前にも書きましたけど
先月の最終週
1月27日から31日にかけて
NHK FM《古楽の楽しみ》では
「ヘンリー・パーセル:
メアリー女王のための音楽」
と題して、5回にわたる
パーセルの特集が組まれました。
パーセルが
メアリー女王の誕生日のために
作曲したオード(頌歌)は
全部で6曲あります。
《古楽の楽しみ》では
そのうちから以下の4曲が
月曜から木曜にかけて
流されたようです。
《今こそ栄えある日が来たりて》Z.332(1689)
《目覚めよ、我がミューズ》Z.320(1690)
《愛の女神はきっと盲目で》Z.331(1692)
《来たれ、汝ら芸術の子》Z.323(1694)
*作品番号後のカッコ内は発表年
「流されたようです」
と書いたのは
どの日も起床できず
あるいは起きてても寝落ちして
聴けなかったから。(^^ゞ
ですから上記の情報は
あとで役に立つかと思い
《古楽の楽しみ》のサイトから
コピペしておいたものでして
邦題も公式サイトのものです。
このうち
最初の2曲は
キングズ・コンソートの新録盤からで
(自分は旧録盤の方で持ってますけど
それについてはまた機会があれば)
最後の1曲が
当ブログでも紹介したことのある
タヴァナー・コンソートの演奏
だったようです。
そしてなんと、第3曲目
《愛の女神はきっと盲目で》の演奏は
グスタフ・レオンハルト指揮
エイジ・オブ・インライトゥンメント合唱団と
エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団
だと、公式サイトの楽曲情報で知って
びっくりしてしまいました。
というのは
レオンハルト盤の存在を
全く把握してなかったからです。
レオンハルト推しとしては
聴いてみないわけにはいかない!
というわけで検索して探し
入手できたのがこちら。
(英Virgin Classics: VM 5 61844 2、2000)
こちらの盤は
The Classics シリーズの再発盤で
以下のように筒形の紙ケース入り仕様
となっております。
初盤は1992年に
リリースされましたが
いずれも日本流通盤は
出なかったようです。
録音は
1991年9月
ロンドンにある
(の、おそらくは公共ホール)で
行なわれました。
ソリストは
ジュリア・グッディング(S)
ジェイムズ・ボウマン(CT)
クリストファー・ロブソン(CT)
ハワード・クルック(T)
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(B)
マイケル・ジョージ(B)。
収録曲は
《今や輝かしき日は来たりぬ》Z.332(1689)
《愛の女神はたしかに盲目だった》Z.331(1692)
《来たれ、汝ら芸術の子》Z.323(1694)
の3曲です。
おお、《来たれ、汝ら芸術の子》も
収録されているではないか!
というわけで
商品が届いてからさっそく
そちらを聞いてみましたが
さすがレオンハルト
落ち着きのある趣味の良い演奏でした。
気になっていた
ソプラノがソロを歌う第7曲も
素晴らしい歌いっぷりだというか
オーボエとのバランスが良く
ソプラノがオーボエに
圧されていません。
今まで聴いた
YouTube も含めての
演奏と比べても
個人的には
ベストだと思います。
《古楽の楽しみ》の
パーセル特集で流れた
《愛の女神はたしかに盲目だった》にも
ソプラノ・ソロ曲があります。
こちらの演奏は
まあ普通といいますか
ちょっと表情をつけすぎというか
なよなよとして嫋々としているところが
かすかに感じられる
という印象。
それでも
ジュリア・グッディングの名前は
優れたソプラノの1人として
しっかり頭に刻まれました。
以下のサイトに
写真がいろいろ載ってます。
こちらには書いてありませんが
1965年生まれだそうです。
レオンハルトは
1980年代後半から90年代にかけて
ヴァージン・レーベルから
何枚か録音を出しています。
そのうち
バッハのパルティータとイギリス組曲の再録盤、
弟子のボブ・ファン・アスペレンと共演した
2つのチェンバロのための協奏曲 BWV1060〜62
アンナー・ビルスマも参加している
C・P・E・バッハのチェロ交響曲を指揮したもの
これらは幸いにも出ていることに気づき
新譜で、だと思いますが
買うことができました。
その後
C・P・E・バッハの4つの交響曲集も
チェロ交響曲を当ブログで取り上げた際
持っていないことに気づいて
購入しております。
いずれも国内流通盤はなく
(その後も出ていないかと思います)
4つの交響曲集以外は
よく見つけたものだと
今さらながら感心しますが
それだけ熱心だったんですね。
ただし
パーセルについては
完全にノー・チェック。
これまで存在すら知らなかったので
今回のオンエアで知って
びっくりぽんでした(古いw)
本盤の初リリース時は
器楽曲に関心が集中していたので
パーセルの歌曲集が
出たことに気づいても
購入したかどうかは微妙ですけれど。
メアリー女王のための葬送音楽を聴き
(これも《古楽の楽しみ》でしたなw)
感銘を受けたことをきっかけに
パーセルが作曲した
メアリー女王関係の音楽に興味を抱く中
《古楽の楽しみ》で特集を組み
レオンハルト盤の存在を知ったわけで
いろいろな偶然が重なりあって
今回の演奏を聴けたのだと思うと
今が聴きどき、ちょうど聴きごろ
ということなのかもしれません。
ちなみに
初リリース盤を
見つける機会に恵まれれば
即行で購入です。
(適価であれば、ですけどw)
レオンハルト・ファンですし
ジャケット(小冊子の表紙)の
デザインが違うから許容
というのもありますが
もしかしたら
トランペット奏者など
器楽奏者の細かい情報が
載ってるかもしれないので。
今回の盤は再発盤あるあるで
声楽のソリストしか書かれておらず
その声楽のソリストについても
パート奏者が2人いる場合
そのパートが歌うソロ曲のとき
誰が歌ったのか
記載されていないのでした。
音楽は聴ければいい
というのも正論ですけど
自分の興味関心を満たすためには
やっぱりそうした情報もほしい
と思っている人間なので。
けっして
ブログのネタにできるから
という理由ではありません
……たぶん、おそらく。( ̄▽ ̄)