昨日、春期講習で
あざみ野へ行ったことは
前回にも書いた通りです。
前回、取り上げている
反対側のバス停のそばの
植え込みではなく
歩道と道路に挟まれた隙間に
蒲公英[たんぽぽ]が
咲いてました。
(2025年3月25日撮影)
蒲公英には在来種と外来種があり
それは花の基部を包む
総苞片の形状で区別する
ということが頭にあったので
(総苞片という用語は
覚えてませんでしたがw)
とにかく花の基部を意識して
撮っておきました。
(2025年3月25日撮影)
ボケボケですが
特徴はつかめるか、と。
そして帰宅してから
(朝日新聞出版、2020)で
調べてみたところ
総苞外片が反り返っていない
在来種だと判った次第です。
同書には
総苞外片に角状の突起がある
とも書いてあります。
蕾の個体だと
総苞外片に当たる部分が
凸凹した感じなので
それでしょうか。
同書ではまた
葉っぱの形が倒披針形で
「縁が切れ込むか羽状に深裂」する
と説明されていますが
根生部分の葉はそんな感じですけど
あまり深く切れ込んでいない葉もあり
ちょっと悩ましい。
(2025年3月25日撮影)
総苞外片が反り返らず
角状の突起がある在来種だと
該当するものとしては
関東蒲公英と東海蒲公英があり
総苞片や角状の突起の大きさで
区別するようです。
さすがに写真を撮った時は
そこまでのポイントを把握しておらず
把握していたとしても
ちょっと区別がつかないですねえ。
というわけで
記事タイトルは
「在来種の」とつけて
関東か東海かの区別を
曖昧なままにしました。
いずれにせよ
在来種であることは
間違いないかと思います。
(2025年3月25日撮影)
近年は外来種に圧されて
在来種は少なくなったようで
その少ないものを見ることができ
嬉しい限りです。
明けて本日
近くの大学図書館に行く際
同じバス停の側を通るので
総苞片の写真を
ピントが合うようにして
撮ってきました。
(2025年3月26日撮影)
総苞外片(外総苞片とも)が
角状だという説明も
なんとなく腑に落ちる感じです。
これによって
関東蒲公英か東海蒲公英か
区別がつくのかどうかは
やはりこれだけだと
分かりませんけどね。
さて
これも本日のことですが
大学図書館からの帰り
別の道を通ってきたら
藪の中に蒲公英が咲いていたので
試しに総苞片を撮ってみると
なんと、反り返っていました。
(2025年3月26日撮影)
総苞片のところを見ずに
花の写真だけ撮っていると
在来種との区別が
まったくつかないところでした。
(2025年3月26日撮影)
ちなみに
(池田書店、2020)を繙いたら
「交雑が進み、近年は
純粋な日本タンポポは減っています」
と書かれていました。
同書に載っている写真を見ると
葉っぱに切れ込みがないんですが
「葉の形は、生育場所や季節によって
変わります」とのことなので
昨日見かけた(本記事上部に掲げた)
道路脇の個体の葉に切れ込みがないのも
生育環境によるものでしょうか。
どういう生育環境の場合に
葉の縁が滑らかになるのか
そこまで説明されておらず
気になるところですけど
とりあえずは
生育環境の影響だと理解しておいて
昨日のはやっぱり在来種だと
考えておくことにします。