

いったん通りすぎたんですが

気になって戻ってパチリ。

 

アメリカ芙蓉

 

そしたらなぜか

通りかかった

どこかの(近所の?)おじさんも

大きい花だねえと言って

写真を撮り始めたという。( ̄▽ ̄)

 

なんの花だろうねえ

と聞かれるともなく呟かれ

その場で写真検索で調べてみると

「フヨウ属」と出たので

「芙蓉みたいですよ」

と応えておきました。

 

が、つい昨日

芙蓉と槿[むくげ]は

区別が難しいという話を

塾の会議の帰りに

講師の先生としたことを思い出し

帰宅後に改めて調べてみたところ

アメリカ芙蓉だと

当たりがついた次第です。

 

アメリカ芙蓉(アップ)

 

Wikipedia によれば

アメリカ、アラバマ州原産で

花期は7月と9月。

 

花弁の大きさは

50cmから30cm

だそうですから

今回の花の特徴とも

合ってますね。

 

 

和名の別名は草芙蓉。

 

一般的な芙蓉が木本類

つまり木の仲間なのに対し

アメリカ芙蓉は草本類

つまり草の仲間ということで

「草芙蓉」と名付けられました。

 

 

英名は

Common rose mallow

ないし

Swamp rose mallow 。

 

mallow は

手元の辞書によれば

ゼニアオイ属の各種草本を

指すそうです。

 

common rose は

一般的な薔薇

ということでしょうが

common をつけずに

単に Rose mallow とも

いうようです。

 

手元の辞書をみると

Rose mallow

という見出しがあり

「バラ色の花をつけるフヨウ」

という訳語が載ってました。

 

swamp rose とつく方は

そういう名前の

湿地帯を好むバラ科の低木があり

それに似ていることから

つけられたものでしょうか。

 

こちらの記事には

 

 

その他の英名として

Crimson-eyed rose mallow

Eastern rose mallow

というのが載っていました。

 

 

学名は Hibiscus moscheutos

種小名の moscheutos は

「麝香のような香りのする」

という意味だそうです。

 

この種小名を

そのまま英語読みして

英名とする場合も

あるみたいです。

 

 

さすがに

知らない家の庭なので

近くによってみるわけにもいかず

麝香の香りがするのかどうか

確認できるはずもなく。

 

そもそも

麝香ってどんな香りなのか

その手のことには疎く

見当もつかないので

嗅ぐことができたとしても

役には立たないんですけどね。( ̄▽ ̄)

 

 

ちなみに

芙蓉と槿の違いですけど

蕊の部分が

まっすぐ伸びているのが槿で

蕊の先端が上にカーブしていて

5つに分かれているのが芙蓉

ということになります。

 

アメリカ芙蓉(トリミング)

 

撮った写真をさらに拡大してみると

先端が上にカーブしていることや

5つに分裂していることが

かろうじて確認できますから

今回見かけたのは

芙蓉で間違いないようです。

 

通りすがりのおじさんに

間違ったことを教えずに済み

幸いでした。( ̄▽ ̄)

本日は誘われて

早起きして神田神保町にある

東京古書会館2Fで本日から開催の

「没後80年記念 探偵作家・大阪圭吉展」を

観覧してきました。

 

古書会館に行くのは何年ぶりだろう

と感慨に耽ってしまった

入り口はこちら↓

 

東京古書会館入口(2025.7.11)

 

当日は、古書会館の地下で

愛書会という古本市も開かれており

大阪圭吉展を観覧した後

そちらも冷やかしてきました。(^^ゞ

 

こちら↓が入り口の立て看です。

 

大阪圭吉展・立て看

 

そして下が

会場で販売されていた

図録になります。

 

大阪圭吉展図録

 

主催者である

盛林堂書房のサイトでも

販売されていますけど

そちらは消費税がプラスされており

会場で直売しているものは

消費税分、安かったです。

 

こちらの図録には

会場で展示されていた

生原稿の写真版や

初刊本、掲載誌の書影はもちろん

江戸川乱歩や横溝正史

海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎

といった錚々たる面々の書簡も

載っています。

 

それも

見ていると

すごい迫力ですが

巻末から始まる資料編は

現在わかっている範囲の

情報を集大成した書誌が載っていて

リスト・マニアであれば

見ているだけで

飽きませんね。

 

 

そのあと

お誘いいただいた方に

昼食をご馳走になり

歓談後に別れたあと

靖国通り沿いの

ディスクユニオンを

久しぶりに覗いていこうと思い

行ってみたら

店がなくなってました。

 

いつのまに……と

ちょっと、びっくり。

 

 

しかたなく

……というわけではなくて(笑)

お目当ての新刊があったので

靖国通りを挟んで向かい側の

書泉グランデに寄ってみると

1階の一角に古本コーナーができており

これにはびっくりでした。

 

レジも、基本的に

セルフレジ仕様になっていて

変われば変わるものだなあ

と、しみじみしちゃいました。

 

まあ、中古CDもあったので

古楽のCDを2枚

買ってきましたけど。(^^ゞ

 

 

そのあと

同人誌でお世話になっている

出版社に立ち寄り

今後の予定など

軽く打ち合わせを済ませて

JR御茶ノ水駅そばの方の

ディスクユニオンに向かい

そこでも2枚ほど買ってから

その足で

塾の会議がある町田へ

向かいました。

 

そう、本日は

塾の会議がある日

なのでした。

 

で、町田でも

ディスクユニオン経由

BOOK•OFF という

お馴染みのルートを回ってから

会議に臨んだという。( ̄▽ ̄)

 

 

おかげさまで

リュックがパンパンになり

重いことこの上ないだけでなく

足を引き摺るようにして

帰宅した次第です。

 

お疲れさまでした、自分。

 

大阪圭吉展フライヤー

 

なお、大阪圭吉展の方は

フライヤーの下部にもある通り

7月26日(土)まで

開催されています。

(会期中、日曜のみ休館)

 

戦前の日本の探偵小説に

関心がおありの方なら

楽しめること請け合い

だと思いますので

ご用とお急ぎでなく

近隣にお住まいの方は

行かれてみてはいかがでしょうか。

当ブログで

最近なんどか話題にした

トマス・レイヴンズクロフトですが

彼が採譜したフォークロアや

作曲したコンソート・ミュージックを

収めたCDが出ています。

 

それがこちら。

 

《3羽のカラス〜レイヴンズクロフトの“うた”》

(ワーナーミュージック・ジャパン

 WPCS-16221、2015.11.18)

 

演奏は

アントニー・ルーリー指揮

コンソート・オブ・ミュージックで

1989年5月に録音されました。

 

原盤の元々のレーベルは

ヴァージン・クラシックスです。

 

こちら

邦盤が出ているとはつゆ知らず

以前、輸入盤を中古で見かけて

購入していたのですが

日本語解説・歌詞対訳付で

リーズナブルなお値段なら

購入しないという選択はありません。

 

 

こちらの原盤を見た時

Three Blind Mice

という曲名が目にとまり

マザーグースのあの曲か

と思って購入したのでした。

 

マザーグースの歌詞とは

まったく違っていたんですが

マザーグースの歌詞自体

時代によって違うそうなので

今知られているものの原曲かもしれず。

 

日本語版 Wikipedia の

レイヴンズクロフトの項目を読むと

レイヴンズクロフトの名が知られないまま

有名になった曲の例として

〈3匹の盲目のネズミ〉が

あがってますけど

マザーグースとの関連が曖昧で

そういう観点からは

あまり役に立ちません。

 

本盤のライナー小冊子にも

そうしたことは

いっさい書かれておらず

自分にとってみれば

宿題になっちゃいました(とほほ)

 

 

Wikipedia にもあるとおり

民謡などを採集して

3冊の本にまとめたんですが

本盤収録のどの曲が

どの本に収録されているのか

ということは解説されておらず。

 

日本語版 Wikipedia の外部リンクから

The Music of Thomas Ravenscroft に飛び

そこに載っているディスコグラフを見て

器楽合奏のコンソート曲や

トラック16〜18の3歌曲を除き

ようやく出典が分かりました。

 

 

レイヴンズクロフトの生年は不詳で

ジャケ裏(ケース裏)では

「c.1682-c.1635」

と記載されています。

 

ライナー小冊子には

髙久桂による

「(2015年9月)」

というタイムスタンプのある

解説が載っています。

 

ということは

今回、オリジナーレ・シリーズに

収めるにあたって

初めて日本語解説がついた

ということになりましょうか。

(だとしたら、びっくりです)

 

ちなみに

Wikipedia で曲集の題名が

『チューテロミア』となっているのは

『デューテロミア』Deuteromelia

誤記ですので、ご注意ください。

(2025年7月10日確認)

 

 

本盤には歌曲だけでなく

ヴァイオル(ヴィオール)による

ファンシーやファンタジアなど

器楽曲も収められてますが

出典については

The Music of Thomas Ravenscroft の

ディスコグラフィーを見てみても

不詳のようでした。

 

当時、刊行された

様々なコンソート曲集

いわばアンソロジーに

単発で収録されているもの

ということでしょうかね。

 

それより困るのは

ヴァイオルの奏者が

どこにも記されていないこと。

 

それってどうよ

と思わずにはいられません。

 

 

原盤も未記載なのかどうか

確かめようと思ったんですけど

以前買ったはずなのに

さっとCDの山をひっくり返しても

出てきません。

 

いずれ

別のCDを探している時に

ひょっこり出てくるでしょうから

それまでの宿題ということで

ご海容いただければ幸いです。

 

こんなんばっかやあ。(ノД`)